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強豪校でスーパー1年生が続々デビュー

2018年07月08日

7/9、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
高校野球の夏の地方大会が開幕直前の各地で、強豪校の1年生の活躍が報じられている。昨夏の甲子園優勝の花咲徳栄の井上朋也(1年)は、横浜との練習試合で152キロ左腕の及川から本塁打。生駒ボーイズ(奈良)出身で、ボーイズ日本代表の一員として世界大会で優勝している。

東海大相模で4番を任される西川僚祐(1年)は、大阪桐蔭のプロ注目投手の柿木、横川から適時打を放った。佐倉シニア(千葉)の主将として昨夏のジャイアンツカップで優勝した大砲だ。

その大阪桐蔭でも、投手の仲三河優太(1年)がデビュー。小山ボーイズ(栃木)ではジャイアンツカップで準優勝投手となり、U15日本代表。小山ボーイズはいい選手が多く、横浜高の指導者時代に、私も勧誘に行ったことがある。当時の主力はだいたい浦和学院に進学していた。

栃木なら作新学院もあるが、全国制覇やプロを目指したいと本人が選んだのだろう。大阪桐蔭には週末に全国の中学生を見て回るスカウトがいる。とはいえ、この辺はテリトリーではなかったはずだ。トップクラスがこぞって大阪桐蔭を目指す時代。関東の強豪校は危機感を持つべきだ。

どんな中学生が高校野球で活躍するか。見るポイントがいくつかある。投手なら、スライダーなどのいい変化球があり、ストライクが取れるか、決め球になるキレがあるか。バランス良く投げているか。1年の夏から使える投手の目安は、直球135キロだ。

打者なら、まずスイングスピードの速さと、今はほとんどの投手が投げるスライダーの打ち方を見る。前に突っ込んでいないか。反応し過ぎて崩されていないか。壁をつくって間が取れていれば、高校でもいい打者になる確率が高い。前述したような1年生は、中学生の段階でズバぬけている。

強くないチームのいい選手や、横浜高の教え子・松坂大輔(1998西武1位)のように、ノーコン投手でも、鍛え方によってはモノになるかもしれない未知数の中学生を発掘するのも、スカウトの醍醐味である。

「スーパー1年生」で思い出すのは、やはりPL学園の清原和博(1985西武1位)桑田真澄(1985巨人1位)のKKコンビ。私が横浜商のコーチ時代、1983年夏の甲子園決勝で対戦したから思い出深い。

4番の清原はスイングスピードで打球を運ぶ。エースの桑田のカーブはブレーキが利いていて、曲がり方が鋭角的だった。二塁走者を2度見ないことや、カーブを3球続けないなどの自身のクセに気付き、試合中に修正してきた頭の良さ、野球センスは、とても15歳とは思えないものだった。




上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部長時代に指導した選手です。

選手名 指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一 1994横浜1位
斉藤 宜之 1994巨人4位
多村 仁 1994横浜4位
横山 道哉 1995横浜3位
幕田 賢治 1996中日3位
中野 栄一 1996中日4位
高橋 光信 1997中日6位
白坂 勝史 1997中日7位
松坂 大輔 1998西武1位
矢野 英司 1998横浜2位
部坂 俊之 1998阪神4位
小池 正晃 1998横浜6位
丹波 幹雄 1998ヤクルト8位
阿部 真宏 2000近鉄4位
後藤 武敏 2002西武自由枠
成瀬 善久 2003ロッテ6巡目
小山 良男 2004中日8巡目
涌井 秀章 2004西武1巡目
石川 雄洋 2004横浜6巡目
松井 光介 2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治 2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将 2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊 2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也 2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二 2008日本ハム4位
筒香 嘉智 2009横浜1位
荒波 翔 2010横浜3位
近藤 健介 2011日本ハム4位
乙坂 智 2011横浜5位
下水流 昂 2012広島4位
田原 啓吾 2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦 2014DeNA3位
浅間 大基 2014日本ハム3位
高浜 祐仁 2014日本ハム7位


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