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金刃憲人(楽天戦力外)、第二の人生は打撃投手

2017年12月08日

12/8、スポーツニッポン4面「ユニホームを脱いだ男たち」より

2006巨人(大社)ドラフト希望枠 金刃憲人
立命館大・投手・22歳

投げる相手が、敵の打者から味方に変わる。金刃(2006巨人希望枠)は来季、楽天で打撃投手の職を得た。役割を全うすることを前提として、目指すところがある。「パソコンも、データも学びたい。社会人として会社をもっと知りたい。選手の時は社会人という感覚がなかった。今までできなかったことをしたい」と先を見据える。

10月下旬。携帯電話が鳴った。球団からだった。「明日、事務所に来てくれ」。家族で外出先のエレベーターに乗るところだった。「来たか・・・」。一緒にいた夫人と目が合った。不安げな表情は今でも覚えている。「夫婦で、今年は大丈夫かなとか話していたんですけどね」。ただ、現役生活を終えることは電話がきた時点で決まっていた。

12年オフに巨人からトレードで加入。その時のことを金刃は「一度、死んだ」と表現する。2度目はない。「戦力外と言われたらやめることは、東北に来た時から決めていた」。実際に戦力外通告を受けると「やっぱりショック」だった。33歳。まだやれる自信もある。それでも、自身の哲学に沿った。

06年ドラフト希望枠で巨人に入団。1年目の07年、2試合目の登板となった4月11日の広島戦で黒田と投げ合った。先発し6回1失点で初勝利の歓喜を味わった。「翌年、黒田さんはメジャーに行かれた。その投手に投げ勝った。自信になりました。あれがあったから11年間やってこられた」。その試合、同僚の豊田が通算150セーブを挙げたが、ウイニングボールを譲ってくれた。今でも兵庫県尼崎市の実家にしまってある。

楽天加入は大きな転機となった。移籍1年目の13年、4月に1軍昇格すると星野監督からサイドスローに転向するよう言われた。「いきなりですか、と。冗談だと思った」。試合前練習の2時間前には球場入り。室内練習場でひたすらネットに向かって投げ続け、形にした。その年、中継ぎとして39試合を投げて防御率1.85。日本一に大きく貢献した。

変則フォームはもろ刃の剣。左脇腹から背中に痛みが走るようになった。今季の出遅れもそれが要因。しかし「あれで(楽天で)5年できた」と後悔はない。背番号が大きくなったユニホームを着る。チームのために、まだまだ投げる。



下は2006大学・社会人ドラフトで巨人が指名した選手です。希望枠で入団した金刃憲人のプロでの成績はこちら

巨人の2006大・社ドラフト指名選手
希望枠金刃 憲人立命館大投手
1巡目指名権なし
2巡目指名権なし
3巡目上野 貴久NTT東日本投手
4巡目円谷 英俊青山学院大内野手
5巡目深沢 和帆四国リーグ香川投手
6巡目寺内 崇幸JR東日本内野手
7巡目深町 亮介中京大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:06│ 戦力外通告 
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