浅野翔吾(高松商)、オリックス・日ハム「1位候補になる」
8/13、日刊ゲンダイ終面より
地方大会の初戦、準決勝、決勝で3本塁打した今大会ナンバーワン野手──。そんな前評判通りの活躍をしたのが11日、佐久長聖(長野)戦で2本塁打を含む3安打4打点をマークした高松商の主将・浅野翔吾(動画)だ。
身長172センチとプロ注目選手にしては小柄ながら、体重83キロ。小型ミサイルのようなガッチリした体から、五回に右中間の深いところへ清原和博(PL学園)の高校通算記録を抜く65号となるソロ本塁打を放つと、七回にはライナーで左翼席へ66号2ラン。2打席連続の本塁打で、ネット裏のスカウトたちの度肝を抜いた。
それでも試合後、「(三邪飛となった)2打席目は甘めのところに入った球だった。あそこをしっかりセンターに打ち返せていればよかった」と反省しきりだった浅野をプロはこう見る。
「ベンチから声を出してチームを鼓舞する姿、センターから指示を出すような姿勢から、強いリーダーシップを感じた。スイングもかなり力強い。打席を重ねる中で微修正したりと、対応力の高さも見て取れました。大舞台でも、初球からフルスイングしたのも高評価です。将来が非常に楽しみな選手。ドラフト1位候補? そうかもしれませんね」(オリックス・山口和男グループ長)
「ここ数年間の高校生野手では一番いいと思います。小柄だけど、弱点が見当たりません。ドラフト1位、少なくとも2位までには間違いなく消える選手。天性の長打力、スイング速度、ミート力だけでも十分なのに、肩が強くて足も速い。課題らしい課題が見当たらなかった。すぐにでもプロの打席に立たせてみたいくらいです」(日本ハム・山田正雄スカウト顧問)
「パワーだけじゃなく、選球眼もいい。今大会でズバぬけた選手。もちろんドラフト1位候補。難癖を付けるとしたら体重くらい。1年時から見てきたけど、急激に増量した印象で、足腰への負担だけが心配です。あとは、もっといい投手との対戦でどうなるか……」(セ・リーグのスカウト)
「フライの滞空時間が6秒強。とんでもないパワーです。最短距離でバットを出しているし、スイング速度が凄まじい。今日はボールの下側を叩いてファウルが多かったけど、それはプロで矯正できるはず。足は速く、『走れるデブ』じゃなく、『走る筋肉ダルマ』。どうやったら、あんなにガッチリした体になるんでしょう。1位指名する球団は必ずある」(パ・リーグのスカウト)
その他のスカウトに聞いても、みなが「ドラフト1位候補」と口をそろえた。そんな浅野が生まれたのは香川県高松市。小学3年時に屋島シーホークスで野球を始めた。同クラブで監督をしていた森本哲史氏は、当時をこう振り返る。
「クラブに体験参加した初日からバットを球に当てられるし、フライも問題なく捕れて潜在能力の高さを感じました。ガッツがあって、初めて出場した試合では、右翼手なのにセンターフライを捕っちゃうくらい。練習の合間の小休憩の時もキャッチボールの相手やノックをせがまれて……。元気な野球小僧でした」
中学時代にU-15日本代表に選ばれ、多くの有名私学から声が掛かったが、「お父さんが地元志向を持っていて、高松商を選んだ」(森本氏)そうだ。同校の長尾健司監督は浅野の人柄を、「気が優しくて力持ち。(野球漫画の)ドカベンの山田太郎みたい」と表現する。
息子と娘が浅野と同じく屋島シーホークスに在籍、浅野家と家族ぐるみの付き合いがある中西佳奈さんがこう言う。
「少年野球チームを卒団してからも、街で会ったら大きな声で元気に挨拶してくれるんです。毎回、すがすがしい気持ちになっています。年下にも優しくて、5学年下の後輩としてシーホークスに入団した私の息子の面倒をよく見てくれた。いま小学6年生の娘はそんな姿を見てか、翔吾君を本気で好きになっちゃって。毎年、バレンタインデーにプレゼントを渡しているんです。それでも疎ましがらずに、しっかりホワイトデーに返してくれる。この前はお弁当箱だったかな。娘は翔吾君の影響で野球を始めて。シーホークスのキャプテンをしています(笑)」
ネット裏のスカウトや後輩の心をわし掴みにした浅野率いる高松商は、15日の3回戦で九州国際大付(福岡)と対戦する。
浅野君のスカウト評はこちら
浅野君のバッティング動画はこちら
浅野翔吾(高松商高・外野手) 170cm・右投右打・動画 |
地方大会の初戦、準決勝、決勝で3本塁打した今大会ナンバーワン野手──。そんな前評判通りの活躍をしたのが11日、佐久長聖(長野)戦で2本塁打を含む3安打4打点をマークした高松商の主将・浅野翔吾(動画)だ。
身長172センチとプロ注目選手にしては小柄ながら、体重83キロ。小型ミサイルのようなガッチリした体から、五回に右中間の深いところへ清原和博(PL学園)の高校通算記録を抜く65号となるソロ本塁打を放つと、七回にはライナーで左翼席へ66号2ラン。2打席連続の本塁打で、ネット裏のスカウトたちの度肝を抜いた。
それでも試合後、「(三邪飛となった)2打席目は甘めのところに入った球だった。あそこをしっかりセンターに打ち返せていればよかった」と反省しきりだった浅野をプロはこう見る。
