日ハム、西川流出に備えたドラフト戦略
2019年11月29日
11/29、日刊ゲンダイ28面より
「ドラフトと育成」は日本ハムのチームづくりの基本方針。素質ある選手に経験を積ませて“促成栽培”、トウのたった選手は放出してポジションに穴をあけ、そこでまた若手を育てる・・・。そうやって活発に新陳代謝を繰り返すことでチームを活性化、今年までの15年間でリーグ優勝5回、Aクラス10回と一定の強さを維持してきた。
27日、西川遥輝外野手(2010日ハム2位)が2年契約の2年目を現状維持の年俸2億円で更改、早ければ来オフにポスティングによるメジャー挑戦を球団に要望していることを明らかにした。「(来オフのポスティングを認めるかどうかは)決まっていない」とは吉村GMだが、「日ハムはすでに西川流出に備えています」とOBのひとりがこう続ける。
「西川の最大の武器は過去3回、盗塁王を獲得した足です。その西川は来オフ、国内FAを取得する上、最近のドラフトは長打力優先で野手を獲得しているせいか、走れる若手が極端に少なくなった。西川が退団したら機動力は、それこそ目も当てられない。今年のドラフトの下位と育成で肩と足は抜群の野手を獲得したのは、そんな事情があると聞いています」
もっとも、西川は人一倍、練習熱心だし、野球に取り組む姿勢にも定評がある。だからこそ来季、主将を務めることになったのだろうが、その穴をドラフト下位や育成選手で埋められるかは未知数と言わざるを得ない。
日本ハムの歴代ドラフト指名選手はこちら
下は2010ドラフトで日本ハムが指名した選手です。2位指名・西川遥輝のスカウト評はこちら
2010日本ハムドラフト2位 西川遥輝 智弁和歌山高・外野手 |
「ドラフトと育成」は日本ハムのチームづくりの基本方針。素質ある選手に経験を積ませて“促成栽培”、トウのたった選手は放出してポジションに穴をあけ、そこでまた若手を育てる・・・。そうやって活発に新陳代謝を繰り返すことでチームを活性化、今年までの15年間でリーグ優勝5回、Aクラス10回と一定の強さを維持してきた。
27日、西川遥輝外野手(2010日ハム2位)が2年契約の2年目を現状維持の年俸2億円で更改、早ければ来オフにポスティングによるメジャー挑戦を球団に要望していることを明らかにした。「(来オフのポスティングを認めるかどうかは)決まっていない」とは吉村GMだが、「日ハムはすでに西川流出に備えています」とOBのひとりがこう続ける。
「西川の最大の武器は過去3回、盗塁王を獲得した足です。その西川は来オフ、国内FAを取得する上、最近のドラフトは長打力優先で野手を獲得しているせいか、走れる若手が極端に少なくなった。西川が退団したら機動力は、それこそ目も当てられない。今年のドラフトの下位と育成で肩と足は抜群の野手を獲得したのは、そんな事情があると聞いています」
もっとも、西川は人一倍、練習熱心だし、野球に取り組む姿勢にも定評がある。だからこそ来季、主将を務めることになったのだろうが、その穴をドラフト下位や育成選手で埋められるかは未知数と言わざるを得ない。
日本ハムの歴代ドラフト指名選手はこちら
下は2010ドラフトで日本ハムが指名した選手です。2位指名・西川遥輝のスカウト評はこちら
日本ハムの2010ドラフト指名選手 | |||
1位 | 斎藤 佑樹 | 早稲田大 | 投手 |
2位 | 西川 遥輝 | 智弁和歌山高 | 外野手 |
3位 | 乾 真大 | 東洋大 | 投手 |
4位 | 榎下 陽大 | 九州産業大 | 投手 |
5位 | 谷口 雄也 | 愛工大名電高 | 外野手 |
6位 | 齊藤 勝 | セガサミー | 投手 |
★プロ入り後の成績★ |
岡崎大輔(オリックス戦力外)、育成で再契約
日刊スポーツwebsiteより (source)
オリックスを戦力外になった岡崎大輔内野手(2016ドラフト3位)が28日、大阪・舞洲で新たに育成選手契約を結んだ。年俸は今季から50万円ダウンの560万円でサインした。来季からは背番号が「120」に変更される。
