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巨人、選手補強にトラックマン活用

2017年12月01日

12/1、夕刊フジ31面より

2008西武ドラフト2位 野上亮磨
日産自動車・投手

昨オフに約40億円を投じた巨人の“爆買い補強”は不発に終わった。今年導入された最新データ機器の運用があと1年早ければ、ソフトバンクからFAで加入した森福允彦投手(2006ソフトバンク4巡目)の誤算は避けられたかもしれない。

総額4億円の2年契約1年目は「一言でいうと悔しい1年」。東京・大手町の球団事務所で11月29日、現状維持で契約更改した森福の表情は晴れないままだった。ソフトバンクで長くセットアッパーとして活躍したが、昨季は対左打者限定のワンポイント起用に格下げ。防御率2.00と結果を残したが、再び1イニングを任されたい思いで移籍を決断した。

しかし新天地で信頼を勝ち取れず。対右打者は33打数11安打、3本塁打で被打率・333。対左打者も44打数12安打で同・273。30試合で1勝3敗、防御率3.05に終わった。「心技体が自分の中でしっかりまとまっていなかった。持ち味の強気をマウンドで出せるように頑張りたい」。本人は不振の原因を精神面に求めたが、球団内からは別の見方が出ている。

投球の回転数、変化量などを数値化でき、米大リーグ全球団が活用する高性能弾道測定器「トラックマン」。日本ではまず楽天が2014年に導入し、巨人も今年から追随したが、森福のデータを目の当たりにした球団関係者は声を失った。

「対右でかなり厳しい分析結果が出た。一昨年に導入したソフトバンクもこうした数値を根拠に、昨年から対左限定の起用法にしたようだ」。もしも昨オフの時点でこうしたデータを入手できていれば、補強リストから外れていたかもしれない。盟主が情報戦で一歩後れを取った格好だ。

今オフも西武からFA宣言した野上亮磨投手(2008西武2位)の補強するが、こちらはトラックマンの数値を参考にしたという。今度こそ情報戦の勝者になれるか。



下は2008ドラフトで西武が指名した選手です。野上亮磨は2位指名され入団。プロでの成績はこちら

西武の2008ドラフト指名選手
1位 中崎 雄太 日南学園高 投手
2位 野上 亮磨 日産自動車 投手
3位 浅村 栄斗 大阪桐蔭高 内野手
4位 坂田 遼 函館大 外野手
5位 岳野 竜也 福岡大 捕手
6位 宮田 和希 甲賀専門学校 投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 08:20│ │巨人 
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