ドラフト選手の家庭の事情、鈴木博志(ヤマハ)
2017年11月22日
11/22、日刊ゲンダイ30面「ドラフト選手の家庭の事情」より
最速150キロ超の直球を武器に1年目から守護神として期待される右腕だ。ヤマハ・鈴木(動画)はメジャーを代表するクローザーの一人であるレッドソックス・キンブレル(今季35セーブ)を目標にしているという。
個人で大工業を営む父・隆美さん、中国・大連出身の母・英美さんとの間に生まれた長男。大坂小3年時に同級生に誘われ、地元の大坂少年野球団で野球を始めた。少年野球でも速球派として鳴らし、度々、ピンチを救ってきた。
「県大会の負け試合ではありましたが、2死満塁の場面で起用されたことがありました。簡単に抑えたのを見た時は、『うちの子はひょっとしたら、将来性があるのかもしれない』と感じましたね。親バカと言われるかもしれませんが」(隆美さん)
高校は県内の強豪である掛川西、浜名を春夏合わせて4度の甲子園に導いた山内克行監督の熱心な誘いもあって磐田東へ。1年夏からベンチ入りし、2年秋には背番号「1」を背負うが、3年時には右肘痛で結果を残せず、エースの座から陥落。磐田市など複数の病院で診察を受けても、右肘の痛みの原因が分からない。
夏の県予選では、控え投手としてマウンドに上がったが、一向に痛みは引かず、本人は一時、野球をやめることを真剣に考えたという。社会人チームのトレーナーの紹介で名古屋のスポーツドクターの診察を受けたところ「疲労骨折」と判明。10月に患部にメスを入れた。
手術は患部に内視鏡を入れ、折れた骨をボルトで接合するというものだった。隆美さんは「夫婦で病院に付き添いましたが、手術が終わるまでの1時間半は祈るような気持ちでした。肘に痛みが出てから3~4カ月投げ続けていたので、早く原因が分かっていれば、手術せずに済んだかもしれません。ボルトは今でも入っています」と振り返る。
執刀した医師からは「3カ月もしたら、軽くならボールを投げられるようになりますよ」と説明を受けても、故障前のような球威が戻る保証はない。ヤマハ入社後、1年間はリハビリに費やした。故障に悩む姿を目の当たりにしてきた隆美さんは「プロではケガをせずに、長年にわたって活躍できる選手になってほしい」と話す。
5歳下の妹・友紀さんは現在、女子バレーボールの強豪である愛知・豊橋中央高に越境入学。1年生ながら身長は175センチを超え、すでにアタッカーとしてベンチ入りしている。近い将来、日本を代表するアスリートきょうだいとして世間の注目を集めることはできるか。
下は2017ドラフトで中日が指名した選手です。1位指名・鈴木君のスカウト評はこちら
2017中日ドラフト1位 鈴木博志 ヤマハ・投手・動画 |
最速150キロ超の直球を武器に1年目から守護神として期待される右腕だ。ヤマハ・鈴木(動画)はメジャーを代表するクローザーの一人であるレッドソックス・キンブレル(今季35セーブ)を目標にしているという。
個人で大工業を営む父・隆美さん、中国・大連出身の母・英美さんとの間に生まれた長男。大坂小3年時に同級生に誘われ、地元の大坂少年野球団で野球を始めた。少年野球でも速球派として鳴らし、度々、ピンチを救ってきた。
「県大会の負け試合ではありましたが、2死満塁の場面で起用されたことがありました。簡単に抑えたのを見た時は、『うちの子はひょっとしたら、将来性があるのかもしれない』と感じましたね。親バカと言われるかもしれませんが」(隆美さん)
高校は県内の強豪である掛川西、浜名を春夏合わせて4度の甲子園に導いた山内克行監督の熱心な誘いもあって磐田東へ。1年夏からベンチ入りし、2年秋には背番号「1」を背負うが、3年時には右肘痛で結果を残せず、エースの座から陥落。磐田市など複数の病院で診察を受けても、右肘の痛みの原因が分からない。
夏の県予選では、控え投手としてマウンドに上がったが、一向に痛みは引かず、本人は一時、野球をやめることを真剣に考えたという。社会人チームのトレーナーの紹介で名古屋のスポーツドクターの診察を受けたところ「疲労骨折」と判明。10月に患部にメスを入れた。
手術は患部に内視鏡を入れ、折れた骨をボルトで接合するというものだった。隆美さんは「夫婦で病院に付き添いましたが、手術が終わるまでの1時間半は祈るような気持ちでした。肘に痛みが出てから3~4カ月投げ続けていたので、早く原因が分かっていれば、手術せずに済んだかもしれません。ボルトは今でも入っています」と振り返る。
執刀した医師からは「3カ月もしたら、軽くならボールを投げられるようになりますよ」と説明を受けても、故障前のような球威が戻る保証はない。ヤマハ入社後、1年間はリハビリに費やした。故障に悩む姿を目の当たりにしてきた隆美さんは「プロではケガをせずに、長年にわたって活躍できる選手になってほしい」と話す。
5歳下の妹・友紀さんは現在、女子バレーボールの強豪である愛知・豊橋中央高に越境入学。1年生ながら身長は175センチを超え、すでにアタッカーとしてベンチ入りしている。近い将来、日本を代表するアスリートきょうだいとして世間の注目を集めることはできるか。
下は2017ドラフトで中日が指名した選手です。1位指名・鈴木君のスカウト評はこちら
中日の2017ドラフト指名選手 | |||
× | 中村 奨成 | ||
1位 | 鈴木 博志 | ヤマハ | 投手 |
2位 | 石川 翔 | 青藍泰斗高 | 投手 |
3位 | 高松 渡 | 滝川二高 | 内野手 |
4位 | 清水 達也 | 花咲徳栄高 | 投手 |
5位 | 伊藤 康祐 | 中京大中京高 | 外野手 |
6位 | 山本 拓実 | 市立西宮高 | 投手 |
育1 | 大蔵 彰人 | 四国IL・徳島 | 投手 |
育2 | 石田健人マルク | 龍谷大 | 投手 |
draftkaigi at 07:10│
│中日