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中日ドラフト、広島のドラフト戦略から学べ!

2017年11月14日

11/14、中日スポーツ3面「竜盛再び」より
今ドラフトの超目玉である早実・清宮との面談に10球団が朝から列をなした10月2日、早々と清宮回避を宣言した球団が1つあった。広島だ。「面談に行かないということは、そういうこと。清宮君は打撃にすばらしいものがあるが、ウチのスタイルじゃない」。清宮フィーバーを横目に、松田元オーナーはこう言い放った。

現在のチーム構成に照らし合わせ、必要か否か・・・。真っ先に下した清宮撤退の判断も、地元・広陵高の大型捕手・中村の1位指名も、チームの最優先事項に従ったに過ぎない。広島のスカウトは「年代表」と呼ぶデータを全員が持ち歩いている。選手の守備位置と年齢、投打の左右を一覧表にしたもので、ポジション別にチームの年齢構成が一目で分かる仕組みになっている。

発案した松田オーナーは「例えば年齢を3つ上げると、3年後にどこのポジションが足りないかが明白に出てくる」と説明する。苑田スカウト統括部長は「野手のレギュラーに27、28歳が多いと、5年後を見据えて高校生を補強しようとなる」と話す。オーナー自らの指令で「年代表」がつくられたのは約15年前。その背景には広島の負の歴史があった。

1993年からドラフトは1位と2位に限り社会人、大学生の逆指名を認める新制度が採用された。恩恵を受けたのは巨人、ダイエー(現ソフトバンク)などの資金力のある球団。一方、地方球団で資金も贅沢ではない広島は、逆風をもろに受けた。欲しい選手は一定球団に集中する。やむなく広島がとった戦略は第2ランクの社会人、大学生を逆指名2位で確保し、高校生を1位指名するというものだった。

結果、選手の年齢層が偏り、気がつけば同じ守備位置に同タイプの選手が多く存在したりと、戦力構成にゆがみが生じた。それが98年から15年連続Bクラスという長期低迷の要因ともなった。そんないびつなチーム構成を見直すために作成されたのが「年代表」だ。常に5年先、10年先を見据える。その約束事は、泥沼の低迷時代も、セ・リーグ連覇を果たした今も変わらない。

近年、そんな長期ピジョンに沿ったドラフト戦略が生み出したヒット商品が、12年のドラフト2位で指名した若き主砲・鈴木であり、ゴールデングラブ賞の常連となった名手・菊地だった。

「年代表」により、広島がドラフトの基本戦略を打ち立てた15年前といえば2002年。ちょうど今の中日同様、5年連続Bクラスにもがいていた頃のことだ。中日の現有戦力を「年代表」に当てはめてみると主力の年齢層が高く、随分、歪んだ構成になっているのが分かる。逆指名なしの現行ドラフトとなった08年以降、即戦力と見込んだ大学、社会人に傾注してきたためだ。

「(Bクラスを)1年で取り戻そうとする指名をしていたが、それが満足できる結果につながらなかったのは事実」と西山球団代表。チームの長期的ビジョンを描かず「Aクラス復帰」という目先の勝利にしがみついた編成方針が、こういう結果を招いたと言わざるを得ない。

その反省に立ち、「目先」から「数年後」に大きくかじを取り、臨んだのが今年のドラフトだった。中田スカウト部長は「今年は球団、監督からも高校生重視の方針が伝えられた」と言う。

即戦力なら、チームに飽和する20代半ば以上の選手に取って代わるクラス。その方針に沿って進めたドラフトが全員が20歳以下、1986年以来となる高校生5人指名というものだった。「常に5年後を見据えて新人選手を獲得する。チームを建て直すには、そういう考え方が必要な時期」と西山球団代表は話した。

高校生を鍛え、戦力とするには時間がかかる。1年でAクラス復帰を目論んだツケは高く、すぐにトンネルの出口が見えるかといえば、その保証はない。だが、展望のある補強には未来に向けての夢がある。尊いのは一歩を踏み出す決断。そして大事なのは、方針を曲げることなく継続していく勇気だろう。



下は2014~2016ドラフトで広島が指名した選手です。

広島の2016ドラフト指名選手
× 田中 正義    
× 佐々木 千隼    
1位 加藤 拓也 慶応大 投手
2位 高橋 昂也 花咲徳栄高 投手
3位 床田 寛樹 中部学院大 投手
4位 坂倉 将吾 日大三高 捕手
5位 アドゥワ 誠 松山聖陵高 投手
6位 長井 良太 つくば秀英高 投手
プロ入り後の成績


広島の2015ドラフト指名選手
1位 岡田 明丈 大阪商大 投手
2位横山 弘樹NTT東日本投手
3位高橋 樹也花巻東高投手
4位船越 涼太王子捕手
5位西川 龍馬王子内野手
6位仲尾次オスカルホンダ投手
7位青木 陸山形中央高捕手
プロ入り後の成績


広島の2014ドラフト指名選手
× 有原 航平    
1位野間 峻祥中部学院大外野手
2位薮田 和樹亜細亜大投手
3位塹江 敦哉高松北高投手
4位藤井 晧哉おかやま山陽高投手
5位桑原 樹常葉菊川高内野手
6位飯田 哲矢JR東日本投手
7位多田 大輔鳴門渦潮高捕手
プロ入り後の成績


広島カープの歴代ドラフト指名選手とプロ入り後の成績はこちら

draftkaigi at 13:37│ 中日 | 広島
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