垣越建伸(山梨学院)、DeNA「左の本格派になる」
2018年07月09日

垣越 建伸 (山梨学院高・投手) 183cm・左投左打・動画 |
エースナンバーが輝きを増す。最後の夏。垣越(動画)は初回、先頭打者をフルカウントから140キロ直球で空振り三振を奪うと、勢いに乗った。1メートル83の長身から左腕を振り下ろす。最速は142キロ。遊び球は一切なく、直球で押した。圧巻の9者連続奪三振。山梨大会記録の12者連続奪三振も視野に入ったが、3回でマウンドを降りた。
「投げれば自信はあった。でも、これからのためにみんなが試合に慣れていくことが大事」。5回コールドで参考ながら3人の継投による完全試合。大会3連覇に向け、これ以上ない好発進だった。
旧友との約束がある。大阪桐蔭の投打二刀流でドラフト1位候補・根尾。飛騨高山ボーイズ(岐阜)のチームメートで憧れの存在でもある。中日本ブロックの代表に選ばれたとき、根尾は世界大会の日本代表だった。
今年1月、根尾と連絡を取り合い「甲子園で投げ合おう」と言われたが「投げ合う自分をイメージできない」と自信が持てなかった。甲子園では昨夏に中継ぎで1回だけ投げたが、根尾は今春のセンバツで投打で活躍し、優勝投手にもなっている。
少しでも追いつきたい。春季大会後から走り込みの量を増やし、最速は144キロに。「体全体が連動してきた。147キロくらいは投げられそう」と手応えをつかんだ。夏の山梨大会は自身初登板で「緊張したけど、自分の投球ができた。今なら、(根尾に)“勝負したいね”と言えそうです」と胸を張った。
視察したDeNAの武居邦生スカウトも「堂々としていてマウンドさばきも良い。左の本格派になり得る」と高く評価する。垣越は言った。「無失点に抑えるのが自分の役目。それを意識したい」。その目は根尾との投げ合いを見据えていた。
(7月8日 山梨大会2回戦 山梨学院 12-0 山梨)

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│横浜DeNA