滝田一希(星槎道都大)に6球団、中日・楽天が高評価
2023年09月21日

滝田一希(星槎道都大・投手) 183cm・左投左打・動画 |
プロ志望届を提出している星槎道都大の最速153キロ左腕・滝田一希(動画)が、7回2/3を6安打2失点で今秋初勝利。ドラフト前最終登板になる可能性もある一戦で、スカウト陣に猛アピールした。
左でん部を痛めた影響で約3か月ぶりの公式戦登板だった15日の北海道大戦から中4日で先発マウンドに上がった。同戦では3回4四球と制球面で課題を残したが「高めに浮かないように、コースを意識するように」修正し、この日はわずか1四球。
得意の土が硬いマウンドも味方に付け、2回には150キロをマークした。110キロ前後のチェンジアップも織り交ぜながら8回途中まで112球を投げ抜いた。
バックネット裏では地元の日本ハムなど6球団のスカウトが視察した。楽天・後関スカウト部長は「まっすぐの勢い、角度は(同じ左腕で、ドラフト1位候補の国学院大)武内と良い勝負」と評価。中日・八木スカウトは「きょうの投球なら1軍でも投げられるレベル。まっすぐとチェンジアップだけでも試合を作れる」と絶賛した。
21日の最終戦を残して北海学園大が優勝したため、この試合が大学野球とドラフト前ラスト登板になる可能性もある。滝田は「最後の登板だったのでいろんな感情があった。最後に良いところを見せて終われたんじゃないかな。(けがは)完璧に治ったので、再発しないようにこれからの生活を過ごしていきたい」と話した。
(9月20日 札幌六大学野球 星槎道都大 4―2 札幌大)


津田啓史(三菱重工East)に4球団、巨人が高評価

津田啓史(三菱重工East・遊撃手) 181cm・右投右打・動画 |
今秋ドラフト候補の1人、三菱重工East・津田啓史内野手(動画)が「1番・遊撃」で出場。先制の2点適時二塁打を含む2安打3打点の活躍で存在感を示した。
初回、先頭の第1打席。相手先発・林の3球目を強く振り抜くと、左越え二塁打を放ち、好機を演出。続く、2回2死二、三塁では、右中間を破る先制の2点適時二塁打でチームを牽引した。
ネット裏には4球団のスカウトが集結。巨人・森中スカウトは「ピッチャーによって考え方を変えられる器用なバッター。走攻守すべてにおいて高いレベルにある」と貴重な右打者の遊撃手を高く評価した。
2打席連続となった二塁打を「1打席目真っすぐを打って、(2打席目の)配球を変えてくると思った。変化球待ちに変えた結果、いい方向に飛んでいった」と振り返った津田。
肩の強さと走力がアピールポイントだと語る高卒3年目の若武者は「自分を出すだけというかありのままの自分を見てもらうだけ」と約1か月後のドラフトに向け、力強く語った。
(9月20日 関東選抜リーグ戦 三菱重工East 9―1 エイジェック)

度会隆輝(ENEOS)、中日「全体的にレベルが高い」

度会隆輝(ENEOS・外野手) 183cm・右投左打・動画 |
今秋ドラフト候補のENEOS・度会隆輝外野手(動画)が、「3番・指名打者」でスタメン出場し、4打数2安打1打点とアピールした。
4回の先頭の第2打席では、中前に力強い打球をはじき返した。1点を追う6回1死一塁で回ってきた第3打席では、右前打で1死一、三塁と好機を演出。タイブレークとなった10回の第5打席、無死満塁では、左犠飛で打点1をあげた。
度会は「チームは負けたが、個人的にはバッティングの調子は良かった。チームが負けているので、しっかり勝てるようになっていきたいと思います」と試合を振り返った。
2日連続で視察に訪れた中日・小山スカウトは「しっかり振れている。全体的にレベルが高い」と評価した。
(9月20日 関東選抜リーグ戦 茨城トヨペット 5―4 ENEOS)

