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矢島陽平(巨人戦力外)、第二の人生は派遣社員

2017年12月30日

12/30、スポーツ報知4面より

2015巨人(育成)ドラフト7位 矢島陽平
武蔵ヒートべアーズ・投手

都内某所の大型家電量販店・・・。スーツにネクタイを締め、法被を羽織って冷蔵庫と洗濯機の営業をする矢島(2015巨人育成7位)の姿があった。

「営業の仕事って、めちゃくちゃ勉強することが多い。物というより、人でその商品を買うかが決まるんです。トークも磨かないといけないんですよ」。ほんの数か月前までグラウンドで戦っていた男は現在、派遣社員としてビジネスの経験を積んでいる。

入団1年目は3軍で32試合に登板し1勝1敗11セーブ、防御率は1.53と結果を残した。だが、重なる右肘のけがに悩まされ、10月26日に戦力外通告を受けた育成右腕。第二の人生をスタートするにあたり「何をするか迷っていた」という。

実家は埼玉・加須市にある「矢島梨園」。年間約4万個(約15トン)の梨を生産している。矢島の曽祖父の時代から60年以上も続く老舗だ。ただ、父の恒夫さんは高齢となったため梨園の規模を縮小しようと考えていた。そのことを矢島がチームメートやファームのスタッフに話すと「このまま梨園がなくなるのはもったいないよ」と声があがった。実家の梨は同僚たちにもおいしいと評判だったのだ。

「農業をやってみようと思うんだ」。仲間に後押しされ新たな夢を抱いた矢島は、恒夫さんにそう打ち明けた。「農業のことはまだもわからないから、とにかく外から勉強しよう」と考え、まずは営業の仕事を始めた。将来は梨園のホームページ開設や経理的な作業にも役立つプログラミングの勉強も開始。通勤時間を利用して参考書を読みあさる毎日だ。

「今は小学生が将来プロ野球選手になりたいといっている状態。何とか35歳までに梨園に集中できるメドを立てたい」と抱負を語る。

「プロ出身で農業をやってる方は河野さんしか聞いたことがない。いつかは話を伺ってみたい」。元巨人の中継ぎエースで現在は群馬でタマネギ農家に転身した「ゲンちゃん」こと河野博文さんへの弟子入りも思い描く。「いつかは自分の作った梨を3軍でお世話になった首脳陣をはじめ、巨人で縁のあった人に食べてもらいたいですね」



下は2015育成ドラフトで巨人が指名した選手です。矢島陽平は7位指名入団。プロでの成績はこちら

巨人の2015育成ドラフト指名選手
育1位増田 大輝四国IL徳島内野手
育2位小林 大誠BC・武蔵捕手
育3位松沢 裕介四国IL香川外野手
育4位田島 洸成BC・武蔵内野手
育5位大竹 秀義BC・武蔵投手
育6位山下 篤郎鎮西高投手
育7位矢島 陽平BC・武蔵投手
育8位長谷川 潤BC・石川投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:05│ │戦力外通告 
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