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ドラフト戦線異状あり、巨人・DeNAと東海大グループ

2017年05月17日

5/17、夕刊フジ26面より

2002巨人ドラフト自由枠 久保裕也
東海大・投手・22歳

巨人が原辰徳前監督の母校、東海大グループと築いてきた蜜月関係に陰りか。同大出身のエース、菅野智之投手の未来を左右しかねない。

ドラフトで有望な新人を確保する上で、ネックとなるのが強豪校からの指名お断りだ。2002年ドラフトで横浜(現DeNA)は、東海大・久保裕也投手の自由獲得枠での指名約束をほごに。久保は横浜の担当スカウトだった長谷川国利氏とともに巨人入り。横浜は以降、地元に本拠を置く東海大および全国系列校に門前払いを食らってきた。

だが時が過ぎ、球団の親会社が変わり、風向きも変わり始めた。絶縁関係の発端となった久保が巨人で15年オフに戦力外となると、DeNAが救いの手をさしのべた。

一方の巨人でも情勢に変化が。東海大系列校野球部総監督の故・原貢氏を父に持つ、原前監督の長期政権下で東海大閥が幅を利かせていたが、15年限りで退任。東京六大学の慶大野球部出身、堤GMのもとでアマスカウト体制が見直され、東海大グループとの窓口を担ってきた長谷川氏はスカウト部から異動となった

巨人が蜜月関係から一線を引いた東海大に対して、DeNAは関係改善を推進。昨秋ドラフトで雪解けを象徴する出来事が起きた。2位で東海大北海道の水野投手を指名したのだ。その水野のプロデビュー戦の相手も図ったかのようだった。3日の巨人戦で初先発。5回途中3失点で黒星も、球界に与えたインパクトは大きい。

球界関係者は「原辰徳さんの意向抜きに、東海大とDeNAの手打ちはあり得ない。原さんのスタンスが巨人最優先から、中立に変わってきたということだ」と話す。

原貢氏の孫で原前監督の甥にあたる巨人のエース、菅野は東海大グループの象徴たる存在。日本ハム入団を拒否し、一浪して巨人入りにこだわったのは、ジャイアンツ愛以上に当時監督だった伯父の影響が大きい。

3月の第4回WBCでは、日本のエースとして米国との準決勝で快投。国際的な評価を高めた。海外FA権を得ても生涯巨人を貫くか、それともメジャーへの雄飛を選ぶのか。胸の中の東海魂が答えを持っているのかもしれない。



DeNAが昨年のドラフトで東海大グループから選手を指名したのには驚きました。原貢さんが亡くなって話し合いできる環境が整ったのでしょうね。

下は2016ドラフトでDeNAが指名した選手です。東海大北海道・水野は2位指名され入団。スカウト評は
こちら

DeNAの2016ドラフト指名選手
1位 浜口 遥大 神奈川大 投手
2位 水野 滉也 東海大北海道 投手
3位 松尾 大河 秀岳館高 内野手
4位 京山 将弥 近江高 投手
5位 細川 成也 明秀学園日立高 外野手
6位 尾仲 祐哉 広島経済大 投手
7位 狩野 行寿 平成国際大 内野手
8位 進藤 拓也 JR東日本 投手
9位 佐野 恵太 明治大 内野手
育1 笠井 崇正 BCL・信濃(早大) 投手


draftkaigi at 07:05│ │巨人 | 横浜DeNA
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