「育成契約のお話を頂いたときはうれしさがあった。結果で恩返しがしたい。背番号は3桁になるが、やることは変わらない」。プロ1年目の17年に1軍戦5試合に出場したが、その後は出番がなかった。「球団が思っているよりもレベルアップできていない。その自覚はあった。それが今の結果。もう1度支配下を勝ち取っていきたい」。
守備面に意識を置いた結果、打撃面で成績が残せなかった。「良い意味でターニングポイント。勝負の1年にしたい。もう1年、野球ができる有り難みがある」。
考えた秘策である逆転の発想も明らかにした。守備9で打撃1の3年間だった。「打撃9で守備1の1年間にしても面白いかなと。思い切って3割5分打つ。バッティングを磨こうと思います」。自らの現在地を見つめ直す機会になった。
来季は育成8選手が新たに加入してくる。「競争が激しくなる。(内外野問わず)準備力を鍛えていきたい。まだ寮に住むので、舞洲を思う存分に使いたい。全ての面でレベルアップがしたい」。21歳と、まだ若い。己を信じて、早期の支配下復帰を目指し奮闘する。
下は2016ドラフトでオリックスが指名した選手です。3位・岡崎君のスカウト評はこちら
2016オリックスドラフト3位 岡崎大輔 花咲徳栄高・遊撃手・動画 |
オリックスを戦力外になった岡崎大輔内野手(2016ドラフト3位)が28日、大阪・舞洲で新たに育成選手契約を結んだ。年俸は今季から50万円ダウンの560万円でサインした。来季からは背番号が「120」に変更される。
「育成契約のお話を頂いたときはうれしさがあった。結果で恩返しがしたい。背番号は3桁になるが、やることは変わらない」。プロ1年目の17年に1軍戦5試合に出場したが、その後は出番がなかった。「球団が思っているよりもレベルアップできていない。その自覚はあった。それが今の結果。もう1度支配下を勝ち取っていきたい」。
守備面に意識を置いた結果、打撃面で成績が残せなかった。「良い意味でターニングポイント。勝負の1年にしたい。もう1年、野球ができる有り難みがある」。
考えた秘策である逆転の発想も明らかにした。守備9で打撃1の3年間だった。「打撃9で守備1の1年間にしても面白いかなと。思い切って3割5分打つ。バッティングを磨こうと思います」。自らの現在地を見つめ直す機会になった。
来季は育成8選手が新たに加入してくる。「競争が激しくなる。(内外野問わず)準備力を鍛えていきたい。まだ寮に住むので、舞洲を思う存分に使いたい。全ての面でレベルアップがしたい」。21歳と、まだ若い。己を信じて、早期の支配下復帰を目指し奮闘する。
下は2016ドラフトでオリックスが指名した選手です。3位・岡崎君のスカウト評はこちら
オリックスの2016ドラフト指名選手 | |||
1位 | 山岡 泰輔 | 東京ガス | 投手 |
2位 | 黒木 優太 | 立正大 | 投手 |
3位 | 岡崎 大輔 | 花咲徳栄高 | 内野手 |
4位 | 山本 由伸 | 都城高 | 投手 |
5位 | 小林 慶祐 | 日本生命 | 投手 |
6位 | 山崎 颯一郎 | 敦賀気比高 | 投手 |
7位 | 飯田 大祐 | ホンダ鈴鹿 | 捕手 |
8位 | 沢田 圭佑 | 立教大 | 投手 |
9位 | 根本 薫 | 霞ケ浦高 | 外野手 |
★プロ入り後の成績★ |
中日2位・橋本侑樹、スカウト「外れ1位の噂あった」
2019年11月28日
11/28、中日スポーツ1面より
中日からドラフト2位で指名された大商大・橋本侑樹投手(動画)が27日、兵庫県芦屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金8000万円、年俸1200万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。球団は先発として期待しており、橋本も開幕ローテを目指すことを宣言。さらには世代ナンバーワンを狙う。
