村西良太&谷川刀麻(近畿大)に6球団、中日が評価
2019年04月09日
スポニチwebsiteより (source)
今秋ドラフト指名候補が実力を発揮し、勝ち点1を手にした。前日の2回戦に続いて先発した最速152キロ右腕・村西良太投手(動画)が9回7安打1失点完投勝利。打っては主将の谷川刀麻外野手(動画)が先制打を放つなど、投打の両輪がかみ合った。
抜群の安定感だった。村西は1―0の初回2死満塁、押し出し四球で同点を許したが、崩れなかった。「先の事を考えて力を抜いて(試合に)入ったけど、逆に初回は力を入れる方がいい」。
課題を再確認し、気持ちをリセットした。最速146キロ直球を軸にスライダー、カット、スプリットを効果的に配球し、13奪三振を記録。2回以降は三塁を踏ませることなく、スコアボードに「0」を並べた。
今季から先発に転向。前日の2回戦では5回1失点で先発初勝利を挙げた。83球を投げ、連投となったこの日も132球を投げ抜き、大学入学後は初めての先発完投。「嬉しいですけど、少し疲れました。でも全然まだ行けるかなという感覚はある」と笑う。1メートル74、73キロ。野球選手としては細身の体に、無限のスタミナが詰まっている。
谷川は持ち味の勝負強さを見せた。初回1死一塁、高め132キロ直球をフルスイングした打球は中堅手の頭を越える先制二塁打となった。「投手も手探りですし、1打席目は特に集中して打席に入っています。理想の打撃でした」。主将としての責任を果たす、効果的な一打だった。
ネット裏では阪神、中日など6球団のスカウトが視察。中日・中田アマスカウト・アドバイザーは「とにかく球威がある。最低でも6割を思うところに制球できるようになれば、打てない。谷川君は体は大きくないが、振る力がある。肩も悪くない」と高い評価を与えた。ともにプロ志望。継続した活躍でアピールを続けていく。
(4月8日 関西学生野球 近畿大 4-1 同志社大)
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坂本裕哉(立命館大)、阪神「注目度上がってくる」
坂本 裕哉 (立命館大・投手) 180cm・左投左打・動画 |
今秋ドラフト指名候補の立命大の左腕・坂本裕哉投手(動画)が7回3安打1失点と好投。自身に勝ち星こそ付かなかったが、試合を確実につくり、勝ち点奪取に貢献した。
安定感があった。初回から直球を軸に攻撃的な投球を展開。自己最速にあと1キロに迫る147キロ直球を軸に、テンポのいい投球で関学打線に的を絞らせなかった。「いい状態で指にかかれば、150キロは出ると思った」と手応えを口にした左腕が唯一、悔やんだのが1―0の6回の場面。1死から2番打者に二塁打を許し、2死三塁から自らの暴投で同点。
「二塁打が悔しい。気を抜いた訳ではないが、もっと慎重に入るべき。そうすれば、あんなしょうもない点の取られ方はなかった。最後まで投げて、完封という結果を出したかった」と自らに怒りの矛先を向けた。
1回戦では完封目前の8回に2点を失い、8回2失点降板。白星こそ手にしたが満足のいく投球内容ではなかった。登板後、シャドーピッチングで右肩の開き、投げ下ろす左腕の位置、打者に向かっていくための体の使い方などを修正。「フォームにメリハリを付けたことで、バランスが良くなりました」と振り返った。
1試合目に完投勝利を挙げた近大・村西とは、オフに共通の知人を介して食事に行ったことがある。ともにチームの投手陣の柱で、今秋のドラフト候補だけに「もちろん刺激になります」と言う。「リーグで一番、球が速い投手だし、アイツより勝ちたい。勝ち星で負けたくないという気持ちはあります」 。ライバルに勝ち、2季ぶりの優勝を達成することが最大のモチベーションだ。
スタンドで視察した阪神・熊野スカウトは「もう少し、低めの変化球を意識させることができれば、威力ある高めの直球ももっと生きてくる。今日の投球が続けば、注目度も上がってくる」と評価した。立命大は17年ドラフトで東(DeNA)、18年の辰巳(楽天)と2年連続でドラフト1位を輩出。周囲の想像を超える成長曲線を描けば“3年連続”も夢じゃない。
(4月8日 関西学生野球 立命大 3-1 関学大)
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横山楓(国学院大)にヤクルト視察、147キロ計測
横山 楓 (国学院大・投手) 180cm・右投両打・動画 |
1回戦2試合が行われ、国学院大の横山楓投手(動画)が5回1失点の好投、昨秋王者・立正大を下した。
開幕投手を任された意地を見せた。横山は気温10度を下回る中、視察したヤクルトスカウトのスピードガンで最速147キロを計測。「めちゃくちゃ緊張した」と五回までに98球を要しながら、粘りの投球で試合を作った。
何としても勝ちたい理由があった。この日は母・香子さんの45度目の誕生日。大学ラストイヤーを迎え、地元・宮崎から応援に駆けつけてくれたという。「ウイニングボールを渡したい」と自慢の直球を軸に7奪三振。失点も押し出し四球の1点のみにしのいだ。
「チームの勝利に貢献できたのでよかった」と昨季の神宮王者撃破とともに、最高の親孝行を果たした。1学年上だった清水昇(現ヤクルト)のような、調子が悪くても負けないエースを目指す。
(4月8日 東都大学野球 国学院大 5-3 立正大)
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ジェイプロジェクトの2019新人選手(計16人)
投手 | |
池辺 賢吾 | 九州共立大 |
保坂 鷹佑 | 駒沢大 |
木村 亮太 | 流通経済大 |
坂本 健太 | 上武大 |
酒井 智道 | 東京経済大 |
古屋 悠翔 | 静岡商高 |
村橋 輝一 | 関メディベースボール学院 |
捕手 | |
伊藤 弘法 | 立正大 |
松坂 裕介 | 東京経済大 |
内野手 | |
西銘 隼吾 | 上武大 |
松本 大輝 | 帝京大 |
橋本 樹 | 敦賀気比高 |
片岡 新之助 | 中部大 |
吉冨 大輝 | 中部学院大 |
外野手 | |
倉本 竜成 | 東北福祉大 |
古賀 尊 | 中京大 |
中日スポーツ紙面を参考にしました。
スクールパートナーの2019新人選手(計6人)
投手 | |
有馬 慧人 | 日本経済大 |
熊谷 秀明 | 日本ウェルネス筑北高 |
山本 崇真 | 日本プロスポーツ専門学校 |
深瀬 大輔 | 独立L徳島 |
内野手 | |
酒井 仁汰 | 日本文理大 |
小林 将也 | 駿河台大 |
中日スポーツ紙面を参考にしました。