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投球過多の吉田輝星(金足農)とスカウト陣に朗報

2018年08月28日

8/28、夕刊フジ25面より

吉田 輝星 (金足農高・投手)
176cm・右投右打・動画

話題の金足農・吉田輝星投手(動画)とプロのスカウト陣には朗報だ。第12回U18アジア選手権(9月3日開幕=宮崎)に出場する高校日本代表は26日、都内のグラウンドで約5時間半練習し、夜には宿舎のホテルで結団式を行ったが、吉田は別メニュー調整だった。

「疲労の回復に専念していたんですが、やっぱり投げたいという気持ちが強かった。疲れは取れてきていると思う」。この日は大阪桐蔭との甲子園大会決勝(21日)以来のキャッチボールを行ったが、同大会6試合で合計881球、秋田大会を含めると11試合で1517球を投げ抜いた疲労の色は濃い。

パ・リーグ球団幹部は「県大会から相当無理をしてきている。本当はこの大会には出てほしくないくらいだよ」と本音を漏らす。プロ側は吉田の投球過多に不安を募らせるが、一方で別のスカウトから「これである程度は安心できる」と安堵の声も聞こえる。

というのも、U12やU15世代の代表戦に導入されている球数制限が、今大会からU18世代にも採用されるからだ。投球数は最大105球(球数が上限に達しても、その打者との対戦が終了するまでは投球可能)。105球以上を投げた投手には4日間の休息を義務づける。

球数次第で登板間隔の条件を設け、2日続けて登板し合計50球以上の場合は、少なくとも1日の休みが必要。4日連続の投球は認めない。この規制は来年開催予定のU18W杯でも採用される。

高校生の試合であろうが日の丸を一番高い位置に掲げようとすれば、エース級の投手が連投して勝ちを優先するのがこれまでの流れだった。昨年のW杯では、秀岳館の左腕・田浦(ソフトバンク)が7日間で3連投を含め5試合登板。2016年の前回大会でも同年甲子園優勝投手の作新学院・今井(現西武)が、練習を含め投げすぎが指摘された。

前出のスカウトは「甲子園が終わってホッとした後に、また真剣勝負で投げるのは想像以上に負担がかかる。特定の投手に頼れないルールはケガを防ぐ上で大きい」と歓迎。「日の丸を背負う自覚と責任を持って優勝に貢献したい」と張り切る吉田を心配している。



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draftkaigi at 09:25│ │高校 
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