中日はこれでドラフト指名選手7人(育成1人含む)全員の入団が決まった。
プロの世界への扉が完全に開いた。入団交渉を終え、橋本は「しっかり体づくりをしていって、最初からしっかりアピールできるように頑張りたい」と胸躍らせた。即戦力左腕。当然、自身も1年目から1軍の舞台で戦う気満々だ。
松永編成部長が「外れ1位で取られてもおかしくなかった。そういううわさもあった」と言うほどの逸材。大商大では先発だけでなく、中継ぎ、抑えもこなした。連投もお構いなし。ただ、球団が描く主戦場は、現時点では先発だった。
完投能力、夏場でも問題なく投げられる体力をすでに兼ね備えているということが、先発で推す理由だ。同じ左腕で、橋本が尊敬する大野雄が今季177イニング2/3を投げた。松永部長は「先発して完投できる。大野のように、チームの中心になってほしい。開幕ローテを狙ってほしい」と期待を寄せる。
橋本はどこでもフル回転する覚悟だ。「毎日投げても、次の日に球威が落ちない」とタフネスに自信を見せ、「先発なら開幕ローテを目指していきたいです」と言葉に力を込めた。中日でルーキーの開幕ローテ入りは、2005年に北九州市大から入団した中田賢一(現阪神)を最後にないが、本気で見据える。
目指すは世代ナンバーワンだ。大垣日大高時代、雲の上の存在がいた。同じ岐阜県で名をはせた高橋純平だ。県岐阜商3年時のドラフトでは中日を含む3球団が1位競合。入団したソフトバンクで今季、その能力を開花させた。「高卒でプロに行って、取り残された感じがしていた。絶対に追いつくぞと思ってやっていた。今度は交流戦でやりたい」と意気込む。
橋本君のスカウト評はこちら
橋本君のピッチング動画はこちら
2019中日ドラフト2位 橋本侑樹 大阪商業大・投手・動画 |
中日からドラフト2位で指名された大商大・橋本侑樹投手(動画)が27日、兵庫県芦屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金8000万円、年俸1200万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。球団は先発として期待しており、橋本も開幕ローテを目指すことを宣言。さらには世代ナンバーワンを狙う。
中日はこれでドラフト指名選手7人(育成1人含む)全員の入団が決まった。
プロの世界への扉が完全に開いた。入団交渉を終え、橋本は「しっかり体づくりをしていって、最初からしっかりアピールできるように頑張りたい」と胸躍らせた。即戦力左腕。当然、自身も1年目から1軍の舞台で戦う気満々だ。
松永編成部長が「外れ1位で取られてもおかしくなかった。そういううわさもあった」と言うほどの逸材。大商大では先発だけでなく、中継ぎ、抑えもこなした。連投もお構いなし。ただ、球団が描く主戦場は、現時点では先発だった。
完投能力、夏場でも問題なく投げられる体力をすでに兼ね備えているということが、先発で推す理由だ。同じ左腕で、橋本が尊敬する大野雄が今季177イニング2/3を投げた。松永部長は「先発して完投できる。大野のように、チームの中心になってほしい。開幕ローテを狙ってほしい」と期待を寄せる。
橋本はどこでもフル回転する覚悟だ。「毎日投げても、次の日に球威が落ちない」とタフネスに自信を見せ、「先発なら開幕ローテを目指していきたいです」と言葉に力を込めた。中日でルーキーの開幕ローテ入りは、2005年に北九州市大から入団した中田賢一(現阪神)を最後にないが、本気で見据える。
目指すは世代ナンバーワンだ。大垣日大高時代、雲の上の存在がいた。同じ岐阜県で名をはせた高橋純平だ。県岐阜商3年時のドラフトでは中日を含む3球団が1位競合。入団したソフトバンクで今季、その能力を開花させた。「高卒でプロに行って、取り残された感じがしていた。絶対に追いつくぞと思ってやっていた。今度は交流戦でやりたい」と意気込む。
橋本君のスカウト評はこちら
