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高校ビッグ4を松坂大輔の育ての親が採点

2018年10月14日

10/14、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より

吉田 輝星 (金足農高・投手)
176cm・右投右打・動画

25日にプロ野球のドラフト会議を迎える。8月終わりに高校日本代表と大学日本代表の壮行試合をテレビ解説し、高校生の4人が抜けていると感じた。

今年一番とみているのは、金足農の吉田(動画)である。甲子園の初戦から4試合連続2ケタ奪三振をマーク。横浜や日大三などの強豪校を次々と倒し、秋田勢103年ぶりの甲子園準優勝の原動力となった。教え子の松坂(中日)タイプだ。身長は松坂が183センチ、吉田が176センチ。投手としては高くないが、牽制、フィールディング、クイックなど投球以外のレベルは、松坂と比べても遜色ない。

松坂は硬かったが、吉田は股関節が柔らかい。これにより、球持ちが良くなる。打者寄りでボールがリリースできるため、球が伸びるのだ。これは最速152キロという球速以上に、プロで活躍できるかを見極める重要な要素になる。

秋田大会から甲子園決勝まで11戦で10完投。1517球を投げたスタミナ面も申し分ない。高3時を比べると、松坂と同じかそれ以上だ。西武に入団した松坂は、さらにレベルを上げて高卒1年目に16勝5敗。吉田にこれを期待するのは酷だが、1年目の終わりには一軍に上がり、2年目から活躍できるのではないか。即戦力に近い高校生投手といえる。

2番目は大阪桐蔭の根尾(動画)である。投手と野手の「二刀流」で体にバネがあり、投げては150キロ、打っては高校通算32本塁打。一方で気になるのは、プロが評価する遊撃手としての守備面だ。捕球時に腰が割れない。ハンドリングが硬い。この夏、だいぶ解消されたものの、プロではどうか。

ただ、根尾は外野も守れる。仙台育英時代は遊撃手で、今は外野に転向している平沢(ロッテ)のように、プロでは外野で勝負するかもしれない。

3番目は報徳学園の小園(動画)。走攻守の三拍子が揃う。足が大きな武器で、プロでは正しい守備位置を指導されるだろうが、フットワークは軽い。打撃は振り幅が小さく、打ち損じが少ない。

最後に大阪桐蔭・藤原(動画)だ。春夏連覇の大阪桐蔭の4番を張ったように、バットを振った後のフォローが大きいため、打球が飛ぶ。

ドラフト候補の「番外編」として明大の渡辺佳明(動画)を挙げる。私の盟友・渡辺元智(横浜高前監督)の孫。大学日本代表にも選ばれ、打率.455と東京六大学の首位をキープしている。横浜に入学してきた頃は「控えの二塁手兼、三塁ランナーコーチとしてベンチに入ってくれれば」と考えていた。それが徐々に力をつけ、2年夏には「5番・一塁」を任せるまでになった。

明大入学後は1年から三塁を守り、4年の今は遊撃手に転向。広角に打てる打撃が持ち味で、守備も進歩している。大学で体が出来上がったこともあるが、ドラフト候補にまで成長するとは、とても想像できなかった。進路はプロ一本。ドラフトが楽しみである。



上の記事は松坂大輔の育ての親として有名な小倉清一郎氏が書かれたものです。

吉田君のスカウト評はこちら

吉田君のピッチング動画はこちら


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