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和田毅、ドラフトで巨人や阪神を拒否した理由

2017年08月03日

8/3、日刊ゲンダイ31面「球界への遺言」より

2002ダイエードラフト自由枠 和田毅
早稲田大・投手・21歳

「ウチの和田が大リーグに行きたがっているので、一度、本人に会って、メジャーの話をしてもらいたいのですが・・・」。2002年、早大野球部の野村徹監督から電話がかかってきた。「和田」とは当時、早大のエースだった和田毅(2002ダイエー自由枠)のことだ。

野村監督とは以前から面識があり、長谷川滋利の移籍にかかわり、国際関係委員会の座長を務めた経験のあるわたしに相談に乗って欲しいということだろう。

和田はその年のドラフトの目玉選手のひとり。貴重な左腕ということもあって、ウチも含めた数球団が逆指名、つまり自由枠での獲得に興味を持っていただけに、目玉選手と直接、話ができるのは渡りに船。野村監督には「喜んでお会いしましょう。自分でお役に立つのであれば、何でもお話ししますよ」と伝え、会う約束を取り付けた。

数日後、和田とは焼き肉店で食事をしながら話をした。本人はメジャーに関心を持っていて、米球界でプレーしたいと考えていた。しかし、卒業してすぐに、というわけではなかった。いきなりメジャーでプレーする自信はないので、まずは日本のプロ球団に入団、ある程度の成績が残せたら、メジャーに挑戦したいと考えていた。

「君なら巨人でも阪神でも人気球団が欲しがるだろうし、自由枠でどこにでも行けるだろう」。こんなふうに水を向けると、本人はかぶりを振ってこう言った。

「そんな巨人や阪神のような人気球団に入って、もし、活躍したら、絶対にFA権を取得するまで大リーグには行けませんよ。球団やファンが離さないでしょう。巨人や阪神に行く気はありません」。
この選手は頭がいいし、しっかりと先を読んでいると感心した。

和田はその後、自由枠でダイエー(現ソフトバンク)に入団した。ダイエーが和田を口説くためにどんな方法を使ったのかは定かじゃない。

自由枠は要するに逆指名制度、ドラフト上位選手が希望球団に入団できるシステムだ。自由競争による契約金の高騰を防ぐために契約金1億円プラス出来高払い5000万円という上限が設けられたものの、あくまで12球団の申し合わせ事項。5億、10億、いや、それ以上の大金が裏で飛び交っていたのは周知の通りだ。

選手にクレジットカードを持たせて銀座で自由に飲み食いをさせたり、大リーグ希望の選手には米国の大物代理人を紹介して海外FA権を取得する以前のメジャー挑戦を認めたりする球団も中にはあった。

もちろん和田はそんなことで“籠絡”されるはずがないし、ダイエーに魅力を感じていたからこそ自由枠で入団したに違いない。入団1年目から5年連続2ケタ勝利をマーク。その後、ケガで振るわない時期もあったものの、11年、チームの日本一に貢献し、結局、海外FA権を行使して海を渡った。(つづく)


上の記事はオリックス・元球団代表の井箟重慶氏が書かれたものです。

下は2002ドラフトでダイエー(現ソフトバンク)が指名した選手です。和田毅のプロ入り後の成績はこちら

ダイエーの2002ドラフト指名選手
自由枠和田 毅早稲田大投手
自由枠新垣 渚九州共立大投手
1巡目(指名権なし)
2巡目(指名権なし)
3巡目(指名権なし)
4巡目溝口 大樹戸畑商高投手
5巡目大野 隆治日本大捕手
6巡目森本 学シダックス内野手
7巡目田中 直樹沖学園高投手
8巡目稲嶺 誉東農大生産学部内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:06│ ドラフトのウラ話 
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