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ドラフト逸材が私学敬遠、公立高校が大躍進

2018年07月23日

7/23、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
今年の夏は暑い。今週は岐阜で40度を記録。全国各地で35度を超えるのもザラだ。連日、炎天下の中で地方大会を戦う球児にとっては過酷である。

今年は早い段階で強豪私学の敗退が目立つ。センバツ組では、4強に躍進した三重は松阪商に、8強の日本航空石川は金沢市工に、延岡学園は宮崎工に、初戦で足をすくわれ、16強の国学院栃木も2回戦で宇都宮工に敗れた。

城北の臨時コーチを務めているため、注目している熊本でも、第1シードの文徳、第2シードの九州学院がともに初戦で姿を消し、3年連続出場を狙った秀岳館も3回戦で熊本工に敗退。強豪私学相手に波乱を起こしているのは、公立校が多いことが特徴だ。

臨時コーチで回る全国各地で耳にするのが、有望な中学生が、私立ではなく、公立に進むケースが増えていることだ。

大阪桐蔭や私の古巣である横浜などの一部強豪校には「将来、プロへ行きたい」と覚悟を決めて入学する選手が毎年いる。とはいえ、中3の時点で覚悟があるのは、U15日本代表クラスのひと握りだけ。「そこそこいい選手」の層が、公立校に流れているのだ。

強豪私学のイメージは、厳しい指導者と練習、寮生活・・・。今どきの子たちにそんな環境は敬遠される。横浜の指導者時代、中学生の勧誘に行って「小倉さんは顔が怖いし、練習が厳しいから横浜は無理です」と何度も言われた。自宅から通える公立校でノビノビやりたいという。

いい悪いではない。これも時代である。強豪校の誘いを断ったという大船渡(岩手)の154キロ右腕、U18日本代表候補に入った佐々木朗希(動画)らも、その口だろう。

東京や神奈川などは、まだ強豪私学と公立校に差はあるが、センバツに出場した京都府立の乙訓は専用グラウンドや室内練習場など、私学顔負けの設備の充実ぶりで、チームの強化につなげている。

西兵庫の第1シードで市立の明石商は昨年、市の予算で立派な室内練習場が完成した。東兵庫の第1シードで2年前の代表校・市尼崎も同様の設備が完備している。各自治体が公立校を支援することで、全体的に私立より公立優勢といえる地域も出てきた。

全国の代表校が急に公立ばかりになるわけではないのだが、公立校にプロ注目の投手が1人いれば、一発勝負の高校野球では波乱の要素になる。

投手が疲弊するため、猛暑も番狂わせを生むといわれる。熱中症対策として「水を飲め」とよく言うが、今の選手はベンチに帰ってくるなり、スポーツドリンクをガブ飲みする。私は「一、三、五、七回だけ」などと選手に指導した。飲み過ぎると体がだるくなり、かえってバテる。これを選手は知るべきだ。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部長時代に指導した選手です。

選手名 指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一 1994横浜1位
斉藤 宜之 1994巨人4位
多村 仁 1994横浜4位
横山 道哉 1995横浜3位
幕田 賢治 1996中日3位
中野 栄一 1996中日4位
高橋 光信 1997中日6位
白坂 勝史 1997中日7位
松坂 大輔 1998西武1位
矢野 英司 1998横浜2位
部坂 俊之 1998阪神4位
小池 正晃 1998横浜6位
丹波 幹雄 1998ヤクルト8位
阿部 真宏 2000近鉄4位
後藤 武敏 2002西武自由枠
成瀬 善久 2003ロッテ6巡目
小山 良男 2004中日8巡目
涌井 秀章 2004西武1巡目
石川 雄洋 2004横浜6巡目
松井 光介 2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治 2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将 2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊 2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也 2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二 2008日本ハム4位
筒香 嘉智 2009横浜1位
荒波 翔 2010横浜3位
近藤 健介 2011日本ハム4位
乙坂 智 2011横浜5位
下水流 昂 2012広島4位
田原 啓吾 2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦 2014DeNA3位
浅間 大基 2014日本ハム3位
高浜 祐仁 2014日本ハム7位


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