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島田海吏(上武大)が赤丸急上昇、中日・DeNAの声

2017年04月25日

webスポルティーバより (source)

島田 海吏 (上武大・外野手)
175cm・右投左打・動画

4季連続全国大会4強入りを果たしている上武大の切り込み隊長・島田海吏(動画)が、走攻守三拍子揃った能力を遺憾なく発揮し、注目度を上昇させている。

電光石火の足攻だった。昨年は、大山悠輔(白鴎大→阪神)、中塚駿太(白鴎大→西武)、笠原祥太郎(新潟医療福祉大→中日)、狩野行寿(平成国際大→DeNA)の4選手がドラフト指名されるなどレベルアップ著しい関甲新学生野球。その春季リーグで、上武大のドラフト候補外野手・島田が、まだ肌寒さも残るハードオフエコスタジアム新潟のダイヤモンドを駆け回った。

4月16日の対作新学院大1回戦では、初回に先頭打者として初球を振り抜きレフト前に打球を運んだ。すると、すかさず初球に盗塁を敢行。「相手投手の映像を事前に見ていたので」と易々と成功させると、3番打者の安打で先制のホームを踏んだ。

さらに6回の第4打席でも初球を叩き、今度はライト前に運ぶ。これを相手右翼手が後逸すると、俊足を飛ばしてダイヤモンドを駆け回り、一気にホームを踏んだ(一度、右翼手の捕球体勢を見て一塁ベース付近でスピードを緩めたにもかかわらず、14秒台のタイムで生還した)。

翌17日の2回戦でも、第1打席にファウルで粘って四球を選ぶと、またも初球で盗塁に成功。続く2番打者のライト前安打で三塁を回り本塁を陥れ、この日も試合開始から5分と経たぬ間に、先制点のホームを踏んだ。

2013年春に日本一を獲得した強豪・上武大で島田がレギュラーを獲得したのは、大学2年の春から。当初は俊足が大きな注目を浴びていた。両親はともに陸上選手で、特に父は九州学院から九州産業大への進学もスポーツ推薦で決めたほどの選手だった。

その遺伝子を引き継いだ島田は、宇土市立鶴城中時代に野球部に所属する傍ら、陸上競技大会に出場。すると100m を11秒01で駆け抜け、熊本県を制してしまう。

さらに全国大会では決勝進出こそならなかったものの、予選でリオデジャネイロ五輪4×100mリレーの銀メダリスト・桐生祥秀(現・東洋大)よりも先着した。当の島田は「桐生くんはケガしていたらしいので・・・」と謙遜するが、その俊足は高校の陸上関係者からも熱い視線が注がれていたのは事実。

結局、島田は野球志望の意志が強く九州学院に進学したが、野球部よりも先に父もOBである陸上部から声が掛かっていたほどだった。

九州学院では2年春にセンバツ甲子園に出場し、2回戦で大阪桐蔭と対戦した。「格の違いを感じました」と振り返るように、藤浪晋太郎(現・阪神)の前に2打数無安打、ひとつの犠打を記録したのみ。第4打席には代打を送られた。以降は甲子園に縁がなく、上武大に進学した。

レギュラーを獲得した2年春以降、どのシーズンも盗塁は2試合に1個を上回るペースで積み重ねてきたが、打撃は波が大きかった。2年春に打率.333をマークするが、秋は.257。3年春には.469で首位打者を獲得するも、秋は.160と大きく苦しんだ。

それが今春はコンスタントに安打を重ね、開幕週の対新潟医療福祉大2回戦では打った瞬間にそれとわかる本塁打を放つなど、俊足とともに打撃の好調ぶりも光っている。6試合(4月23日現在)を終えて、打率.333。粘っての四球も含めて、出塁が増えたため、盗塁もすでに4個を記録し、例年以上のペースで走ることができている。

当然、プロ球団スカウトの評価も上昇中だ。

「俊足はもちろんですが、バットコントロールがよく、広角に打てることも魅力です。三遊間を抜いていく打球なんて、篠塚和典さん(元・巨人)のよう。プロで活躍するイメージが湧く選手です」(DeNA・河原隆一スカウト)

「足は今年のドラフト候補でもトップレベル。肩も強くて守備が良いですし、振れるようになって打撃に力強さが出てきました。プロでも赤星憲広(元・阪神)のような盗塁できる選手になったら魅力ですね」(中日・正津英志スカウト)

島田を指導する上武大・谷口英規監督は「自信を持ってプレーしていますね。感覚を掴んできた印象です。打撃に波が減り、勝負どころで打てるようになりました」と落ち着きが増したプレーぶりを評価する。リーグ戦はもちろん、チームが勝ち進むとともに全国の猛者とも対戦してきた経験がプレーや思考に表れている。

昨秋はリーグ戦こそ不調だったものの、明治神宮大会の代表決定戦や明治神宮大会では復調。明治大との準決勝では柳裕也(現・中日)から2安打を放ち、自信を深めた。さらに今春のリーグ戦前には、「踏み出す右足の着地がバラバラだったので、右足を早めに着くようにしました」と打撃フォームを自ら微調整し、より長くボールを待って引き込む打撃がハマっているのだという。

また、昨年に続いて侍ジャパン大学代表に選出されることが有力視されており、選出されれば、7月に日米大学野球(米国開催)、8月にユニバーシアード(台湾開催)を戦う。

昨年の日米大学野球では最終戦で優勝を決めるサヨナラ犠牲フライを放ったものの、結果としては大会通して無安打。一死満塁時の二塁走者として飛び出してしまうミスもあったりと、決して満足のいくものではなかった。それだけに貴重な国際経験を再び積むとともに、チームに貢献する活躍が侍ジャパンでも求められる。

今年は、その結果が秋のドラフトで自身の評価にもつながるシーズンだ。上武大と侍ジャパンの優勝、ドラフト上位指名に向けて、「足だけではない」アマチュア球界屈指の韋駄天が、今日もひた走る。



島田君のバッティング動画はこちら

draftkaigi at 07:04│ 中日 | 横浜DeNA
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