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近藤弘樹(岡山商大)に12球団調査書、阪神が追う

2017年10月17日

10/17、デイリースポーツ7面「虎が追う」より

近藤 弘樹 (岡山商科大・投手)
187cm・右投右打・動画

身長186センチ、体重96キロ。近藤(動画)は恵まれた体を鍛え上げ、実力をつけてきた。最大の武器である直球の最速は153キロ。チェンジアップなど4種類の変化球を操り、優れた制球力も持つ。中国地区大学野球リーグでプレーしているが、実力は全国トップクラスだ。

すでに12球団から調査書が届いており、26日のドラフト会議では上位での指名が有力視されている。「まだ実感はない。いい意味でいつも通り。僕らは選んでもらう立場なので待つしかありませんから」。落ち着いた様子で、運命の日を待っている。

広島の県立校・安佐北出身。高校時代は全国的には無名の存在だった。勉強に励んでいた高校卒業後は、他大学への進学を目指していた。しかし、受験に失敗。声をかけてくれた岡山商大へ進学した。

大学では1年春からリーグ戦に登板し、先発として活躍。常に防御率は2点未満で、安定した投球を見せてきた。それでもプロを意識できるほどの自信はなかった。「結果として勝ってはいたけど、納得できていなかった」と当時を振り返る。

転機は大学3年だった16年11月。大学日本代表候補に選出され、合宿に参加したことで意識が変わった。最終候補入りは逃したものの、「周りは甲子園に出ていたり、有名な選手ばかり。そういう選手の練習姿勢とかが勉強になった」。大学卒業後も上のレベルで野球をするには、今まで以上に自分を追い込む必要性を感じ取った。

3年の冬からは徹底的に下半身を鍛え上げた。ほぼ毎日、30メートルのタイヤ引きを敢行。多い日は60本もこなした。「土台がしっかりして投球していてもぐらつきがなくなった」。トレーニングの成果でフォームに安定感が生まれ、圧倒的な成績を残せるようになった。4年春のリーグ戦は7勝(3完封)を挙げて防御率1.12。MVP、ベストナインに輝き、10季ぶりの優勝に貢献した。

全日本大学選手権では、近大との1回戦で146球を投げ抜いて完投。「あまり調子はよくなかったけど、抑えられたので自信になった。全国でも通用すると感じた」。岡山商大を19年ぶりの初戦突破へ導いたことで、プロ入りへの意識が一層強まった。

阪神はこの試合を佐野アマ統括スカウトら12人で視察。担当の山本スカウトは「体が大きいし、真っすぐは球速が出るというのもあるけど、力があるから魅力」と高い評価を与えていた。

近藤は周囲の高い期待に応え、今秋はさらに進化を見せている、秋季リーグ開幕戦・福山大戦では、それまでの自己最速を1キロ更新する153キロをマーク。ここまで3完封を挙げている。リーグ優勝もかかる環太平洋大との最終節は、リーグ通算30勝を狙う。

ドラフト前、最後の登板となる環太平洋大戦は、多くのスカウトが視察する見込みだ。「プロに指名していただければ、直球にこだわっていきたい。僕は技巧派にはなれない。直球でグイグイ押していきたい」。世代屈指の剛腕は自らのスタイルを貫いて、最後のアピールを狙う。



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draftkaigi at 07:07│ │阪神 
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