橋本君のピッチング動画はこちら
名スカウトが明かすダルビッシュ一本釣りの真相1
デイリースポーツ21面、「一匹狼と呼ばれたスカウト山田正雄」より
山田とダルビッシュ有(2004日ハム1巡目)。まるで運命の糸に導かれたかのようだった。現在米大リーグ、カブスで活躍する右腕を日本ハムが獲得するのは必然だった。山田が初めてダルビッシュを見たのは、東北高1年時、2002年の春。同校グランドで、その年のドラフト候補の超有望株・高井雄平を視察するのが、目的だった。
ひょろっと背の高いダルビッシュがキャッチボールをしていた。その当時は「でかいなあと。その程度でした」と語る、後に右腕はドラフトの超目玉候補となり、山田が熱視線を送るターゲットになった。甲子園での投球を視察した印象は「いいボールを放っている」だった。だが大きなネックがあった。
性格面だった。気持ちにむらがあり、練習が好きじゃない・・・。球界でまことしやかに、ささやかれていたウワサだ。人間性を探るために山田は、東北地方の他校視察の際は東北高に足を運んだ。だがいつも、ダルビッシュはグラウンドにいない。たいてい合宿所の玄関先で腹筋をしていた。
「成長痛ということでした。僕が行った時期は、ほとんど練習していない」。チームの練習に参加している姿を見れば、性格も把握できた。素材は間違いない。だが3年生になっても中身をつかみきれずに困っていた。
3年春の時点で、編成部ディレクター・山田の腹の中では、ダルビッシュ1位指名を固めていたが、どうしても04年のドラフト前に最終確認をしたかった。ダルビッシュが高校ジャパンのメンバーとして出場した9月開催のAAA世界選手権を視察した。
「最後のチャンス。全日本クラスの選手が集まったところでのしぐさや態度。いろんなものが見られる」。球場のバックネット裏最前列の席に陣取り、グラウンドだけではなくベンチにも目を凝らした。
4日の台湾戦で先発したダルビッシュは五回途中3失点で降板。その後の態度に注目した。するといったんは裏に下がったが、アンダーシャツを着替えた大柄な若者が出てきた。ベンチの最前列で一生懸命、同僚を応援する姿は、今でも目に焼き付いている。ひたむきな姿勢を見て感心した。「捨てたもんじゃない」と人間性の不安を解消し、最終的な評価は確定した。
球団内の評価もドラフト指名候補の中ではナンバーワン。後述するが、この方針こそ、後の日本ハムの礎を築くことになる。それはさておき、04年のドラフト1位でダルビッシュを入札し、一本釣りに成功した、これだけの逸材がなぜ、競合しなかったのか・・・、
「もしかしたら0か10か。ダメだったら0になる。そういうのが他球団はあったかもしれない」。好不調の波が激しいのは、性格面のむらが影響しているのかもしれない。人間性を把握しきれてなかった他球団は0の可能性を恐れ、外れ1位か2位での指名を考えていたのではないか。
実は山田もダルビッシュ獲得後、「0か10」と覚悟を決めていた。それはもう一つの不安材料があったからだ。
下は2004ドラフトで日ハムが指名した選手です。ダルビッシュ有は1巡目指名され入団。プロでの成績はこちら
2004日本ハムドラフト1巡目 ダルビッシュ有 東北高・投手・18歳 |
山田とダルビッシュ有(2004日ハム1巡目)。まるで運命の糸に導かれたかのようだった。現在米大リーグ、カブスで活躍する右腕を日本ハムが獲得するのは必然だった。山田が初めてダルビッシュを見たのは、東北高1年時、2002年の春。同校グランドで、その年のドラフト候補の超有望株・高井雄平を視察するのが、目的だった。
ひょろっと背の高いダルビッシュがキャッチボールをしていた。その当時は「でかいなあと。その程度でした」と語る、後に右腕はドラフトの超目玉候補となり、山田が熱視線を送るターゲットになった。甲子園での投球を視察した印象は「いいボールを放っている」だった。だが大きなネックがあった。
