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ドラフト選手の家庭の事情、平良海馬(八重山商工)

2017年12月07日

12/7、日刊ゲンダイ29面「ドラフト選手の家庭の事情」より

2017西武ドラフト4位 平良海馬
八重山商工高・投手兼外野手・動画

沖縄の南西、八重山諸島に属する石垣島。この海と空に囲まれた島で、八重山商工・平良海馬(動画)は生まれ、育った。父の克次さんは息子について、こう話す。

「暴れん坊というかヤンチャというか・・・。まあ、元気な子でしたよ。子供の頃から泣かない子でした。外で遊んでケガをして帰ってきても、泣いた姿は一度も見たことがありません。海馬は3人兄弟の長男。弟の面倒見は良かったですよ」

173センチ、84キロのマメタンク体形ながら、投げればMAX154キロ、打てば高校通算本塁打20本以上。投打双方をこなす器用さを持つ。投手としてのフィールディング能力にも優れており、視察したスカウト陣も口々に「センスがある」と話していたほどだ。石垣島は野球が盛んな土地。平良が小学校1年のときに「野球がやりたい」と父に言ったのも、自然な成り行きだ。

「私は小学校までしか野球をやっておらず、中学以降はサッカーでした。今は草野球の外野手をやっていますけどね」と話す克次さんは、生まれも育ちも石垣島。現在は警備会社に勤務している。一方、母の智子さんは静岡県出身。介護関連の仕事をしており、石垣島で働いていたときに克次さんと出会った。

「私も嫁も、子供にはうるさいことを言ったことがありません。おかげでのびのび育ってくれました」(克次さん)。平良が中学時代に在籍した八重山ポニーズの前田監督が言う。

「少年野球時代から周囲に凄い子がいると言われ続けていた。その影響か、最初は苦労しましたよ。入団当初は捕手だったんですが、パスボールをしても自分でボールを取りに行かない。言葉にはしませんが、『あれは投手の暴投』と表情に出ていた。『それは違う、そうじゃない』と言い続けて、直すのに苦労しました(笑い)。でも、言われたことはしっかりやる子でしたからね。きちんと言えばわかってくれました。あと、印象的だったのが3時のおやつの時間ですね」

八重山ポニーズは「選手に体力をつける」という目的で、週末の練習の3時になると父母会が卵かけご飯を用意する。「大きなドンブリで、マンガに出てくるような山盛りです。食べきれずに残す子も多いのですが、平良はおかわりまでしていた」(前田監督)。自宅でも「毎日、大きなドンブリでおかわりをしていた。好き嫌いはなく、何でも食べていた」(克次さん)という、大食漢だ。

島育ちということもあり、趣味は海釣り。「ゲームなどには興味がなく、何が欲しい? と聞くと必ず『釣り竿!』でした。小遣いも釣り用具につぎ込んでいました。熱中するあまり、夜中まで帰ってこないこともあった。釣った魚? ほとんど自分で食べていましたよ」(克次さん)

平良が入団する西武の本拠地は埼玉県。当然、海はなく、本人もツイッターで「釣りができなくて残念」と嘆いていた。指名した西武が将来、「大物を釣り上げた」と欣喜雀躍するくらい、活躍してほしいものだ。



下は2017ドラフトで西武が指名した選手です。4位指名・平良君のスカウト評はこちら

西武の2017ドラフト指名選手
×田嶋 大樹  
1位斉藤 大将明治大投手
2位西川 愛也 花咲徳栄高外野手
3位伊藤 翔四国IL・徳島投手
4位平良 海馬 八重山商工高投手
5位与座 海人岐阜経済大投手
6位綱島 龍生糸魚川白嶺高内野手
育1高木 渉真颯館高外野手
育2斉藤 誠人北海道教育大捕手


draftkaigi at 07:50│ │西武 
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