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2021夏の甲子園、スポーツライターが優勝校を大予想

2021年08月08日

8/8、日刊ゲンダイ35面「夏の甲子園優勝校大予想」より
9日に開幕する全国高校野球選手権大会。絶対的な本命はない。今春センバツで8強入りした中から出場を決めたのは、準優勝の明豊、8強の智弁学園、東海大菅生の3校。その東海大菅生の初戦の相手は、49校中最多の5度の優勝を誇るV候補の大阪桐蔭で、1回戦屈指の好カードとなった。

大混戦の第103回大会の優勝の行方を占った。

「私が本命に推すのは智弁和歌山です」とスポーツライターの美山和也氏がこう言う。

「和歌山大会決勝で市和歌山のドラフト1位候補、152キロ右腕の小園を攻略し、勢いに乗っています。高嶋前監督の時代は150キロの高速マシンをガンガン打ちまくる練習が有名でしたが、中谷監督に代わり、打撃ケージではスライダー、150キロ、通常スピードの直球のマシンを3台並べてバランス良く打つ練習をやっている。

宮坂、徳丸ら今年も打線は強力ですが、捕手出身の監督らしく、バッテリーを重視していて、エース中西、市和歌山との決勝の先発を任された伊藤はいずれも147キロを投げる好投手です。中谷監督がつくるチームは、投手陣がしっかりしているという特徴がある。高嶋前監督の伝統を引き継ぐものと中谷監督がこだわる野球が融合し始めた。今夏それが結実する予感がします」

愛工大名電も虎視眈々と頂点を狙う。愛知県「私学4強」の一角で、寺嶋、田村、野崎の3投手を中心に、東邦、センバツ4強の中京大中京、享栄の3強全てに勝利。打線は勝負どころでの集中打が武器。総合力は高い。

「補欠のミカタ レギュラーになれなかった甲子園監督の言葉」(徳間書店)など高校野球関連の著書が多数あるスポーツライターの元永知宏氏は「大阪桐蔭との対戦が決まった東海大菅生を本命に挙げます」とこう続ける。

「2年ぶりの夏の選手権。コロナ禍で各校が実戦不足にあえぐ中、春の甲子園で準々決勝まで進んだメリットは大きい。大阪桐蔭もセンバツに出場しましたが、初戦敗退だったため、甲子園の経験値は少ない。東海大菅生の捕手・福原や4番・小池ら4人がスタメンに入る2年生のイキがいい。

投手陣の層も厚く、肩を痛めてセンバツは不本意な投球に終わったエース左腕・本田が復調したのも大きい。100回大会で済美の中矢監督を取材した際、『大阪桐蔭と戦うなら初戦がいい』と話していました。

根尾(中日)や藤原(ロッテ)を擁し、センバツを制した大阪桐蔭でさえ、甲子園の初戦はフワフワした感覚というか、地に足が着かないところがある。勝ち上がってきた大阪桐蔭ならとても手に負えないということなんです。今回も『横綱』といわれますが、必ず初戦はスキが生まれます。センバツも先日の大阪大会も苦しんでいて、今年のチームは絶対的ではありません。

大阪桐蔭同様、東海大菅生も全国から好素材が集まっています。センバツ初戦も聖カタリナ学園との接戦を制して8強入りした。大阪桐蔭にも互角以上の戦いができるとみています」


対抗は二松学舎大付だ。元永氏が続ける。

「エース左腕・秋山は力が抜けていい球がいくようになり、昨秋より成長しました。市原監督も『ボールは大江(現巨人)の高校時代よりいい』と太鼓判を押しています。2番手左腕の布施も好投手。東東京大会決勝で関東第一の152キロ右腕・市川を攻略した打線も、勝負強い中軸、小技の利く1、2番と下位打線は役割がしっかりしていてつながりがいい。市原監督は『全国優勝を狙う』とはっきり宣言しています」

県岐阜商も地力がある。

「鍛治舎監督は秀岳館を率いていた頃から投手を何人か用意して『継投』で戦っていました。今チームも左の野崎、右の小西ら複数の好投手がいる。高木を中心とした打線も強力。今春のセンバツ、昨夏の交流試合を経験したものの、不完全燃焼な負け方に終わった。初戦の相手は明徳義塾の名将・馬淵監督だけに、燃えるものがあると思います。鍛治舎監督の『継投力』に注目です」(元永氏)

美山氏はダークホースに静岡を挙げる。

「池田監督は今年4月に就任し、打つだけでなく、機動力を使うようになり、飛躍的に得点力がアップしました。静岡大会6試合で1失点の堅守。軸になるのは、身長192センチの長身右腕・高須。最速は144キロで大崩れしない。制球のいい藤浪(阪神)といったところでしょうか。県内では『最強』といわれていたチーム。台風の目になり得ます」