性格面だった。気持ちにむらがあり、練習が好きじゃない・・・。球界でまことしやかに、ささやかれていたウワサだ。人間性を探るために山田は、東北地方の他校視察の際は東北高に足を運んだ。だがいつも、ダルビッシュはグラウンドにいない。たいてい合宿所の玄関先で腹筋をしていた。
「成長痛ということでした。僕が行った時期は、ほとんど練習していない」。チームの練習に参加している姿を見れば、性格も把握できた。素材は間違いない。だが3年生になっても中身をつかみきれずに困っていた。
3年春の時点で、編成部ディレクター・山田の腹の中では、ダルビッシュ1位指名を固めていたが、どうしても04年のドラフト前に最終確認をしたかった。ダルビッシュが高校ジャパンのメンバーとして出場した9月開催のAAA世界選手権を視察した。
「最後のチャンス。全日本クラスの選手が集まったところでのしぐさや態度。いろんなものが見られる」。球場のバックネット裏最前列の席に陣取り、グラウンドだけではなくベンチにも目を凝らした。
4日の台湾戦で先発したダルビッシュは五回途中3失点で降板。その後の態度に注目した。するといったんは裏に下がったが、アンダーシャツを着替えた大柄な若者が出てきた。ベンチの最前列で一生懸命、同僚を応援する姿は、今でも目に焼き付いている。ひたむきな姿勢を見て感心した。「捨てたもんじゃない」と人間性の不安を解消し、最終的な評価は確定した。
球団内の評価もドラフト指名候補の中ではナンバーワン。後述するが、この方針こそ、後の日本ハムの礎を築くことになる。それはさておき、04年のドラフト1位でダルビッシュを入札し、一本釣りに成功した、これだけの逸材がなぜ、競合しなかったのか・・・、
「もしかしたら0か10か。ダメだったら0になる。そういうのが他球団はあったかもしれない」。好不調の波が激しいのは、性格面のむらが影響しているのかもしれない。人間性を把握しきれてなかった他球団は0の可能性を恐れ、外れ1位か2位での指名を考えていたのではないか。
実は山田もダルビッシュ獲得後、「0か10」と覚悟を決めていた。それはもう一つの不安材料があったからだ。
下は2004ドラフトで日ハムが指名した選手です。ダルビッシュ有は1巡目指名され入団。プロでの成績はこちら
日本ハムの2004ドラフト指名選手 | |||
自由枠 | (行使せず) | ||
自由枠 | (行使せず) | ||
1巡目 | ダルビッシュ有 | 東北高 | 投手 |
2巡目 | (指名権なし) | ||
3巡目 | 橋本 義隆 | ホンダ | 投手 |
4巡目 | マイケル 中村 | 元ブルージェイズ | 投手 |
5巡目 | 市川 卓 | 菰野高 | 内野手 |
6巡目 | 菊地 和正 | 上武大 | 投手 |
7巡目 | 中村 渉 | 三菱製紙八戸 | 投手 |
8巡目 | 鵜久森 淳志 | 済美高 | 外野手 |
9巡目 | 工藤 隆人 | JR東日本 | 外野手 |
★プロ入り後の成績★ |
ソフトB1位・佐藤直樹、スカウト「1軍割り込める」
11/28、西日本スポーツ3面より
球団69年ぶり野手新人王へ発車オーライ!! 福岡ソフトバンクからドラフト1位で指名されたJR西日本・佐藤直樹外野手(動画)が27日、広島市のJR西日本広島支社で入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額はいずれも推定)で合意した。
50メートル走5秒8、遠投120メートルを誇る“フィジカルモンスター”が球団史に名を刻む活躍を誓った。
準備された「開幕1軍切符」を手に、佐藤が満面の笑みを浮かべた。「ホークスの一員になった実感と、身の引き締まる思いでいっぱい。偉大な選手の方々とプレーするのが楽しみ」。普段は駅員として乗客案内に励む21歳はかみしめるように思いを口にした。
即戦力外野手として69年ぶりの偉業に挑む。26日には、高橋礼がホークスでは10年ぶり12人目の新人王に輝いたが、野手ではドラフト制導入前の1951年に球団初の新人王となった蔭山和夫(大卒2年目で104試合出場、打率3割1分5厘、6本塁打、28打点、42盗塁)のみ。
