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松本航(日体大)、阪神スカウトが追う!

2017年11月21日

11/21、デイリースポーツ6面「虎が追う」より

松本 航 (日本体育大・投手)
176cm・右投右打・動画

低めが伸びる。糸を引くような快速球が、コースに決まる。球速表示では計ることができない球の威力。日体大・松本(動画)の一番の魅力は、そこにある。明石商時代からプロ注目の存在。日体大でも1年秋には主戦となった。

この秋はさらにスケールアップ。リーグトップの防御率0.77で3勝を挙げて優勝に貢献すると、関東地区大学選手権では準決勝・国際武道大戦で4安打完封し、明治神宮大会出場を決めた。明治神宮大会では2試合に先発。初戦の準々決勝・九州共立大戦は6回1失点で試合を作ると、連投の準決勝・東洋大戦を4安打完封。同級生・東妻とのドラフト候補右腕コンビで、日本一の立役者となった。

打者にとってはやっかいな投手だ。担当の阪神・平塚スカウトは「球速以上のキレがあって、ビュッと来る。みんなバットにまともに当たらないでしょ。横の角度もあるし。スピードガンじゃないんだよね」と評する。

平塚スカウトが視察した九州共立大戦では、ほとんどの直球が140キロ台前半。それでも、前の試合で大会タイ記録の1試合2本塁打を放っていた相手4番・片山は2三振を喫し「低めの制球力と伸びがあって、狙っていても(ボールの)下を振ってしまった」と脱帽した。

松本もベストボールには快感を感じている。「低めに伸びていって、あっ!?ストライクか!という打者の反応が好き」と笑みをこぼす。直球に磨きがかかったのは、今夏の経験も大きい。ユニバーシアードで金メダルを獲得した大学日本代表で、善波監督(明大)にもらった助言がきっかけとなった。

蹴り出す際に体の外側(三塁側)に流れていた軸足の動きを、ホームプレート方向に真っすぐ移動するようにフォームを修正。体が開かなくなり、リリースが安定した。「右足を左足にぶつけるイメージ。直球は春とは違います。質が良くなった」と手応えを口にする。さらに同時期にツーシームを習得し、投球の幅も広がった。

快速球を生み出す体にも秘密がある。野球を始めた小学2年時から、母親の言いつけでストレッチを毎日継続。柔軟性を身につけた。また、左右の手指の関節も生まれつき柔らかく「関節が外れるんですよ」と普通ではあり得ない角度に開く。「これがピッチングの役に立っているか分からないんですけど、フォークは挟みやすいですね」と苦笑交じりに明かした。

昨年6月の全日本大学選手権に続く2度目の全国舞台で結果を残した右腕。平塚スカウトは「体が大きくなって、安定感が出てきた」と成長点を挙げる。大学日本代表でチームメートだった4年生7人が10月のドラフト会議で指名され「身近だった人が、テレビで笑っていた。プロに行きたいなと思った」と刺激を受けた松本。明治神宮大会で日本一となった自信を胸に、ドラフトイヤーでさらなる飛躍を期す。



松本君のピッチング動画はこちら

draftkaigi at 11:01│ │阪神 
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