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あのドラフト選手は今、正田樹(ドラフト1位)

2016年03月03日

週刊現代 3月12日号より

1999日本ハムドラフト1位 正田樹
桐生第一高・投手・18歳

「松坂フィーバー」に日本中が湧いた翌年、再び甲子園に一人のスター選手が現れたのを覚えているだろうか。伸びのあるストレートと落差のあるカーブを武器に、6試合3完封。圧倒的な力を見せて、桐生第一高校を全国制覇に導いたスーパーエース。

あれから17年。正田樹(1999日ハム1位)は、34歳になった。甲子園優勝投手として’00年にドラフト1位で日本ハムへ入団し、’02年には新人王まで獲得した男は今、四国アイランドリーグ・愛媛マンダリンパイレーツで3年目のシーズンを迎えようとしている。

正田が言う。

「NPBと独立リーグでは、環境は全く違いますね。給料はプロ時代の半分以下どころではありませんから、アルバイトしながらの選手は多いです。長距離移動も狭いバスですし、グラウンドも借り物。今はキャンプ中ですが、昼飯は出ません。僕は今日、自分でおにぎりを作って持ってきました」

日ハムから移籍した阪神で’08年オフに戦力外になって以来、正田は台湾リーグやマイナーリーグなど、いくつものチームを渡り歩いてきた。’12年にはヤクルトに拾われ、プロの世界に返り咲いたが、結果が出せぬまま2年でクビ。昨年11月に開かれた合同トライアウトでも、獲得に手を上げる球団は一つもなかった。

もはや愛媛のチームメートは、正田より一回り近く年下の選手ばかりだ。なぜ、そこまでして現役にこだわるのか。

「正直に言えば、ふと考えることはありますよ。野球以外で自分にできる仕事はなんだろうとか、やりたいことあるかな、と。みっともなく現役にしがみついている、と言われているのもわかっています。でも・・・まだ自分の中に、何かを成し遂げた感覚がないんです。やってきたことに、満足できていないんです。野球ができないのなら諦めるしかない。でも、まだ自分を現役でいさせてくれるチームがある限りは、全力でプレーし続けたいと思っています」

人からどう評価されるかではなく、自分が満足できるか。野球だけに生きてきたプライドあるからこそ、正田は不完全燃焼のまま終わりたくないのだ。それだけに、NPBへのこだわりもかつてほどはなくなったという。

「プロに戻りたいというよりも、野球をまだやりたいという純粋な気持ちです。環境やレベルは関係ない。練習して自分を追い込んで、抑える喜び、勝つ喜びを求めていきたい。独立リーグにも、真剣勝負はありますからね。いつか満足できる日が来るように、一日一日を悔いのないように過ごすだけです」



下は1999ドラフトで日本ハムが指名した選手です。正田樹は1位指名され入団。プロでの成績はこちら

日本ハムの1999ドラフト指名選手
1位正田 樹桐生第一高投手
2位田中 賢介東福岡高内野手
3位吉崎 勝ミキハウス投手
4位佐々木 貴賀高松西高投手
5位藤崎 大輔中央学院高捕手
6位神島 崇インディアンヒルズ短大投手
7位遠藤 良平東京大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:09│ あのドラフト選手は今・・・ 
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