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ドラフト選手の家庭の事情 (西武3位・源田壮亮)

2016年11月18日

11/18、日刊ゲンダイ27面「ドラフト選手の家庭の事情」より

2016西武ドラフト3位 源田壮亮
トヨタ自動車・遊撃手・動画

源田壮亮(動画)が生まれ育った大分市北明野。新日鉄住金大分製鉄所のお膝元として、発展したという歴史がある。

「大分製鉄所は新日鉄が最後に造った製鉄所です。建設は昭和46年。明野地区はそれ以前から住宅地として開発されていたようですが、社宅を中心に発展した経緯があるんです。私も新日鉄に勤務。堅い職業なんですよ(笑い)」。こう話すのは父の光明さん。大分製鉄所の安全環境防災部安全健康室に勤務している。

「今は嘱託ですが、昔から部署は同じでした。主な仕事は社内の安全教育ですね。災害や安全に関する法律などを教えたりしています」。

そんな堅い父の下に生まれた源田が最初に経験したのは、ソフトボールだった。

「明野地区は野球よりソフトボールが盛んなんです。おそらく、大分製鉄所が発足した当初の社員に、好きな人が多かったんじゃないですかね。九州は福岡や鹿児島などソフトボールが人気ですが、大分は明野以外は少年野球が多いですから」。

源田は小学校3年生の時、2歳上の兄と共に明野西小学校でソフトボールを始めた。6年になって遊撃を守り、卒業後は明野ビッグボーイズに入団。野球経験がないにもかかわらず、1年で遊撃のレギュラーを取ったのだから驚きだ。

「みなさん、そこを勘違いする人が多いんですよ。でも、ソフトボールには野球をする上で必要なものが詰まっているんです。まず、硬式球より重いソフトボールのボールを扱えば、肩が強くなる。例えば軟式出身の中学生だと、ベースの対角線上に送球が届かないことがある。肩だけに注目すれば、その差は歴然ですね。阪神の福留選手も、小学生の頃は地元鹿児島でソフトボールをやっていましたからね」。

光明さんは、さらにこう続ける。

「ゴロを打った時のバウンドも軟式は大きく跳ねるけど、ソフトボールは硬式に近い弾み方をします。ベース間が野球より短いので、内野も送球の素早さが求められる。捕球してすぐに投げる癖がつくのも、ソフトボールの特徴です。壮亮も高校や大学の指導者の方々から、『捕ってから投げるまでが早い』と評価されたと聞いています」。

スカウト陣からは「打撃は非力」と課題を挙げられながらも、内野守備はピカイチと評価の高い源田。ソフトボールで培った基礎力が、そのまま野球にも生きたということだろう。

「いや、私も、もしかしたら・・・とは思っていましたけど、まさかプロ野球で、しかもドラフト3位とは・・・。まさか、まさかですよ」。そう言って照れる光明さんは、次男坊を「ヤンチャな子でした」と評する。

しかし、そんな光明さんの背中に母の靖子さんが「ヤンチャじゃない」とひと言。「え、じゃあ何だ?」と父が問いかけると、母は「元気だった!」と返した。ほほ笑ましくなる夫婦のやりとりの後、光明さんは「そうそう、元気な子だった(笑い)」と、こう続ける。

「一日中、外で遊んでいる子でしたね。周囲にゲームにハマるような友達もいなかったので、運よく元気に育ってくれました(笑い)」。

4LDKのマンション住まい。長男が就職して家を出たので、現在は夫婦2人で暮らしている。「子供が2人いた時はそうでもなかったんですけど、今はすっかり広くなっちゃいましたね」と言う光明さん。西武で活躍し、両親の住む九州までその名をとどろかせたいところだ。



下は2016ドラフトで西武が指名した選手です。3位・源田君のスカウト評はこちら

西武の2016ドラフト指名選手
1位今井 達也作新学院高投手動画
2位中塚 駿太白鴎大投手動画
3位源田 壮亮トヨタ自動車内野手動画
4位鈴木 将平静岡高外野手動画
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