ドラフト会議
情報局
2017ドラフト
高校生の候補
2017ドラフト
大学生の候補
2017ドラフト
社会人の候補
スカウト
評価
2017ドラフト
全指名選手
12球団の
情報まとめ
ホームに
もどる

スカウトの逆襲、中村奨成(広陵)にガッカリ・・・

2017年09月17日

9/18、日刊ゲンダイ39面「スカウトの逆襲」より

中村 奨成 (広陵高・捕手)
181cm・右投右打・動画

9月上旬、カナダに飛んだ。U18で米国のドラフト候補をチェックするのが主な目的だったが、日本の高校生も見たかった。中でも情報提供者が「メジャーのドラフトでも上位指名は確実」と興奮気味に話していた広陵の中村奨成捕手(動画)を生で見るのを楽しみにしていた。

しかし、期待は裏切られた。中村が25打数3安打とサッパリ打てなかったからではない。打てなかった理由はハッキリしている。ボールをガツンとたたくようなスイングは、明らかに金属バットの弊害だ。バットのしなりを利用、ヘッドを走らせるスイングを身に付ければ、木製バットには対応できる。彼にはそれだけのパワーもポテンシャルもある。

同じアジアの韓国や台湾は高校生が木製バットを使用しているのに、日本が相変わらず金属バットを使っている理由がわたしにはわからない。大学やプロに行って苦労するだけではないか。

それより何よりガッカリしたのは、中村の動きや身のこなしにキレがなかったことだ。聞けば中村は夏の甲子園で決勝まで勝ち進み、ほとんど休みなしで日本代表に合流したという。疲労困憊なのは明らかだった。いや、バテていたのは中村に限らない。特に直前の甲子園大会で投げた投手たちは体が疲弊しているのはもちろん、精神的にも抜け殻のようになっているケースが多いと聞いた。

そんなことは日本ベンチだって百も承知だろうに、それでも首脳陣のアタマの中は選手の体調を気遣うより、いかにして目の前の試合に勝つかでいっぱいのようだ。顕著な例は秀岳館の左腕・田浦文丸(動画)の起用法だった。

7日間のうち3連投を含む5試合、リリーフで計12回と3分の1を投げさせた揚げ句、10日の韓国戦は先発起用した。日本代表の監督は「疲れてない投手はいないし、無理を承知で使った」と話していたが、選手起用はベンチの専権事項とはいえ、だからといって選手の将来まで潰していいはずがない。まして日本のプロ球団のスカウトによれば、田浦は「プロ志望」という。

昨年、台湾で行われたこの大会で、わたしの横の米国人スカウトは日本ベンチに向かって「人殺し!」と吐き捨てた。甲子園の優勝投手である今井(現西武)が、登板前のブルペンで100球近く投げ込むのを制止しなかったばかりか、試合で5回も投げさせたからだ。くだんの米国人スカウトは首脳陣が今井に体罰を与えているように見えたという。

甲子園からU18と投げ続けた今井は案の定、プロ入り後、故障で出遅れて、いまだ、一軍デビューしていない。さすがに今年は「人殺し!」となじる声を聞かなかったものの、仮に田浦が大会の酷使がたたって肩肘にダメージを受けた場合、日本代表の首脳陣は責任が取れるだろうか。



中村君のスカウト評はこちら

中村君のバッティング動画はこちら

draftkaigi at 07:07│ 高校 
ドラフトニュース検索