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上位候補・鈴木博志(ヤマハ)、阪神スカウトが追う!

2016年12月13日

12/13、デイリースポーツ7面「虎が追う」より

鈴木 博志 (ヤマハ・投手)
180cm・右投右打・動画

今年のドラフトで5球団が1位競合した田中正義をほうふつとさせる右腕が社会人にいる。来年が高卒3年目となるヤマハ・鈴木博志投手(動画)。11月の社会人野球日本選手権で制球を乱しながらも、強打のNTT西日本打線を相手に1本の長打も許さなかった。力感のないフォームから150キロ超を連発できるポテンシャルは、来年ドラフトの目玉となりそうだ。

京セラドームのスピードガン表示に思わず目を疑った。全く力感のない投球フォームから繰り出されたストレートは153キロを計測。しかも一度だけではない。3球連続で計測し、中盤まで常時150キロ前後をたたき出して見せた。

11月に行われた社会人野球日本選手権の2回戦。NTT西日本戦において2大大会初先発ながら、六回途中2安打、1失点でチームの勝利に貢献した。「心臓がパクパクして緊張してました」と振り返ったように、三回まで制球が定まらずに7四球を与えた。それでもストライクゾーンに来たボールは、鈍い打球音でヒットコースへ飛ばなかった。

プロの2軍よりもレベルが高いとされる社会人の強打者に、打球を引っ張らせなかった。ゆったりとしたフォームから150キロ前後の直球が来るため、打者はどうしても立ち遅れてしまう。

フォームとボールの緩急・・・。5球団競合の末、ソフトバンクから1位指名を受けた田中正義をほうふつとさせ、「腕の振りだけを意識して、リリースの瞬間だけに力を入れようと考えてます。そのギャップが打ちにくいと言ってもらってました」と明かす。

高校時代は全国的に無名だった。転機は右ヒジの手術を受けたことだった。高校3年時に右ヒジを疲労骨折し、内視鏡手術を受けた。リハビリ途上でヤマハに入社し、一から体作りに取り組んだ。「今までウエートトレとかやったことなかったんですが、下半身から徹底的に鍛えて体重が10キロも増えました」と鈴木博。

直球の源となる背筋力は、プロでもトップクラスの250キロを計測するまで成長した。自分の中ではケガしたら成長できると思っていたので」と現実に悲観せず、物事を前向きに捉えられるポジティブ思考も飛躍できる大切な要素だ。

阪神・熊野スカウトは「彼のポテンシャルは間違いない。直球の強さというのは大きな魅力」と評価する。素材としては、1位入札の12人に入ってきてもおかしくない。ドラフトイヤーとなる17年シーズンで、どこまで原石を磨いていけるかがポイントになる。

「来年が勝負という意識はありますけど、一歩ずつ、自分の足元をしっかりと見てやっていきたい」と力を込めた鈴木博。見ている者をワクワクさせる。そして、また見たいと思わせる魅力を持つ男が、来年のドラフト戦線で投の主役になる。



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draftkaigi at 09:05│ │阪神 
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