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金子知生(新田暁)、5球団スカウトの前で好投

2018年07月10日

7/10、日刊スポーツ7面より

金子 知生 (新田暁高・投手)
178cm・右投右打・動画

群馬に「怪腕」が現れた。新田暁・金子知生投手が渋川工戦で9回2失点、11奪三振の完投でチームを初戦突破に導いた。スカウト5球団が視察する中、自身の最速を1キロ更新する144キロをマーク。中学時代は捕手で、高校入学と同時に投手に転向した伸びしろ十分な右腕が、奪三振ショーでその名を知らしめた。

勝利の瞬間、新田暁・金子知はアッパーカットのように、右手を天に突き上げた。9回を6安打2失点、11奪三振で完投。高校野球通に知られた未完の大器が、結果で一気にその名を上げた。「(試合では)いつもあんな感じです」と照れた笑顔とは対照的に、マウンドでは闘志あふれる姿で仁王立ちした。

試合開始直前、ネット裏にスカウトが集まり始めた。その数5球団。「新田暁にいい投手がいるらしい」と聞きつけ、視察に訪れた。ほとんどのスカウトが試合は初視察。あるスカウトは「どんな投手なのか、見ておきかった。器用なタイプで真っすぐの強弱をつけたり、感性を持った投手」とチェックを入れた。

スピードガンを構えるスカウト陣に、名刺代わりの直球を投げ込んだ。1回2死、7球目に最速を1キロ更新する144キロを計測。「気付かなかった」と笑ったが、衝撃を与えた。5回までは3奪三振も、6回以降に8奪三振とペースアップ。昨夏以降、練習の合間に米を2合食べる食トレで体重を10キロ増量し、スタミナも十分だった。

異色の経歴が、今まで全国的にほぼ無名の理由だった。小1~小3まで空手を習って、小4からキックボクシングに変更。友達に誘われ、小5の11月から野球を始めた。中学までは捕手で、高校入学と同時に投手に転向。「120キロ出るか出ないか」から、進化を遂げた。

「大谷翔平さんに憧れます。自分もいつか、プロでやりたいです」。100回大会の夏に楽しみな右腕が現れた。

(7月9日 群馬大会1回戦 新田暁 4-2 渋川工)



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draftkaigi at 07:25│ │高校 
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