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各球団スカウトが心配する人材流出

2018年08月16日

8/15、東京スポーツ4面より

結城 海斗 (峰塚中・投手)
188cm・右投右打・動画

うれしいニュースとはいえ、どこか複雑な気持ちにならないか。大阪府羽曳野市の中学を卒業した結城海斗投手が先月、米ロイヤルズとマイナー契約。日本の高校に進学せず、米メジャーに挑戦することが発表された。ロイヤルズと7年契約を結んだ16歳は中学のシニアチーム所属時代に渡米経験がある。

その際、現地の野球環境に感銘。「(日本の)高校で甲子園を目指すより、アメリカで野球をしたい思いが強くなった」という。日本人が中学から高校進学を回避してメジャーに挑戦するのは初めてのこと。しかも、米球界は日本と比べてマイナーの「生存競争」が激しい。

日本の「二軍」にあたる3Aを筆頭に、2A、アドバンスドA(A+)と続き、最下位に位置するルーキーまで実に7段階にも及ぶ。中卒の結城は、おそらくルーキーからのスタートになるため、今後数年間はメジャー昇格に向け、日本で野球をする以上に過酷な競争を強いられる。それでも、あえてアメリカ行きを選択した。心意気は相当なのだろう。個人的には心から応援したい。

だが、この異例の挑戦、日本球界は指をくわえて見守るだけでいいのだろうか。これまでプロ野球選手を目指す日本の中学生は、まず高校野球で活躍。甲子園や地方大会で実力をアピールした上で、プロからの誘いを待つのが一般的だ。

ゆえに高校での野球活動が当たり前だったが、現在は状況がやや異なる。いまだ高校野球界には時代錯誤の慣習が残ることもあり、中学生が高校進学後、野球から離れる傾向にあるからだ。

以前、当コラムでも書いたが、甲子園に出場する多くの強豪校は、軒並み部員に対して丸刈りを強制。炎天下、長時間に及ぶ猛練習や試合を強行する。今夏、北海道の旭川大高が「丸刈り禁止」で甲子園出場を果たして話題になったが、こうした強豪校は慶応(北神奈川)などを除いて、ごくわずか。

おまけに、球児が真面目に野球に取り組んでいても、一部部員の不祥事が発覚すれば即座に「連帯責任」で甲子園や大会出場を辞退させられることも珍しくない。他部員に落ち度がなくても、だ。

こんな野球環境で今の中学生が日本の高校、甲子園で野球をしたいと思うだろうか。結城のように、競争は厳しくても「甲子園よりメジャー」と中学卒業後に渡米、個性を尊重する米球界に直接挑戦する選手が今後続出しても不思議ではない。先日、某プロ球団のスカウトに話を聞いた際もこう嘆いていた。

「今の中学生は昔と違って猛練習を好まない。厳しい練習で甲子園を目指す強豪校をあえて避ける子も多い。そういう中学生がメジャーを目指したら、われわれには打つ手がなくなる。米球界なら少額とはいえ、お金をもらいながら野球を続けることも可能で、英語も自然と学べる。これなら親御さんだって『頑張ってこい』と送り出しやすいですからね」

記念すべき第100回全国高校野球選手権が盛り上がりを見せているとはいえ、喜んでばかりはいられない。高校、日本球界は有望な若年層の人材流出を防ぐためにも一考すべき時期に差し掛かっている。



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