狩野恵輔(阪神)、第二の人生は少年野球の指導者
2017年12月17日
12/16、デイリースポーツ2面「神機一転」より
狩野(2000阪神3位)の名前がコールされると、ファンはいつも大歓声を上げた。幾多の苦労を乗り越え、苦しい道のりを歩んできた背番号99の背中を押すように・・・。野球は記録のスポーツと言われる中で、数字よりも生きざまを記憶に焼き付けた選手。現役生活にピリオドを打った今、次なる視線は子供たちへと向いている。
「たまたま、そういう話をいただいて」と、1日に阪神OBの赤星憲広氏がオーナーを務める中学生を対象とした硬式野球チーム「レッドスターベースボールクラブ」の総監督に就任した。まだ技術的、精神的にも未熟な子供たちを指導することに「大人に伝えることよりも難しい。自分の中でかみ砕いて話をしてあげるようにしないと」と言う。
その中でも絶対に伝えたいことは人間性。「何が起こるか分からないよっていうのは絶対に伝えたい。そしてちゃんとやってる人には“何か”が起こるし、ちゃんとやってない人にはその“何か”は起こらない。それは野球だけじゃなくて、私生活面でも同じ」と明かした。
それは狩野が歩んできた野球人生そのもの。誰よりも真摯に取り組んできたからこそ、周りが自然と支えてくれた。度重なる故障に見舞われても、球団は狩野だからこそ復活の時を待ってくれた。
右肘の手術、困難を極めたヘルニアの治療。育成契約に切り替わっても、決してあきらめなかった。どんな時でも前向きなハートを失わなかった。開幕マスクをかぶった09年、スローイングに自身が不安を抱えていた中でサポートしてくれたのは投手陣。盗塁を許しても、ピッチャーが「俺の責任もあるから」と声をかけてくれた。
甲子園での引退試合も掛布前2軍監督を含めた全員の総意で決定。「引退試合をやらせてもらったことで全部が報われた。そんなことができる選手だとは思っていなかったから。すごい成績を残したわけではないけど、みんなが送り出してくれて」と背番号99は感謝の思いを口にした。
第2の人生へ・・・。「子供たちに野球を教えることはなかなかできない経験」と表情を引き締めた。「自分を成長させてくれたもの。人間的にもね」と語る野球の魅力、そして楽しさを次代のプロ野球選手へ紡いでいく。
下は2000ドラフトで阪神が指名した選手です。狩野恵輔は3位指名され入団。プロでの成績はこちら
2000阪神ドラフト3位 狩野恵輔 前橋工高・捕手・18歳 |
狩野(2000阪神3位)の名前がコールされると、ファンはいつも大歓声を上げた。幾多の苦労を乗り越え、苦しい道のりを歩んできた背番号99の背中を押すように・・・。野球は記録のスポーツと言われる中で、数字よりも生きざまを記憶に焼き付けた選手。現役生活にピリオドを打った今、次なる視線は子供たちへと向いている。
「たまたま、そういう話をいただいて」と、1日に阪神OBの赤星憲広氏がオーナーを務める中学生を対象とした硬式野球チーム「レッドスターベースボールクラブ」の総監督に就任した。まだ技術的、精神的にも未熟な子供たちを指導することに「大人に伝えることよりも難しい。自分の中でかみ砕いて話をしてあげるようにしないと」と言う。
その中でも絶対に伝えたいことは人間性。「何が起こるか分からないよっていうのは絶対に伝えたい。そしてちゃんとやってる人には“何か”が起こるし、ちゃんとやってない人にはその“何か”は起こらない。それは野球だけじゃなくて、私生活面でも同じ」と明かした。
それは狩野が歩んできた野球人生そのもの。誰よりも真摯に取り組んできたからこそ、周りが自然と支えてくれた。度重なる故障に見舞われても、球団は狩野だからこそ復活の時を待ってくれた。
右肘の手術、困難を極めたヘルニアの治療。育成契約に切り替わっても、決してあきらめなかった。どんな時でも前向きなハートを失わなかった。開幕マスクをかぶった09年、スローイングに自身が不安を抱えていた中でサポートしてくれたのは投手陣。盗塁を許しても、ピッチャーが「俺の責任もあるから」と声をかけてくれた。
甲子園での引退試合も掛布前2軍監督を含めた全員の総意で決定。「引退試合をやらせてもらったことで全部が報われた。そんなことができる選手だとは思っていなかったから。すごい成績を残したわけではないけど、みんなが送り出してくれて」と背番号99は感謝の思いを口にした。
第2の人生へ・・・。「子供たちに野球を教えることはなかなかできない経験」と表情を引き締めた。「自分を成長させてくれたもの。人間的にもね」と語る野球の魅力、そして楽しさを次代のプロ野球選手へ紡いでいく。
下は2000ドラフトで阪神が指名した選手です。狩野恵輔は3位指名され入団。プロでの成績はこちら
阪神の2000ドラフト指名選手 | |||
1位 | 藤田 太陽 | 川崎製鉄千葉 | 投手 |
2位 | 伊達 昌司 | プリンスホテル | 投手 |
3位 | 狩野 恵輔 | 前橋工高 | 捕手 |
4位 | 赤星 憲広 | JR東日本 | 外野手 |
5位 | 加藤 隆行 | 長崎工高 | 投手 |
6位 | 沖原 佳典 | NTT東日本 | 内野手 |
7位 | 藤本 敦士 | デュプロ | 内野手 |
8位 | 梶原 康司 | 九州東海大 | 内野手 |
★プロ入り後の成績★ |
draftkaigi at 07:02│
│戦力外通告