佐藤が同タイトルを獲得すればドラフト制導入後では球団初となる。「今の実力じゃ全然(新人王を)取れる選手じゃない。開幕1軍が目標」としながらも、「そこから力をつけて、できれば取れたらいいですね」と声を弾ませた。
佐藤にはライバル心を燃やす相手がいる。同じ年齢で、今や日本を代表する投手に成長したオリックスの山本だ。直近の国際大会「プレミア12」でも、セットアッパーとして日本の世界一に大きく貢献した右腕。ソフトバンクも今季3勝を献上するなど苦しめられた。
「テレビを見ていてすごいピッチャーだなと思っていたら、同い年と知ってびっくりした。でも負けたくない」。1軍に定着すれば、対戦が可能な同じリーグの好投手に負けん気をのぞかせた。
50メートル走5秒8、遠投120メートルの俊足強肩はすでに1軍レベルとの声もある。自身が課題に挙げる打撃も同じ右打者である内川の動画を参考に、確実性を高める努力を継続中だ。ユーティリティープレーヤーの福田が退団するのも佐藤にとっては追い風になる。
永井編成育成本部長兼スカウト・育成部長も「層の厚い野手陣に割り込める十分な素材。パワーもあるし、将来はクリーンアップを打つ可能性も秘めている」と高く評価。駅員として3年間を過ごした佐藤が新人王へ続く線路を真っすぐにひた走る。
佐藤君のスカウト評はこちら
佐藤君のバッティング動画はこちら
2019ソフトバンクドラフト1位 佐藤直樹 JR西日本・外野手・動画 |
球団69年ぶり野手新人王へ発車オーライ!! 福岡ソフトバンクからドラフト1位で指名されたJR西日本・佐藤直樹外野手(動画)が27日、広島市のJR西日本広島支社で入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額はいずれも推定)で合意した。
50メートル走5秒8、遠投120メートルを誇る“フィジカルモンスター”が球団史に名を刻む活躍を誓った。
準備された「開幕1軍切符」を手に、佐藤が満面の笑みを浮かべた。「ホークスの一員になった実感と、身の引き締まる思いでいっぱい。偉大な選手の方々とプレーするのが楽しみ」。普段は駅員として乗客案内に励む21歳はかみしめるように思いを口にした。
即戦力外野手として69年ぶりの偉業に挑む。26日には、高橋礼がホークスでは10年ぶり12人目の新人王に輝いたが、野手ではドラフト制導入前の1951年に球団初の新人王となった蔭山和夫(大卒2年目で104試合出場、打率3割1分5厘、6本塁打、28打点、42盗塁)のみ。
佐藤が同タイトルを獲得すればドラフト制導入後では球団初となる。「今の実力じゃ全然(新人王を)取れる選手じゃない。開幕1軍が目標」としながらも、「そこから力をつけて、できれば取れたらいいですね」と声を弾ませた。
佐藤にはライバル心を燃やす相手がいる。同じ年齢で、今や日本を代表する投手に成長したオリックスの山本だ。直近の国際大会「プレミア12」でも、セットアッパーとして日本の世界一に大きく貢献した右腕。ソフトバンクも今季3勝を献上するなど苦しめられた。
「テレビを見ていてすごいピッチャーだなと思っていたら、同い年と知ってびっくりした。でも負けたくない」。1軍に定着すれば、対戦が可能な同じリーグの好投手に負けん気をのぞかせた。
50メートル走5秒8、遠投120メートルの俊足強肩はすでに1軍レベルとの声もある。自身が課題に挙げる打撃も同じ右打者である内川の動画を参考に、確実性を高める努力を継続中だ。ユーティリティープレーヤーの福田が退団するのも佐藤にとっては追い風になる。
永井編成育成本部長兼スカウト・育成部長も「層の厚い野手陣に割り込める十分な素材。パワーもあるし、将来はクリーンアップを打つ可能性も秘めている」と高く評価。駅員として3年間を過ごした佐藤が新人王へ続く線路を真っすぐにひた走る。
佐藤君のスカウト評はこちら
佐藤君のバッティング動画はこちら