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日体大にドラフト有力候補2人、1位指名の可能性も

2017年11月05日

11/6、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より

東妻 勇輔 (日本体育大・投手)
170cm・右投右打・動画

私が2月に臨時コーチを務めた日体大(首都大学1位)が現行方式で初となる明治神宮大会に出場する。古城隆利監督の依頼で、10月31日の関東地区大学野球選手権を視察し、相手校のデータ分析や戦い方をレクチャーした。

日体大には楽しみな投手がいる。右腕の東妻勇輔(動画)である。身長は170センチながらバネがあり、直球の最速は150キロを超える。初戦の神奈川工大戦では投球モーションに入った際、右腕がトップに向かう過程で背中寄り(一塁側)に入り過ぎていた。そのため腕が横振りになり、球がシュート回転していたが、すぐに修正できるレベルだ。

最大の長所は腕の振りが速いこと。これでスライダーがホームベースに近いところでギュッと曲がる。順調なら来秋のドラフト1位の可能性も秘めている。もう一人、松本航(動画)も150キロ右腕でドラフト候補の好投手だ。

一方で打線が少し弱く、春に行った際に「小倉流セーフティースクイズ」をレクチャーした。一般的なのは、打者はストライクだけをバントし、三塁走者は転がった打球を見てからスタートを切る。だが、走者の判断が難しく、よほどいいバントでないと本塁で封殺されてしまう。

私が日体大に伝授したのは、別のセーフティースクイズだ。明治神宮大会前なので詳細は避けるが、失敗のリスクを減らし、成功の確率を上げる。確実に1点をもぎ取れるものだ。この精度がだいぶ上がってきたようだ。

高校の部では惜しくも明治神宮大会を逃したが、秋季九州大会で宮崎県立富島高が準優勝。来春のセンバツ出場を当確にしたのは快挙である。浜田登監督は13年春に赴任し、就任5年目。08年に宮崎商を夏の甲子園に導いた経験がある。この年にヤクルトからドラフト1位指名された赤川克紀らを育てている。

宮崎商時代からのつながりで、私が富島に行ったのは2年前。腕が立つ監督なので「宮崎商を甲子園に連れて行った監督の下で野球をしたい」と選手が集まり始めた頃だった。宮崎はプロ野球のキャンプ地のため、シーズン以外はプロが使用する立派な球場や室内練習場を1日1万円ほどの格安で借りられるそうだ。私が行った時はオリックスの立派なキャンプ施設を使用していた。

1週間ほど滞在し、ボール回しから、投手のフィールディング、挟殺プレーなどを教えた。九州大会終了後に浜田監督から「おかげさまで準優勝できました」と電話があった。当時、熱心にメモを取っていて、その後も反復練習したというから、電話越しにうれしくなった。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏(元・横浜高野球部部長)が書いたものです。

draftkaigi at 10:49│ │大学 
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