「ベンチから声を出してチームを鼓舞する姿、センターから指示を出すような姿勢から、強いリーダーシップを感じた。スイングもかなり力強い。打席を重ねる中で微修正したりと、対応力の高さも見て取れました。大舞台でも、初球からフルスイングしたのも高評価です。将来が非常に楽しみな選手。ドラフト1位候補? そうかもしれませんね」(オリックス・山口和男グループ長)
「ここ数年間の高校生野手では一番いいと思います。小柄だけど、弱点が見当たりません。ドラフト1位、少なくとも2位までには間違いなく消える選手。天性の長打力、スイング速度、ミート力だけでも十分なのに、肩が強くて足も速い。課題らしい課題が見当たらなかった。すぐにでもプロの打席に立たせてみたいくらいです」(日本ハム・山田正雄スカウト顧問)
「パワーだけじゃなく、選球眼もいい。今大会でズバぬけた選手。もちろんドラフト1位候補。難癖を付けるとしたら体重くらい。1年時から見てきたけど、急激に増量した印象で、足腰への負担だけが心配です。あとは、もっといい投手との対戦でどうなるか……」(セ・リーグのスカウト)
「フライの滞空時間が6秒強。とんでもないパワーです。最短距離でバットを出しているし、スイング速度が凄まじい。今日はボールの下側を叩いてファウルが多かったけど、それはプロで矯正できるはず。足は速く、『走れるデブ』じゃなく、『走る筋肉ダルマ』。どうやったら、あんなにガッチリした体になるんでしょう。1位指名する球団は必ずある」(パ・リーグのスカウト)
その他のスカウトに聞いても、みなが「ドラフト1位候補」と口をそろえた。そんな浅野が生まれたのは香川県高松市。小学3年時に屋島シーホークスで野球を始めた。同クラブで監督をしていた森本哲史氏は、当時をこう振り返る。
「クラブに体験参加した初日からバットを球に当てられるし、フライも問題なく捕れて潜在能力の高さを感じました。ガッツがあって、初めて出場した試合では、右翼手なのにセンターフライを捕っちゃうくらい。練習の合間の小休憩の時もキャッチボールの相手やノックをせがまれて……。元気な野球小僧でした」
中学時代にU-15日本代表に選ばれ、多くの有名私学から声が掛かったが、「お父さんが地元志向を持っていて、高松商を選んだ」(森本氏)そうだ。同校の長尾健司監督は浅野の人柄を、「気が優しくて力持ち。(野球漫画の)ドカベンの山田太郎みたい」と表現する。
息子と娘が浅野と同じく屋島シーホークスに在籍、浅野家と家族ぐるみの付き合いがある中西佳奈さんがこう言う。
「少年野球チームを卒団してからも、街で会ったら大きな声で元気に挨拶してくれるんです。毎回、すがすがしい気持ちになっています。年下にも優しくて、5学年下の後輩としてシーホークスに入団した私の息子の面倒をよく見てくれた。いま小学6年生の娘はそんな姿を見てか、翔吾君を本気で好きになっちゃって。毎年、バレンタインデーにプレゼントを渡しているんです。それでも疎ましがらずに、しっかりホワイトデーに返してくれる。この前はお弁当箱だったかな。娘は翔吾君の影響で野球を始めて。シーホークスのキャプテンをしています(笑)」
ネット裏のスカウトや後輩の心をわし掴みにした浅野率いる高松商は、15日の3回戦で九州国際大付(福岡)と対戦する。
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山田陽翔(近江)、阪神「常に力を出せる点を評価」
8/13、デイリースポーツ終面より
滋賀県勢初の日本一を狙う近江が3季連続の16強入りを果たした。原動力となったのはエースで4番の主将・山田陽翔投手(動画)だ。11安打3失点で完投し、勝ち越し打を放つなど投打に躍動した。
この勝利で駒大苫小牧・田中(楽天)、早実・斎藤(元日本ハム)らを抜く甲子園通算9勝目。今秋ドラフト候補に挙がる大黒柱が、聖地でもチームをけん引した。
~以下、山田のスカウト評~
▼阪神・筒井スカウト
「主役になる選手というか、最初から最後まで自分が投げるという気迫を感じた。プロ野球は一発勝負ではないですし、地方大会でも甲子園でも常に力を出せるというところを評価している」
(8月12日 甲子園大会2回戦 近江 8―3 鶴岡東)
山田君のスカウト評はこちら
山田君のピッチング動画はこちら
山田陽翔(近江高・投手) 175cm・右投右打・動画 |
滋賀県勢初の日本一を狙う近江が3季連続の16強入りを果たした。原動力となったのはエースで4番の主将・山田陽翔投手(動画)だ。11安打3失点で完投し、勝ち越し打を放つなど投打に躍動した。
この勝利で駒大苫小牧・田中(楽天)、早実・斎藤(元日本ハム)らを抜く甲子園通算9勝目。今秋ドラフト候補に挙がる大黒柱が、聖地でもチームをけん引した。
~以下、山田のスカウト評~
▼阪神・筒井スカウト
「主役になる選手というか、最初から最後まで自分が投げるという気迫を感じた。プロ野球は一発勝負ではないですし、地方大会でも甲子園でも常に力を出せるというところを評価している」
(8月12日 甲子園大会2回戦 近江 8―3 鶴岡東)
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