佐々木(大船渡)、ヤクルト・中日「競合ドラ1の力」
2018年09月17日

佐々木 朗希 (大船渡高・投手) 189cm・右投右打・動画 |
岩手大会1回戦で、大船渡が盛岡三に5-0で勝利。佐々木朗希投手(動画)が6安打完封勝利を挙げた。11三振を奪い、一回には自己最速を3キロ更新する157キロをマーク。視察したNPB7球団、MLB2球団のスカウトをうならせた。
電光掲示板に「157キロ」の表示。一回、二死満塁で6番・岩渕を二ゴロに封じた佐々木の5球目に、ほぼ満員にふくれあがった球場全体からどよめきがあがった。「比較的調子がよかった。歓声があがって(自己記録の154キロを)更新したなと。まずは160キロをオーバーしたい」
県大会初戦。序盤は慎重になって制球に苦しんだが、1メートル89の長身から繰り出す直球はコンスタントに150キロ台を記録した。九回にも大台を連発し「抜いて投げても球速が出た。しっかりリリースできた」。スライダーやフォークボールの変化球でも相手を翻弄。三、七、九回のピンチでは「狙った」とゴロで併殺打に仕留める投球術も見せ、6安打完封した。
日本の7球団のスカウトや、米メジャー2球団の関係者が視察。ヤクルト・斉藤スカウトは「初めて生で見たが、ここまでいいとは。想像以上。160キロも時間の問題」。中日・山本スカウトは「今年でも競合ドラ1の力」と絶賛した。
この夏は同じ公立校の金足農(秋田)が全国で準優勝。フィーバーを見て、決意も新たにした。「自分たちも同じように地元を盛り上げたい。一戦必勝で優勝、センバツ切符を取りたい」と佐々木。みちのくのニューヒーローが、来春は主役を奪い取る。
(9月16日 岩手大会1回戦 大船渡 5-0 盛岡三)

