ドラフト会議情報局 2018高校生の候補 2018大学生の候補 2018社会人の候補 12球団情報まとめ
スカウト評価 2018指名予想 皆様の指名予想 12球団ドラ1の傾向 ホームに戻る

スカウトの逆襲、吉田輝星(金足農)

2018年08月26日

8/26、日刊ゲンダイ39面「スカウトの逆襲」より

吉田 輝星 (金足農高・投手)
176cm・右投右打・動画

日本はいま、夏の甲子園大会の準優勝投手、金足農の吉田輝星(動画)の話題で持ち切りだという。情報提供者の話では、大阪桐蔭の藤原や報徳学園の小園より注目を集めているそうだ。とにかく一度見てみろと、あまりにうるさいので、インターネットの映像をチェックした。

確かにいいピッチャーだ。スピンの利いたストレートを投げるし、制球もいい。牽制やフィールディングなど投げる以外の部分からもセンスを感じる。9月には西武の菊池雄星をチェックしに日本に行くので、その前に宮崎に寄ってU18アジア選手権を見てこようと思う。知人のスカウトも、似たようなルートを計画している。

ただし、主な目的はあくまで菊池であって、吉田ではない。吉田自身の意思はともかく、言葉も理解できず、大人になっていない高校生を、いきなり生存競争の激しい米国のマイナーに放り込むのはあまりにもリスクが高いからだ。吉田を見るのは、いまのうちに能力以外の性格などを把握しておくため。

吉田を含め藤原や小園を見に行く他のメジャー球団のスカウトにしても事前調査が目的で、彼らをすぐに獲得しようという気はおそらくない。日本のプロ球界に育ててもらい、完全に花が開いたタイミングを見計らって獲得するつもりなのだろう。

メジャーはいま、スカウト受難の時代だとこれまで何度も書いた。データ重視の球団が結果を出すようになり、編成を担うフロント幹部は選手の能力を数字で判断する。現場を駆けずり回る我々スカウトの存在価値は最近、ますます低下している。

例えば、昨年のワールドシリーズを制したアストロズはプロスカウトを10人クビにし、国際部のアマチュアスカウトを約3分の1に減らした。レッドソックスやドジャースの国際部のスカウトは「日本のアマチュア選手はもう見なくていい」と言われているそうだ。

金満球団は、日本のプロ野球界でもまれ、メジャーでも通用するレベルに育った選手の横っ面を札束でひっぱたけばよいと考えるようになった。わたしはしかし、選手の能力は数字だけで測れないと思っているし、測るつもりもない。だからこそ足を棒にしてでも選手を追い掛けるし、その周辺も徹底的に調べるつもりだ。



吉田君のスカウト評はこちら

吉田君のピッチング動画はこちら


draftkaigi at 07:01│ │高校 
ドラフトニュース検索