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阪神ドラ3・才木浩人、山口氏「3~4年目でブレーク」

2017年01月24日

1/24、デイリースポーツ7面「山口高志の出でよ若虎」より

2016阪神ドラフト3位 才木浩人
須磨翔風高・投手・動画

元阪神投手コーチ・山口高志氏が注目した阪神若手選手を取り上げる「出でよ若虎」。今年1回目はドラフト3位ルーキー・才木浩人投手(動画)です。山口氏はその潜在能力だけでなく、思考力にも着目。今後の伸びしろを感じさせる投手として期待した。

才木に注目したきっかけは出身校。須磨翔風は私の母校・市立神港と同じく神戸市立の公立校だ。甲子園常連校とは違う環境で、努力と工夫を重ねてきた選手。それだけにプロに入ってからの伸びしろが楽しみな素材だと言える。

日本ハム・大谷は高校1年時に「ドラ1 8球団」という目標を立て、それを実現するために体づくり、コントロール、キレ、メンタルなど8つの目標を立てた。さらにこの8つの目標を実現するために、それぞれについて具体的な強化ポイント、心がけなど、さらに8つの目標を立てている。

それだけ自分で考えて練習に取り組んでいたということだが、才木もそれに近い努力と工夫があったからこそプロ入りを果たせたのだと思う。才木は高校の3年間、じっくりと体作りに取り組んだ。体幹を鍛え、おにぎりを間食にして、1日6、7食を実践していたという。

甲子園常連校へ進学していたとしてもエースになりえた素材だとは思うが、そういうチームは選手間の競争もより激しいだけに、ここまでじっくりと体作りに専念できたかどうかは分からない。須磨翔風に進学したからこそ培われた思考力、工夫もあったのではないだろうか。

身長はまだ伸び続けているという。才木のお父さんは181センチ、お母さんは167センチの長身。スカウト目線で言えば、そういう意味でも期待が持てる。私はスカウト時代、試合を視察に行くと応援席に足を運んだ。保護者がかぶっている帽子に書いてある名前などで、どの選手の親か分かる。親、特に母親の体形を見て、その選手が最終的にどんなタイプの体形になるかを予想するわけだ。

才木はまだまだ体が大きくなる。体形が変化していく過程では、投球フォームが固まらない。その期間は無理に筋肉をつけようとはせず、基礎トレーニングをしっかりとこなしていってもらいたい。まずはコーチの指示通りにメニューを消化していくべきだろう。

投球フォームを見る限り、大きな体の割にはバランスがいい。8割ぐらいの力でも、伸びる球を投げられる。がむしゃらに全力で投げ込むようなことはしない。いろいろな面で自身をコントロールできる投手なのだろう。

高卒の新人投手はとにかく背伸びをしないことが大切。ブルペンで周りの先輩投手が投げる姿を見ると、球威もキレも自分とは比較にならないようなレベルの高さを感じるはず。そこで自分も負けていられないと力を入れ過ぎると、故障につながりかねない。

才木には2年間は我慢して体作りに専念してもらいたい。1年は我慢できるが、2年となると我慢しきれない選手もいる。だからこそ2年間を強く意識して、体を作り上げていってほしい。それができれば3年目、4年目あたりでブレークする可能性を秘めている。同じ市立高校出身者として、今後も注目していきたい。



下は2016ドラフトで阪神が指名した選手です。才木浩人のスカウト評はこちら


阪神の2016ドラフト指名選手
1位大山 悠輔白鴎大 内野手
2位小野 泰己富士大 投手
3位才木 浩人須磨翔風高 投手
4位浜地 真澄福岡大大濠高 投手
5位糸原 健斗JX-ENEOS 内野手
6位福永 春吾四国IL・徳島 投手
7位長坂 拳弥東北福祉大 捕手
8位藤谷 洸介パナソニック 投手


draftkaigi at 07:06│ │阪神 
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