日ハム高卒新人・清宮、2軍でプロ初安打
2018年04月18日

2017日本ハムドラフト1位 清宮幸太郎 早稲田実・一塁手・動画 |
日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(動画)が17日、イースタン・楽天戦に3番・一塁で先発出場。3打席目に公式戦初安打となる左中間二塁打を放つなど、4打数2安打だった。
七回の先頭。マウンドには安楽。甲子園を沸かせた2人が激突した。清宮はカウント2-2から146キロ直球を振り、打球はライナーで左中間へ。「芯でとらえられた。1本出て良かった」。これが二塁打となり、公式戦初安打。九回は小野の初球149キロ直球を右前に運び、プロ入り初のマルチ安打だ。
オープン戦で19打席無安打。限局性腹膜炎から復帰後の2軍戦も音なし。2日前には「ひと工夫、ふた工夫必要かもしれない」と打席での変化を予告していたが・・・。
「タイミングの取り方を変えようかなと思ったけど練習の感じが良かったのでそのままでいった」。清宮らしさとも言えるバットを揺らす動作を抑えることも頭にはあったが、自らの感性を信じたことが結果を引き寄せた。3月1日の台湾・ラミゴ戦との親善試合以来31打席ぶりの安打だった。
中3の夏の全国大会決勝でアーチを描いた球場で自分を取り戻した。「つかめたかな」。その表情には確かな手応えが詰まっていた。
(4月17日 イースタン・リーグ 楽天 4-1 日本ハム)

日本ハムの2017ドラフト指名選手 | |||
1位 | 清宮 幸太郎 | 早稲田実高 | 内野手 |
2位 | 西村 天裕 | NTT東日本 | 投手 |
3位 | 田中 瑛斗 | 柳ヶ浦高 | 投手 |
4位 | 難波 侑平 | 創志学園高 | 投手 |
5位 | 北浦 竜次 | 白鴎大足利高 | 投手 |
6位 | 鈴木 遼太郎 | 東北学院大 | 投手 |
7位 | 宮台 康平 | 東京大 | 投手 |
頓宮裕真(亜大)に12球団、ソフトB・楽天が高評価

頓宮 裕真 (亜細亜大・捕手兼一塁手) 183cm・右投右打・動画 |
プロ注目の亜大・頓宮裕真内野手(動画)が、2打席連続のアーチでチームを大勝に導いた。本職の捕手ではなく、打撃優先で一塁で出場。12球団のスカウトが視察する中、3回に満塁弾、4回には3ランで2安打、7打点と大活躍した。
亜大・頓宮が、力と技を2発に詰め込んだ。力を証明したのは3回2死満塁。プロ注目の中大・伊藤の149キロ直球を力で左翼席に運んだ。4回2死二、三塁では低めのスライダーにやや泳ぎながら、技で左翼席へリーグ通算6発目。
「真っすぐ狙いでしたが、うまく打てたと思います。ボールの下をたたけた」と2打席連発、7打点の猛打で試合を決めた。ベンチからは「山川」の声が飛んだ。今春のキャンプでは「前さばき」の打撃を意識。西武・山川のようにポイントを前に置き、ボールをかち上げる打法を身につけた。
ソフトバンク・宮田スカウトは「強さと柔らかさを証明した。大学屈指のホームラン打者」と絶賛。楽天・沖原スカウトは「飛ばす力は抜群。大学ナンバー1打者」と評価した。
捕手への思いをバットに込めた。高校時代からプロ注目の捕手で、今秋ドラフトでも強打の捕手で各球団がリストアップ。打撃を生かすために、この日は一塁で出場したが、捕手目線で守った。「違う角度で見られた。捕手としても、信頼されるようになりたいです」と話した。「数字は気にせず、勝利のために」。亜大の「おかわり2世」に注目が集まる。
(4月17日 東都大学野球 亜細亜大 12-3 中央大)


頓宮裕真(亜大)、ロッテが打てる捕手として評価

頓宮 裕真 (亜細亜大・捕手兼一塁手) 183cm・右投右打・動画 |
昨春ベストナインを獲得した捕手ではなく一塁手として4番スタメンの亜大の頓宮(動画)が2打席連続本塁打。打つことに専念してほしいとのチーム方針で、オープン戦終盤から一塁手。「バッティングを生かせと言われましたが、一番やりたいのはキャッチャー。チャンスがあれば戻りたい」。
スタメン捕手奪回をバットでアピールした。3回2死満塁で伊藤の149キロ直球を左翼席に運び、4回2死二、三塁ではスライダーを左翼に放り込んだ。左足を上げていたのをすり足気味に変えたのも「しっくりきている」といい、ともに完璧な当たり。
打てる捕手としてNPBスカウトも注目。ロッテの山森スカウトは「うまさとやわらかさもある」とあらためて打撃を評価。生田監督は「本当はキャッチャーで使いたい」と復帰も示唆した。
(4月17日 東都大学野球 亜細亜大 12-3 中央大)


佐藤輝明(近大)に8球団、阪神「糸井と互角」

佐藤 輝明 (近畿大・三塁手) 186cm・右投左打・動画 |
1回戦1試合があり、近大が関学大に先勝した。近大は4点リードの4回に4番・佐藤輝明内野手(動画)が右翼へ満塁本塁打。3回にも右翼へ適時三塁打を放つなど計5打点と活躍した。
「糸井2世」の2年生4番が勝負を決めた。見せ場は4点リードの4回だ。佐藤は右翼へ豪快な満塁弾を放り込んだ。3回には右翼線に適時三塁打を放つなど、3安打5打点と爆発。「頭をよぎった」という連盟史上2人目のサイクル安打には届かなかったが、強烈な存在感を示した。
1メートル86、92キロ。堂々とした体格は、近大出身の阪神・糸井を想起させる。田中監督が「飛距離は規格外。飛ばす力もナンバー1」とホレ込む逸材で、1年春から中軸を任されている。左の長距離砲に課された春のノルマは15打点だが、1試合で3分の1を稼いだ。佐藤は「春は5本は打ちたい」と意気込む。
ネット裏には巨人、中日、日本ハムなど8球団14人のスカウトが集結。阪神の畑山チーフアマスカウトは「飛ばす力、スイングスピードは大学トップクラス。近大出身の糸井(阪神)、林威助にも負けないくらいの飛距離」とうなった。軸足に体重を残す新フォームに柵越え量産の期待が高まる。
(4月17日 関西学生野球 近畿大 10-7 関西学院大)
