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あのドラフト選手は今、山田喜久夫(ドラフト5位)

2016年05月28日

5/27、日刊スポーツ6面「野球の国から」より

1989中日ドラフト5位 山田喜久夫
東邦高・投手・18歳

中日、広島で通算222試合に登板した元投手の山田喜久夫氏(1989中日5位)が名古屋でわらび餅店を営んでいる。セカンドキャリアとして成功が難しいとされる飲食の世界。投球同様の味わい深さで人気を博している。こだわりを聞いた。

ナゴヤドーム近くに構えた喫茶店「喜来もち ろまん亭」は、今年3月にオープン3年を迎えることができました。手製のわらび餅が専門。小さな喫茶スペースもあります。わらび餅は、私の名前「喜久夫」から、喜びが来るよう「喜来餅」と名付けました。結婚式の引き出物で注文をいただくことも増えました。

プロ野球選手のセカンドキャリアとして、飲食店経営を志す方は多いと思います。手に職、の面でイメージが湧きやすいことが一番でしょう。しかし一般的に、未経験者による飲食店が3年以内に店をたたむ割合は、90%に達するといわれています。切り盛りしていくことは簡単ではないと戒め、勉強の日々です。

絶対に背伸びしない。リスクを排除する中で、最高の商品を供する。単純なようで難しい、この考え方に徹しています。

高校が愛知の東邦で、プロ入りは中日。ドラゴンズでは打撃投手も務めました。縁のある土地で店を構えようと決め、何がベストか考えました。

「ういろう」はじめ、名古屋は和菓子を好む文化がある。「コメダ珈琲」など、喫茶を好む古き良き文化もある。わらび餅の専門店はどうか、とイメージを膨らませました。生鮮品と比較すれば、原材料の仕入れが安定していることも考慮しました。

こだわったのは「本物をお出しする」です。知人を頼り、京都と名古屋で1年間の修業。いろはから学びました。適温を保ちながら餅を練り上げていくには手間がかかります。睡眠時間を削って勉強しました。

本わらび粉に、京都産大豆100%のきな粉。和菓子としては、原材料費は非常に高いと思います。赤ちゃんの味覚は敏感で、添加物が入っている和菓子は絶対、口にしません。私のわらび餅は喜んで食べてくれる。これが自慢です。

店舗はいわゆる「居抜き」としました。市内中心地からやや離れており一見不利に思えますが、ナゴヤドームに愛着があり、近所の方が気軽に立ち寄れる物件を探しました。家族経営が基本で人件費のコストも極力抑え、その分を設備費と原材料費に投資しています。

店舗を広げたり新しくしたり・・・は考えていません。百貨店の催事で、声がかかあれば出店させてもらう程度。先にも話した通り、背伸びせず、味に徹すると決めています。

何より強調したいことがあります。どんな第2の人生を歩むことになろうと、野球で出会った方が財産になります。店の常連さんに、ベンちゃんこと和田一浩さん(1996西武4位)がいます。優しいベンちゃんは、時間を見つけては立ち寄ってくれます。「おいしいので、ぜひ」と周囲に話してくれていると人づてに聞き、非常にうれしく思いました。

中日では、荒木君(1995中日1位)もいつも気に掛けてくれます。同学年で、今は巨人のサブマネジャーを務める大野和哉さん(1989巨人ドラフト外)も優しい方。名古屋遠征の時、必ずおみやげを求めてくれます。周囲への感謝を忘れず、自分の殻を作らず、縁を大切に過ごしてほしい。日々の積み重ねが、引退後の道に通じていると思います。



下は1989ドラフトで中日が指名した選手です。山田喜久夫は5位指名され入団。プロでの成績はこちら

中日の1989ドラフト指名選手
1位与田 剛NTT東京投手
2位井上 一樹鹿児島商高投手
3位松永 幸男三菱重工長崎投手
4位松井 達徳日産自動車外野手
5位山田 喜久夫東邦高投手
6位種田 仁上宮高内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:07│ あのドラフト選手は今・・・ 
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