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スカウトの逆襲、菊池雄星争奪戦の決め手はお金

2018年05月06日

5/7、日刊ゲンダイ38面「スカウトの逆襲」より

2009西武ドラフト1位 菊池雄星
花巻東高・投手・18歳

西武・菊池雄星(2009西武1位)の周辺が慌ただしくなってきた。去る4月20日、西武ドームで行われたロッテ戦にはヤンキース、レッドソックスなど計メジャー10球団のスカウトや編成担当者が訪れた。中でもフィリーズ、パドレス、ダイヤモンドバックスは、わざわざ米国からフロント幹部が足を運んだほどだ。

各球団ともトレード期限の7月末過ぎには、来季へ向けた構想が固まる。視察する球団は今後、徐々に増えるだろうし、9月にはGMクラスが来日して最終的なチェックをすることになる。

菊池は今オフ、ポスティングシステムによるメジャー挑戦が有力視されている。現在のポスティングシステムは移籍金付きFAのようなものだから、最終的に本人が行きたい球団に行ける制度だ。カネを含めた条件面、球団の特徴、本拠地の環境や気候、本拠地球場の特性、球団関係者との人脈などがポイントになる。

23歳の大谷は新労使協定によって年俸や契約金の総額が制限された。つまり、カネを含めた条件面が球団を選ぶ際の基準にはならなかった。わたしが知る限りでは「日本人選手のいないチーム」を希望していた。

菊池はしかし、26歳。年俸や契約金を制限されることはない。高校時代から菊池を追い掛けている日本の情報提供者によれば、現時点で本人に確固たる希望球団はないようだ。つまり、どうしてもニューヨークで勝負したいとか、気候が温暖なロサンゼルスがいいというこだわりはないことになる。

本人の中に行きたくない球団はあるのかもしれないが、最終的なカギはおそらくカネと人脈だろう。菊池にいくらの価値があるのかは、わたしにはわからない。いや、わかっていたとしても、言いたくはない。それは最終的にGMなり、編成責任者が判断すればよい。ただ、メジャーでも毎年2ケタ勝つだけのポテンシャルが彼にあるのは事実だ。

年俸と契約金の総額が10億円未満の差であれば人脈がモノをいうだろうが、20億~30億円も違ってくるようであれば、金額の多い球団を選ぶだろう。メジャーで選手の価値を測る尺度はカネだ。わたしの球団は幸い、資金力に恵まれているし、このオフは選手に大金を投資できる状況にある。カネで勝負できるのは、最終的に5、6球団に絞られるとみている。

(メジャーリーグ覆面スカウト)



下は2009ドラフトで西武が指名した選手です。岩尾利弘は3位指名入団。プロでの成績はこちら

西武の2009ドラフト指名選手
1位菊池 雄星花巻東高投手
2位美沢 将第一工大内野手
3位岩尾 利弘別府大投手
4位石川 貢東邦高外野手
5位松下 建太早稲田大投手
6位岡本 洋介ヤマハ投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 08:13│ │西武 
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