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巨人、元凶はドラフト戦略の失敗

2017年05月03日

5/2、夕刊フジ30面「柏英樹の勝負球」より
巨人は4月を終え、13勝12敗の貯金1でセ・リーグ3位。史上初めてFA選手3人を獲得し総額26億円ともいわれて話題になったが、期待の3選手は目下そろってファームだ。球団フロントに対し批判の声も上がっているが、FA選手に頼らざるを得なくなったのは、ここ十数年の消極的ドラフト戦略の結果、徐々に戦力ダウンしていったからではないか。

山口俊(横浜DeNA)、陽岱鋼(日本ハム)、森福允彦(ソフトバンク)のFA3選手を今季鳴り物入りで獲得した巨人。ところが、山口と陽は故障で開幕からいまだに1軍には登場せず、中継ぎ左腕と期待された森福も調子が上がらず先日ファーム落ちした。26億円もかけて獲得したといわれるだけにフロントへの風当たりは強い。確かに調査不足という点もあるだろう。

しかし、4月26日の広島戦では、広島のスタメンが1番から9番までドラフトで獲得した自前の生え抜き選手ばかり。これに対し、巨人は立岡、マギー、そして元はといえば広島から獲得した大竹寛の3選手が外部の血だった。FA選手をとらず、自前の戦力で弱いかというと昨年セを制するなど広島の強さはご存じのとおり。

巨人は自前の戦力だけでは力が落ちるため、どうしても補強に頼らざるを得ないわけだ。同じドラフトで毎年選手を獲得しながらどうして差がついてしまうのか。ここ十数年の巨人のドラフト戦略に問題があったのではないか。

まず、数球団が重複指名するようなスター候補の指名を回避する傾向が強い。もしクジで外れた場合、ランクの下の選手しか残っていない恐れがあるため競合するような1位選手は避け、独自の選手を指名してきた。

近々の例では一昨年の目玉、高橋純平投手(県岐阜商)を回避して、桜井俊貴投手(立命大)を一本釣り。田中将大投手(現ヤンキース)の指名も避けた。昨年のドラフトでようやく大学ナンバーワン投手といわれた田中正義(創価大)を競合覚悟で指名したが、抽選で外れた。

かつて藤田元司監督(故人)時代に原辰徳を、長嶋茂雄監督時代に松井秀喜を、数球団と競合する中で敢然と指名して獲得したようなドラマはここしばらくお目にかかっていない。また、単独指名で取れたかもしれないケースも多い。いまやメジャーで大活躍のダルビッシュ(現レンジャーズ)は、2004年のドラフトで日本ハムが単独指名した。

原辰徳前監督はよく「ウチのスカウトは『人材がいない』というが、楽天の則本(12年2位指名)、ヤクルトの小川(同)・・・探せばいるんじゃないか」などとボヤいていたものだ。

トリプルスリー男、山田哲人(ヤクルト)は“外れの外れ”1位だったし、広島の神ってる鈴木誠也は巨人のおひざ元、東京の二松学舎大付高の選手なのに12年に広島に2位で獲得された。

そのあたりについて、一昨年から巨人のGM・編成本部長に就任した堤辰佳さんも認め、今年から岡崎郁スカウト部長を登用するなど「スカウトの体制を強化するとともに、目先の補強と同時に将来を見据えたドラフト戦略をとっていきたい」と改革に意欲的だ。

また、一時期「育成の巨人」といわれたのに気をよくしたか、育成選手を大量に取った。育成を充実させるのは悪いことではないが、肝心のドラフト上位選手の人選がおろそかになっているフシも見えた。そのせいか、将来の若い4番候補がなかなか出てこない状況だ。

高橋由伸監督はこうした体質を変えようと篠原、池田、中川など積極的に若手を起用してるのだろう。常勝を求められる球団だけに、急場しのぎの大補強もやむをえないのかもしれないが、若さにあふれた生え抜き軍団を見たいと願うファンも多いはずだ。



上の記事は、スポーツ報知で巨人担当を務めた柏英樹氏が書いたものです。


下は統一ドラフトに戻った2008年以降、巨人が1位指名した選手です。

年度巨人の
ドラフト1位指名選手
競合球団数
2008大田泰示
(東海大相模高)
2球団競合
(抽選勝ち)
2009長野久義
(ホンダ)
一本釣り
2010沢村拓一
(中央大)
一本釣り
2011菅野智之
(東海大)
2球団競合
(ハズレ)
2012菅野智之
(東海大)
一本釣り
2013石川歩
(東京ガス)
2球団競合
(ハズレ)
2014岡本和真
(智弁学園高)
一本釣り
2015桜井俊貴
(立命館大)
一本釣り
2016田中正義
(創価大)
5球団競合
(ハズレ)


draftkaigi at 07:00│ 巨人 
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