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高校野球に松坂級の怪物投手は出現しなくなる

2017年05月08日

5/8、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
早ければ来春のセンバツ大会から甲子園で「タイブレーク」が導入されるという。これまで賛否両論あったが、今春のセンバツで2試合連続引き分け再試合があった。福岡大大濠のエース三浦(動画)は、引き分け試合と再試合を計326球で完投。タイブレークはトッププロが集まる3月のWBCでも採用されただけに、導入は確実だ。

得点を入りやすくすることで、試合を早く終わらせ、再試合をさせないことが目的だ。やり方はさまざまである。明治神宮大会では、当初は十回以降1死満塁からのスタートで、現在は十回無死一、二塁から。十回の攻撃の打順は選択できるという方法だ。

全体的には、多いのは十二回を終えて同点なら十三回以降は無死一、二塁で攻撃を始めるというもの。WBCは十一回以降、無死一、二塁から開始。打順通りに打席に入り、走者は先頭打者の直前の2人だった。

私の考えは、今回のWBC同様に延長十一回から始め、2死一、二塁で行う。打順を選べるようにすれば、より監督采配が重要になる。もし打順通りだと、2、3番か7、8番から始まるかで不公平が生じてしまう。十二回からは1死満塁に変える。徐々に点数が入りやすいシチュエーションにすることで、選手など現場が納得しやすいものになる。

タイブレーク本来の目的は、日程を消化することであって、投手を守る制度ではない。極論すれば、延長十五回で勝った翌日に再び十五回に突入する可能性もある。タイブレーク方式でもエースが連投して無理をする可能性は残るのだ。

本当に投手のことを考えるなら、15回を投げた翌日の試合は登板できないなどのルールも合わせて必要。WBCでは球数制限が設けられている。

私が横浜高の部長時代の1998年夏。甲子園準々決勝・PL学園戦で松坂(1998西武1位)が延長十七回を250球で完投勝利した試合が思い出される。翌日の準決勝は松坂の先発を回避した。理由は疲労困憊の松坂を強豪・明徳義塾相手に先発させるのは厳しいと判断したからだ。故障を心配してというより、戦力としての判断だった。

当時の松坂は絶対的な体の強さを持っていた。今なら「酷使」といわれるだろうが、松坂はPL戦の激闘を経てさらにワンランク上の投手に成長したと感じている。

タイブレーク導入でファンの心を打つ延長戦の名勝負が減るのも確かだが、導入の流れは止められない。投手を守るなら、さらなるルールづくりが必要。ただ、松坂のような「怪物」はもう出現しないかもしれない寂しさも、同時に感じる。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部部長に就任した1994年から退任するまで、同校からドラフト指名された選手。(大学・社会人経由も含む)

選手名指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一1994横浜1位
斉藤 宜之1994巨人4位
多村 仁1994横浜4位
横山 道哉1995横浜3位
幕田 賢治1996中日3位
中野 栄一1996中日4位
高橋 光信1997中日6位
白坂 勝史1997中日7位
松坂 大輔1998西武1位
矢野 英司1998横浜2位
部坂 俊之1998阪神4位
小池 正晃1998横浜6位
丹波 幹雄1998ヤクルト8位
阿部 真宏2000近鉄4位
後藤 武敏2002西武自由枠
成瀬 善久2003ロッテ6巡目
小山 良男2004中日8巡目
涌井 秀章2004西武1巡目
石川 雄洋2004横浜6巡目
松井 光介2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二2008日本ハム4位
筒香 嘉智2009横浜1位
荒波 翔2010横浜3位
近藤 健介2011日本ハム4位
乙坂 智2011横浜5位
下水流 昂2012広島4位
田原 啓吾2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦2014DeNA3位
浅間 大基2014日本ハム3位
高浜 祐仁2014日本ハム7位


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draftkaigi at 07:05│ 高校 
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