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2021夏の甲子園、プロ注目の選手【野手編】

8/8、サンケイスポーツ25面より
第103回全国高校野球選手権大会が9日に開幕する。2年ぶりの夏を前に、注目の出場選手を紹介。最終回は野手編だ。

多くの未来の大砲候補が甲子園大会を目指したが、高校通算70本塁打の千葉学芸・有薗や同55本の昌平・吉野ら右の強打者が夢舞台への出場を逃した。真剣勝負とは別に、今夏の甲子園1号を誰がマークするかも注目の一つだ。

投手が12メートルの距離から投げてフリー打撃を行っている盛岡大付には参加選手の中で最多、同64本の松本岩手大会5本の金子がおり、第4日(12日)の第4試合(対鹿島学園)に熱い視線が注がれる。

高校通算35本の智弁学園・前川(動画)が最も1号に近いという声も聞かれる。第2日(10日)の第1試合(対倉敷商)に登場予定。1年夏、2年夏の交流試合、3年春に甲子園を経験したが、まだアーチを打てていない。左投げ左打ちで広角に打てるだけでなく、右中間最深部にも運べる飛距離が何よりの魅力だ。

勝負強さで名前が挙がるのは専大松戸・吉岡(動画)。4番打者では苦悩したものの、1番打者で起用され、積極的に出塁するための打撃を心掛けたことで本来のスイングを取り戻した。千葉大会決勝の木更津総合戦では、延長で劇的な決勝満塁本塁打を放った。

昭和の時代は当然だった投手兼4番打者の系譜を継ぐのは、群馬大会で3戦連発を放ち、投げては最速147キロをマークする前橋育英・皆川(動画)。そして打線の主軸を担いながら左投手として登板し、三塁手もできる三刀流の愛工大名電・田村(動画)らが、大舞台での活躍が期待される。

捕手では強肩強打の県岐阜商・高木(動画)、捕球から二塁まで1.85秒の強肩を誇る小松大谷・東出(動画)らの守備も高校野球ファンは必見だろう。



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小倉氏太鼓判、横浜高校は久しぶりに上位を狙える!

8/8、日刊ゲンダイ35面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
夏の甲子園は無観客で行われる。今春のセンバツは1試合1万人の上限を設けて有観客で開催されたが、昨年は春も夏も甲子園大会は中止。夏に無観客で1試合だけ交流試合が行われた。老婆心ながら資金面が心配になる。

例年は甲子園の出場校に、日本高野連から交通費と一定の宿泊費が割り当てられる。ベンチ入り選手18人と監督、部長の2人を合わせた20人分の日数分である。宿泊費は都心のホテルに泊まって少し足が出るくらいの金額で、合計するとかなり大きい。

無観客開催で高野連に収入がほとんど入らなくなれば、この支給金が削減となり、出場校は大打撃を受けることも考えられる。

横浜高の部長時代は収支の計算に追われた。決勝に進出した場合の経費は、5000万~6000万円。選手は高野連指定のホテルに宿泊するが、大会終盤で連戦になった場合、吹奏楽部などの応援団は京都の寺に宿泊することもある。100人ほどの大人数でも寝泊まりが可能な大部屋を格安で提供してくれるから、随分助かったものだ。

私の古巣・横浜が3年ぶりに甲子園に帰ってくる。正直なところ、平田徹前監督時代の方がいい選手が集まっていた。ただ、野球部出身ではない前部長が采配に口を出したり、ベンチ内がゴタゴタしていたこともあり、思うような成績を残せなかった平田前監督には情状酌量の余地がある。

今回はセンバツ優勝の東海大相模が直接対決目前にコロナで辞退したのは気の毒だったが、横浜の校長は「校技」として野球部を全面的にバックアップしてくれるそうだ。就任2年目の村田浩明監督は学校の後押しを受けて、しっかりしたチームに仕上げてきた。

実は私も臨時でコーチを引き受けているのだが、走塁の判断が格段に良くなった。勝負球で変化球がくるカウントの時、走者がワンバウンドを予測していれば、捕手がはじいた瞬間にスタートが切れる。これができるようになってきた。

打撃面は各打者が内側からバットを出して、反対方向への打球を意識している。ポイントが近くなることにより、選球眼が良くなり、ひっかける打球が減った。神奈川大会7試合で94得点と結果も出た。

投手は1年生左腕の杉山遙希がいい。スライダーやカーブといった変化球でストライクが取れるから安定している。直球は135キロ前後だが、高めが伸びるため、空振りを奪える。甲子園でも中心になるとみている。

1点をもぎ取る走塁と打線、そして出現した1年生エース――。1回戦は好投手を複数擁する広島新庄との厳しい試合が予想されるが、横浜は久しぶりに上位を狙えるチームとみている。


上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部部長に就任した1994年から退任するまで、同校からドラフト指名された選手。(大学・社会人経由も含む)

