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大谷翔平のメジャー移籍は高校野球のレベル低下に

2017年12月17日

12/18、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より

2012日本ハムドラフト1位 大谷翔平
花巻東高・投手・スカウト評

2017年もあっという間だった。野球ファンを熱狂させた3月のWBCで、日本代表の4番を任された教え子のDeNA・筒香嘉智(2009横浜1位)がシーズンに入ると不振に苦しんだ。タイミングを取るバックスイングの際、左肘が背中の方向へ入ってしまい、振り遅れていた。原因は力み。6月にこのコラムで指摘したら、本人の耳に入ったらしく、最終的には改善された。結局28本塁打だったが、昨季は44本。全然物足りない数である。

球界は日本ハムから米大リーグのエンゼルス移籍が決まった大谷翔平(2012日ハム1位)の話題で持ち切りだ。将来のメジャー移籍の可能性がある筒香にとっても、大いに刺激になっているはずだ。ただ、日本で波があるようでは、大リーグでは通用しないと肝に銘じて欲しい。大谷を失う日本プロ野球界の空洞化は深刻な問題である。そして、プロの「入り口」でもある、高校野球のレベル低下にも私は危機感を感じている。

日本ハムのドラフト1位の清宮幸太郎内野手の高校通算111本塁打は、誰も打ったことがない数で称賛に値する。しかし、相手投手のレベルは必ずしも高くなかったのではないか。私はヤクルト同1位の村上宗隆捕手の打撃力を清宮以上と評価していたが、ヤクルトでは三塁にコンバートされるという。

今夏の甲子園で清原和博(PL学園)が持っていた1大会の本塁打記録を塗り替えた広島同1位の中村奨成捕手も、場合によっては外野か内野に転向する可能性があると聞く。ドラフト1位のトップ選手でさえ、プロでは捕手をやらせてもらえないかもしれない。捕手だけの問題ではなく、全体のレベル低下と密接につながっている話である。

今年も全国を飛び回った。全体的に野球を知らない指導者が多いと感じる。私も73歳になった。全国を回るのは、あと2年といったところだろうか。呼んでくれれば、どこにでも指導に出向く準備はある。高校野球のレベル低下は、指導者にも責任がある。

今、最も気掛かりなのは松坂大輔(1998西武1位)である。今季限りでソフトバンクを退団したが、国内球団からはいまだ声がかかっていない。残る道は米球団とマイナー契約を結び、来春のメジャーキャンプに招待選手として参加。そこからメジャー昇格を目指すという、

わずかな望みに懸けることではないか。私見だが、韓国や台湾、独立リーグなどでは続けないように思う。まずはマイナー契約。これもかなわないようなら、「引退」するしかない。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏(元・横浜高野球部部長)が書いたものです。

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draftkaigi at 07:22│ 高校 
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