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夏の甲子園ドラフト候補総括(日刊ゲンダイ)

2017年08月17日

8/17、日刊ゲンダイ30面より
「早実の清宮幸太郎はいないし、それなりの実力をもった選手はドラフトの対象から外さなきゃならない。左腕では秀岳館の川端健斗(スカウト評)木更津総合の山下輝(スカウト評)、右腕では大阪桐蔭の徳山壮麿(スカウト評)前橋育英の皆川喬涼(スカウト評)根岸祟裕らは大学進学だと聞いていますから」

甲子園のネット裏でこう言ったのは、ある在京球団のスカウト。「今年はチェックすべき選手が少ない」とタメ息をつきながら、それでも「ドラフト1位候補」とエンマ帳に二重丸を付けたのが広陵の中村奨成捕手(スカウト評)だ。

日本ハムの山田スカウト顧問はこう言った。「キャッチャーとしては足も速い。何より最大の魅力は肩の強さです。捕手としての素質に恵まれているうえに、バッティングもいい。ダイエーにドラフト1位で入団した城島クラスの選手になる可能性がある」

広島の苑田編成グループスカウト統括部長はこう評価する。「走攻守と三拍子そろった選手。バッティングのパンチ力、脚力、肩の強さは持って生まれた才能を感じます。送球もどんな姿勢からでもうまくコントロールできる。内野手としても使えるので、どこの球団も(ドラフト)上位で狙っているという話は聞いています」

横浜の増田珠外野手(スカウト評)も評価されている。ヤクルトの斉藤スカウトがこう言う。

「選球眼が良く、反対方向にも強い打球が打てる。外角球を意識しながら、内角の球に対しては体をクルッと回転させて左方向に長打を打てる技術もあります。ボールを長く見られるので三振が少なく、率を残せる。神奈川大会の5本塁打で長距離砲のイメージがあるかもしれませんが、本来は中距離打者。将来的には3割、20本塁打をコンスタントに打てる。巨人の長野タイプです」

ただ、在阪球団のスカウトによれば「増田は守備と走塁が外野手としては並。肩に関して言えば、平均以下かもしれません。とにかく打ってナンボの選手。明るく前向きな性格はプラスなので、3位で指名する球団があるかもしれない」とか。

同じく外野手では、花咲徳栄の西川愛也(スカウト評)明徳義塾の西浦颯大(スカウト評)もドラフト候補。西川は俊足で打撃もいいが、肩の故障がマイナス。西浦は俊足で強肩だが、バッティングが非力。ともに3位指名くらいの評価」(前出の在阪球団スカウト)だそうだ。

投手では花咲徳栄の清水達也(スカウト評)北海の阪口皓亮(スカウト評)秀岳館の田浦文丸がドラフト対象選手。冒頭の在京球団スカウトがこう言った。

「清水は何より球威がある。初戦は1イニングしか投げていないし、腕の使い方がアーム式なのも気になるが、今後の投球次第で3位指名くらいに評価が上がるかもしれない。田浦は球威もマウンド度胸もある。チェンジアップの質も高いんだけど、体が開き気味でボールの出どころが見やすいのが欠点。阪口は初戦で148キロをマーク。ストレートの球筋も、スライダーのキレも、投げるときのバランスも、球持ちもいいが、走者を背負ったとたんに制球が乱れて球威が落ちる。田浦も阪口も5位指名くらいでしょうね」

スカウトたちの話を総合すると、逸材はむしろいまの2年生、つまり2000年生まれの「ミレニアム世代」に多いという。

大阪桐蔭の柿木蓮投手(スカウト評)藤原恭大外野手(スカウト評)根尾昂外野手(スカウト評)天理の太田椋遊撃手明桜の山口航輝投手らはいずれもドラフト上位候補。柿木は146キロの速球とキレのよいスライダーが武器。藤原と根尾は走攻守と三拍子そろっているうえに、ともにパンチ力もある。太田はこの時期からすでに巨人、阪神、オリックスなど5球団以上のスカウトが学校のグラウンドを訪れてマークしています。山口は地区予選決勝で右肩を負傷して投げられなかったが、キレのいい速球が武器で打撃もいい。甲子園には出なかったが、早実の野村大樹捕手(スカウト評)は清宮を上回る打撃センスの持ち主です」

来年の100回大会は記念大会で、過去最多の56校が出場する。出場校だけでなく、スカウトの目をクギ付けにする選手の数も増えるかもしれない。



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