ドラフト会議情報局 2018高校生の候補 2018大学生の候補 2018社会人の候補 12球団情報まとめ
スカウト評価 指名予想 12球団ドラ1の傾向 2017ドラフトの結果 ホームに戻る

志望届を出さなかった剛腕投手のツイッター騒動の顛末

2017年12月22日

12/22、東京スポーツ4面「野球探偵の備忘録」より

大場 遼太郎 (筑波大・投手)
170cm・右投右打・動画

「監督さん、僕の自転車は電動です」。こんなツイートが、今秋世間をにぎわせた。ツイートの主は筑波大・大場遼太郎投手。今秋ドラフトでは最速150キロ右腕として注目を集めながらも、プロ志望届提出を見送った「電動自転車男」が、ツイッター騒動の顛末と今後にかける熱い思いを激白した。

「びっくりしましたよ。2~3日で6.3万いいね、リツイートも4万とかいっちゃって。ある意味、それだけ応援してもらってるんだなと実感した出来事でしたね」。

新聞のドラフト特集で筑波大・川村監督が大場を評し「自転車通学で足腰が強くなった。とにかく気持ちが強く、エースとして成長してくれた」というコメントを寄せた記事の画像とともに、冒頭の文言を載せた大場のツイートは瞬く間に拡散、転載され、ドラフト候補から一躍有名人となってしまった。

投稿直後から大場のスマホは通知が鳴りやまず、リプライ欄には「投手だけにバッテリーはつきものっつって」、「ちょww大場選手のストレート手元で伸びすぎwww」などと、大喜利大会さながらの盛り上がりとなった。

実際、大場の自宅から野球部のグラウンドまでは7~8キロの平坦な道のり。自転車で約20分ほどの距離だというが「自分いつも時間ギリギリなんで、全力でこいでましたよ。一応汗かくぐらいにはこいでました。まあ、電動(アシスト付き)なんですごい楽なんですけど(笑い)」と頭をかく。

とはいえ「言わんほうがよかったんちゃう?というリプライもあったけど、特に後悔はしてません。今は騒ぎも落ち着いて、練習に集中できています」と、思わぬ騒動も特に影響があったわけではないという。

一躍時の人となった大場だが、うれしい反面で反骨心もある。小学生のときに弟が交通事故で大けがを負い、一家でリハビリ施設のある鳥取に転居。リハビリのかいあって現在は日常生活に支障がないまでに回復したものの、弟は大好きだった野球をあきらめざるを得なくなったという。

「男3人の4人きょうだいで、けがをした下の弟が一番野球センスがあったんです。弟のことで大変な時期も、家族は自分の練習に付き合ってくれて。自分は長男。弟のためにも家族のためにも、プロですぐクビになるわけにはいかないんです」。悩んだ末、大学でのプロ志望届提出を見送り、社会人野球を経て2年後のプロ入りを決意した。

「この自転車も、大学1年の誕生日プレゼントで買ってもらったものなんです。8万5000円もするんですよ。どんな形でもいいので、家族に何か恩返しがしたい。今回は自転車で注目されましたけど、自転車だけじゃなく、実力で注目される選手になりたい。2年後、プロでも活躍できるくらいの投手になって、もう一度注目してもらうのが今の目標です」

世間をにぎわせた電動自転車男は、家族への熱い思いを胸に、プロの舞台へ向かってこぎ出した。



下は大場投手のピッチング動画です。



draftkaigi at 07:50│ 大学 
ドラフトニュース検索