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小早川氏、「広島は中村(広陵)を1位指名すべき」

2017年09月29日

9/29、サンケイスポーツ5面「小早川毅彦のベースボールカルテ」より

中村 奨成 (広陵高・捕手)
181cm・右投右打・動画

10月26日のドラフト会議で早実・清宮の1位指名に何球団が重複するのか、紙面をにぎわしている。セ・リーグを連覇した広島は、悩ましいドラフトになりそうだ。

今夏の甲子園では、新たなスターが生まれた。6本塁打を放って1大会の通算最多記録を塗り替えた広陵・中村(動画)。近年は人材難の捕手というポジションからも、1位で消えるのは確実だ。中村は広島市に隣接する廿日市市の出身。Bクラスに低迷していた頃なら「1位は即戦力の投手」でもファンは納得するだろう。あるいは、「うちも清宮がほしい」なら仕方がないとなるだろうが・・・。

今季の広島は、打撃のいい29歳の会沢が80試合以上で先発マスクをかぶり、ベテランの石原が控える。2軍には日大三高からドラフト4位で入団し、攻守ともに評判が高い新人の坂倉がいて、23日に代打で1軍デビューを果たした。社会人出身の2年目、船越も将来を期待されていて、他球団に比べて捕手には恵まれている。

それでも、中村が甲子園大会後のU―18W杯でも大活躍していれば、指名する踏ん切りがついたと思う。しかし、結果は打率.080(25打数2安打)、本塁打と打点はともにゼロに終わった。

高校生は突然輝きを放つことがあり、W杯での不振は一概に、慣れない木製バットのせいとは言い切れない。1年生から本塁打を量産し続けた清宮はまさに“別格”で、中村は打撃のピークが甲子園でやってきただけのことだ。しかし、夏前から評価が高かった捕手としての動きや肩の強さは変わらないし、実力がなければ甲子園で6本ものホームランは打てない。

カープの関係者からは「中村は三塁手でも使える」という話を聞いた。ファンのためにも地元のスター候補を取ってほしいし、取るからには捕手として育ててほしい。決断に注目したい。



上の記事は小早川毅彦(1983広島ドラフト2位)が書いたものです。

中村君のスカウト評はこちら

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draftkaigi at 08:20│ │広島 
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