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古谷拓哉(ロッテ戦力外)、第二の人生は営業職

2017年12月02日

12/2、スポーツニッポン4面「ユニホームを脱いだ男たち」より

2005ロッテ(大社)ドラフト5巡目 古谷拓哉
日本通運・投手

10月3日、ロッテから戦力外通告を受けた古谷(2005ドラフト5巡目)は同時に、球団職員としての誘いを受けた。現役の道を模索するか、次のステージに進むのか、約1ヵ月悩んだ。「選手でなくなるのは、誰もがあること。いい年だし、今年は成績も伴っていなかった。悔いが残らないわけではないが、自分なりに一生懸命やってきたつもりでしたから」。

出した答えは、引退だった。チームスタッフではない。営業職として、来年1月からスーツ姿でほかの職員たちと机を並べて業務を行う。球団では近年なかった形だが、それも「現場ではなく、違った角度からチームや球界を見られる。チャレンジです」と魅力的に映った。

現役時代から「野球をやっているだけでは駄目。人としての土台があって、さらに野球選手としてのスキルがあるのが理想」と、一社会人としての振る舞いを大事にしてきた古谷らしい選択だ。実直な人柄と、真摯に野球に取り組んできた姿勢を誰もが見てきた。林球団本部長も「選手を職員にするケースはあまりなかったが、古谷なら大丈夫」と話した。

24歳でプロの世界に飛び込み、12年間の現役生活だった。プロ4年目には中継ぎとして58試合登板も果たしたが、先発に転向した13年シーズンが一番の思い出だ。

この年1軍初登板だった6月26日のオリックス戦では9回2死まで無安打無得点の快挙を達成しても「一発勝負のつもりで臨んで、結果的にいい投球ができた」と謙遜さは変わらない。自身最多タイの9勝を挙げ「少しはお世話になった人に恩返しできたのかな」と周囲への感謝の思いが口をついた。

現役時代から毎日、日経新聞に目を通し、現在はビジネス書を読むことも増えた。今は様々なジャンルの人に会い、話を聞くことで見識を広げる日々を送る。「グローバルな視野を持ってやっていきたいんです」と思い描く。プロ野球選手だったからこそ、きっと新しい風を吹き込むことができるはずだ。

「まずは目の前の仕事をしっかりすることですが、これまでの経験を生かして、チームをよくしたい。それが球界全体、日本全体につながればいいし、みんなにとって幸せな方向になればいいですね」。球界きっての宇宙好きで知られる古谷の次なる夢は、宇宙のように大きく広がっている。



下は2005大学・社会人ドラフトでロッテが指名した選手です。5巡目指名・古谷拓哉のプロでの成績はこちら

ロッテの2005大・社ドラフト指名選手
希望枠行使せず
1巡目指名権なし
2巡目指名権なし
3巡目根元 俊一東北福祉大内野手
4巡目川崎 雄介ホンダ熊本投手
5巡目古谷 拓哉日本通運投手
6巡目相原 勝幸富士大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:07│ │戦力外通告 
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