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2017ドラフト展望、高校ビッグ3の揺れる評価

2017年09月10日

産経新聞websiteより (source)
カナダのサンダーベイで開催中の野球のU―18W杯で注目を集める高校日本代表のビッグ3、早実・清宮幸太郎内野手(動画)広陵・中村奨成捕手(動画)履正社・安田尚憲内野手(動画)。今秋のドラフト候補間違いなしの3人だが、ここに来て、評価が揺らぎ始めている。

9月2日の米国戦で、強力打線がわずか2安打で0―4の零封負け。中でも、3番・安田、4番・清宮に当たりは出ず、清宮は4打数ノーヒット。中村は二塁への悪送球など、精彩を欠いた。3日のキューバ戦では、中村はスタメンマスクから外され、4番・清宮は3番・安田が敬遠され、自らが勝負される始末。ここに来て、疑問符がつき始めた。

米国戦には、米大リーグと日本のプロ野球のスカウトが集結。ネット裏から熱い視線を送った。しかし、いいところを見せることはできなかった。ある在京セ・リーグの球団関係者は「3人ともドラフトでは1位候補。清宮はスター性があるし、中村は捕手というポジションが魅力。安田は外れ1位かもしれないが、上位で消える」と断言するが、雲行きが怪しくなってきたのは事実だ。

今夏の甲子園は“打高投低”とされ、例年と比べ、投手のレベルが高くなかったのは明らか。スピードガンで球速が150キロの大台を超えたのは、優勝した花咲徳栄の清水達也投手ら、ごくわずか。

昨年は優勝投手の作新学院・今井達也投手(西武)、横浜・藤平尚真投手(楽天)、履正社・寺島成輝投手(ヤクルト)、花咲徳栄・高橋昂也投手(広島)ら速球派がゴロゴロしていたのとは大違いだ。中村(動画)が、清原和博(PL学園)の5本を抜いて、32年ぶりの大会新記録の6本塁打を放ったが、割り引いて考える必要があるようだ。

清宮(動画)も同じ。高校通算最多とされる110本塁打も練習試合を含めての数字で、新記録の108本目は、大学生との練習試合でのもの。大学生とは言っても、東京六大学のトップクラスの投手ならまだしも、地方の大学の2~3線級の投手で、打って自慢できるものではない。109本目も、同じように、重圧がない場面で打席に立てた。

本塁打の数が、プロでの活躍に直結するものではないのは明らか。現に、高校通算107本塁打の山本大貴はプロ入りさえしてはいない。

一方、松井秀喜氏(元ヤンキース)は星陵時代に60本塁打。阿部慎之助(巨人)は安田学園時代38本塁打。今季、パ・リーグで本塁打王争いを繰り広げる柳田悠岐(ソフトバンク)は広島商でわずか11本塁打しか打っていない。もちろん、数が多いにこしたことはないが、清宮がプロ野球でも、アーティストとしてガンガン、スタンドへ放り込むとは限らない。

安田(動画)は188センチ、95キロのビッグサイズで、清宮(184センチ、101キロ)を上回る体格は魅力だが、どう成長するかは未知数だ。

今秋のドラフト候補では、大学生、社会人に即戦力の左腕がめじろ押し。立命館大の左腕、東克樹投手(動画)は150キロ超の速球が武器で、ノーヒットノーランを達成したこともある。早くも1位候補としてリストアップしている球団もある。

東京六大学の東大のエース宮台康平投手(動画)も注目の1人だ。左腕で150キロというスピードは魅力的。さらには「東大」というブランドもあり、話題づくりにはもってこい。ドラフト1位で消えてもおかしくはない。JR東日本の田嶋大樹投手(動画)は社会人ナンバーワン左腕。勝ち星が計算できる即戦力左腕は魅力だ。

そんな中、高校のビッグ3はどんな評価を受けるのか。U―18W杯でのプレーで評価は変わるのか。10月26日のドラフト会議に注目だ。



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