ドラフト会議情報局 2018高校生の候補 2018大学生の候補 2018社会人の候補 12球団情報まとめ
スカウト評価 2018指名予想 皆様の指名予想 12球団ドラ1の傾向 ホームに戻る

スカウトの逆襲、一筋縄ではいかない新人の契約金

2018年11月04日

11/4、日刊ゲンダイ39面「スカウトの逆襲」より
何年か前、ドラフト当日の話だ。ウチが高校生右腕をドラフト3位で指名した。担当はオレ。パソコンオタクのエラいさんは「四球数が・・・」とか言って渋ってたみたいだけど、部長に猛烈にプッシュした甲斐があったってもんだ。

オレは控室で指名を確認。苦労が報われたとホッとしたのも束の間、折り返しの4位で金満球団がある高校生右腕を指名したから、顔色が変わった。同地区にいる似たタイプの右腕で、お互いをライバル視してる。こっちは伸びシロや将来性を加味しての3位だが、実績や知名度は金満球団が指名した右腕の方がはるかに上だ。

どうしよう・・・。真っ先に頭に浮かんだのは契約金の額だ。3位の高校生なら5000万円、4位なら4000万円が相場だが、なにしろ向こうにはカネがある。3位指名のこっちが5000万円なのに、4位の向こうが6000万円というんじゃ、ウチが指名した高校生右腕も、右腕を育てた野球部の監督も、ウチの球団も立場がない。

会議が終了。控室で指名あいさつの打ち合わせが終わった後、部長に相談したよ。ウチは常識的な額しか出せないし、仮に3位の契約金が4位より安かったら面倒なことになるんじゃないかってね。

「おまえさぁ、何年、この仕事してんだ。そんなもん、簡単じゃねーか」って、部長はこう続けた。「とにかく早いとこ契約を済ませてしまうこった。向こうより先に終わらせちまえば、後で何とでもなるじゃねーか。球団によって評価が違うのは当たり前とか、カネは入ってから稼ぐものとか、いくらでも言いようがあるだろう」

確かに4位に6000万円で契約された後に、ウチは3位だけど5000万円ですとは言いづらいけど、ウチが先にサインさせてしまえば手間は省ける。さっさと契約を済ませたうえに結果として順位に応じた契約金でホッとしたが、そんな話を思い出したのは、今年も似たようなケースがあったからだ。

例えば大阪桐蔭の投手2人。3番手投手の横川が巨人の4位指名で、エースの柿木が日本ハムの5位。その柿木はドラフト後「(大阪桐蔭の根尾、藤原を含めた)他の3人には絶対に負けたくない」と言った。

まさか日本ハムの5位の契約金が巨人の4位を上回るとは思えないけど、甲子園で春夏連覇したチームのエースはプライドも高そうだ。横川と柿木の契約金がどうなるか、日本ハムの4位が横川で巨人の5位が柿木だったらどうだったか、オレにはまったく関係ないこととはいえ、そんなことを考えた。

 (プロ野球覆面スカウト)



2018ドラフト、12球団の指名選手はこちら



draftkaigi at 07:03│
ドラフトニュース検索