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2017ドラフト候補は個性派揃い、一芸に秀でた4選手

2017年02月08日

Full-Countより (source)
プロ野球はキャンプ真っ盛りとなっているが、アマチュア野球もプロ注目の各選手が球春到来へ向け、汗を流している。今年は怪物スラッガーの早実・清宮幸太郎内野手、初の「赤門1位指名」がかかる東大・宮台康平投手といった面々がドラフト戦線で注目を浴びる。

ただ、あるパ・リーグスカウトが「今年は個性的な選手が多い」と指摘するように、一芸に秀でた魅力ある選手が隠れているのも、特徴の一つだ。なかでも、特筆すべき選手たちを紹介する。

その筆頭となるのが、慶大の岩見雅紀外野手(動画)だろう。特徴は、この数字を見ればわかる。187センチ、107キロ。巨漢である。下級生時代には、さわやかな「慶応ボーイ」のイメージとは裏腹なイカつい丸刈り姿でリーグ戦に出場した。

メディアに「慶応のおかわり君」との愛称をつけられた右の大砲は昨年、春秋通算で7本のアーチを放ち、現役トップの9本塁打をマーク。大学生では「超」が付く飛ばし屋だ。練習のフリー打撃では、まさしくピンポン球のように白球が飛んでいく。その様子は、プロ野球の外国人スラッガーとそん色ないレベルと言っていいだろう。

規格外の破壊力ゆえに残した伝説は数知れない。過去にはアメフト部やラグビー部に勧誘され、東京六大学の歴代最多23本塁打を誇る慶大の先輩・高橋由伸(現巨人監督)が汗を流してきた練習場で場外弾を連発し、大久保秀昭監督が近隣住民に謝りに行くことも日常茶飯事だったという。

ドラフト候補としては経歴も個性的だ。滋賀・比叡山高時代は47発をマーク。関西の強豪大学からの誘いもあったが、東京六大学でのプレーを見て、1浪の末にAO入試で慶大に入学した。大砲というと、打撃が荒いイメージだが、昨年は春秋ともに打率3割超え、通算打率も.337の数字が示す通り、コンタクト力もしっかりと持っている。

右の長距離砲は西武・中村、日本ハム・中田らがいるが、プロ野球界では減少傾向にあるだけに、将来が楽しみな逸材だ。

大学球界でもう一人、個性的な存在となるのが、専大の高橋礼投手(動画)。最近では珍しくなりつつなる、下手投げ右腕だ。中学3年からアンダースロー一筋。長身187センチをキレイにたたんで、130キロ台の直球を浮き上がらせる。2年春には守護神として東都大学リーグで優勝。

1年時から候補入りしていた大学日本代表では2年夏のNPB選抜戦で4番の西武・山川らを封じ、1イニングを1Kパーフェクト。ユニバーシアード金メダルにも貢献した。専大松戸高では3年春の関東大会4強が最高成績。

下手投げ転向当初から西武・牧田を参考にしている通り、直球にカーブ、シンカーなどを交えた高低で揺さぶり、打者を翻弄する投球スタイルだ。エースとして期待された昨年のリーグ戦は調子を落とし、苦しんでいたが、大学ラストイヤーはスカウトも復活に注目している。

アンダースローといえば、最近では元ロッテ・渡辺俊介、高橋も理想とする西武・牧田、ヤクルト・山中らがいるが、いずれも170センチ台の投手。180センチ台後半の「ビッグサブマリン」となれば、なお希少な存在だ。次世代のアンダースローとしてプロ入りを果たすことができるか、一つの見ものになるだろう。

最後に、話題性という点でもおもしろいのが、トヨタ自動車の北村祥治内野手(動画)亜大の北村拓己内野手(動画)。苗字から察することもできるが、兄弟である。

兄・祥治は星稜高から亜大を経て、社会人野球の強豪・トヨタ自動車入り。東都大学の強豪・亜大では1年春から二塁手のレギュラーでリーグ戦5連覇。主将を務めた4年時には夏に大学日本代表でユニバーシアード世界一、8季中6度目のリーグ優勝を果たすと、秋明治神宮大会で早大を破って日本一で有終の美を飾った。堅実な打撃に二遊間だけでなく、大学で捕手を一時守ったようにユーティリティーさを持ち合わせている。

そして、経験豊富な兄の背中を追うように、道を歩んでいるのが弟の拓己だ。星稜高から亜大に進学。大学日本代表にも選ばれ、今季は兄と同じように高校に続いて主将に任命。顔はもちろん、経歴も“そっくり兄弟”だ。レギュラーを獲得したのは3年春だが、秋にはリーグ2位の打率.409で三塁手のベストナインを受賞。今季は遊撃手に挑戦する予定で、強肩強打の内野手として今秋のドラフト候補として注目を集めている。

現役では広島・新井貴浩、阪神・新井良太など兄弟は決して珍しいわけではないが、ドラフトで同時指名となれば珍しい。可能性としては兄弟で同一チーム同時入団、二遊間結成すら秘めている。

プロ野球界では日本ハム・大谷翔平が二刀流として強烈な個性を発揮しているが、アマチュア球界でも個性的な選手は隠れている。そうした選手の活躍を注目して見ていくのも、今年のドラフト戦線を楽しむ一つの手段となるだろう。



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