選手名指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一1994横浜1位
斉藤 宜之1994巨人4位
多村 仁1994横浜4位
横山 道哉1995横浜3位
幕田 賢治1996中日3位
中野 栄一1996中日4位
高橋 光信1997中日6位
白坂 勝史1997中日7位
松坂 大輔1998西武1位
矢野 英司1998横浜2位
部坂 俊之1998阪神4位
小池 正晃1998横浜6位
丹波 幹雄1998ヤクルト8位
阿部 真宏2000近鉄4位
後藤 武敏2002西武自由枠
成瀬 善久2003ロッテ6巡目
小山 良男2004中日8巡目
涌井 秀章2004西武1巡目
石川 雄洋2004横浜6巡目
松井 光介2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二2008日本ハム4位
筒香 嘉智2009横浜1位
荒波 翔2010横浜3位
近藤 健介2011日本ハム4位
乙坂 智2011横浜5位
下水流 昂2012広島4位
田原 啓吾2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦2014DeNA3位
浅間 大基2014日本ハム3位
高浜 祐仁2014日本ハム7位


神奈川県の高校からドラフト指名された選手一覧はこちら


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2021夏の甲子園、プロ注目の選手【投手編】

2021年08月07日

8/7、サンケイスポーツ10面より
第103回全国高校野球選手権大会が9日に開幕する。2年ぶりの夏を前に、注目の出場選手を2回に分けて紹介。まずは投手編だ。

今秋のドラフトで上位指名が予想される高知・森木や市和歌山・小園らは地区大会で敗れたが、それでも多くの好投手が夏の甲子園大会に出場する。最も注目されるのは世代最速157キロの直球を持つノースアジア大明桜のエース右腕・風間球打(スカウト評)だ。

一番の魅力である真っすぐだけでなく、スライダーやフォークボールなど変化球も一級品。秋田大会では3試合に登板して計26回3失点、32奪三振で防御率は0.69と圧倒した。甲子園大会の最速は2001年夏に日南学園・寺原隼人が計測した158キロ。風間は「目標は158キロを出すこと。自分が全国で通用するんだというところを見せたい」と意気込む。

今春の選抜大会に出場した選手たちにも注目したい。大阪桐蔭・松浦慶斗(スカウト評)北海・木村大成(スカウト評)は最速150キロ左腕。準優勝した明豊には身長189センチの右腕で最速146キロの京本眞がいる。専大松戸・深沢鳳介(スカウト評)は最速144キロの横手投げ右腕。両コーナーに投げ分ける制球力が魅力だ。

甲子園のマウンドに初めて立つ選手では二松学舎大付の最速146キロ左腕・秋山正雲(スカウト評)が注目株。直球とチェンジアップを駆使して空振りを取る力がある。愛工大名電・寺嶋大希(スカウト評)は最速147キロの直球を武器に県大会準々決勝で東邦、準決勝で中京大中京、決勝で享栄を下した。

192センチから最速146キロを投げる右腕、静岡・高須大雅(スカウト評)横浜の最速148キロ左腕・金井慎之介(スカウト評)も力がある。



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山岸翠(横浜創学館)、進路は「最終的にプロ入り」

日刊スポーツwebsiteより (source)

山岸翠(横浜創学館高・投手)
181cm・右投右打・動画

「平成の怪物」こと西武松坂大輔投手が現役引退を表明したこの年。出身の横浜高校が3年ぶり19度目の甲子園出場を決めて注目されたが、準優勝の横浜創学館のエース山岸翠投手(動画)も脚光を浴びた好素材だ。

181センチ・81キロ。阪神青柳、DeNA平良、巨人戸郷らを研究したサイド気味の右スリークオーターから繰り出す最速149キロのキレのいい直球が持ち味。縦横のスライダーで三振を量産し派手なガッツポーズを繰り出す熱血漢で、7月26日の慶応との準決勝では12安打を浴びながら9回を2失点で完投。

「ヒットは3割の確率で打たれると思うので、残りの7割をどう取るか。ガンガン振ってくるバッターだからこそ、ボールを動かしてゴロを増やしていこうと思いました」というクレバーな一面も併せ持つ。

試合後の取材の受け答えも常に的確で落ち着いており「ピッチングIQ」の高い、しっかり者という印象を受けた。横浜との決勝戦こそ4回16安打11失点と打ち込まれたが、今大会チーム7試合中6試合に先発し、計39イニングで存在感を放ったエース。

今後の進路については「監督とも相談しながら、いろんな選択肢を考えていきたい。高卒、大卒、社会人と、どの道でも可能性はあると思うので。最終的にプロに入れればという思いはあります」と、じっくり考える方針だ。

また山岸の妹・京美さん(1年)は同校マネジャーを務めている。これからもチームを支えていく妹には「やれることはやっておいた方がいい。出来ることから手を抜かず、後悔の残らないようにやっていくことが一番」と伝えるという。

届かなかった甲子園の夢は後輩たちと妹に託し、次なる大目標へ-。若き右腕の今後のさらなる成長が楽しみだ。



山岸君のピッチング動画はこちら

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