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奥川恭伸(星稜)、中日「メリハリが利いている」

2018年11月13日

11/13、スポーツ報知5面より

奥川 恭伸 (星稜高・投手)
182cm・右投右打・動画

面白いように三振を奪った。星稜・奥川(動画)は制球よくカウントを整え、次々と相手打者を仕留めていった。7回で降板するまで毎回の12奪三振。

初戦の7回11Kと合わせ、今大会の奪三振率は14.79に。97年に横浜・松坂大輔(現中日)が記録した1試合最多奪三振「14」を上回るペースで三振を積み重ね、05年に大会最多奪三振記録を作った駒大苫小牧・田中将大(現ヤンキース)の奪三振率14.76もしのぐ。

決して本調子ではなかった。今大会から決め球として解禁したフォークが決まらず「結果的に真っすぐが勝負球になってしまった。三振数は意識せず、バックを信頼して7~8割の力でコースをついた」。それでも勝負どころでは最速149キロの直球で三振を狙うなど、ギアを自在に操った。

高度な投球術は、高校日本代表で金足農・吉田輝星から盗んだ。「吉田さんを見ていていいなと思って、今まで10割の力で投げていたところも力を抜いて投げることを、より意識するようになった」。

今秋は石川県大会決勝以降、ここまで50イニングを投げて自責点0(失点3)。公式戦で59回を投げ、防御率00.61、奪三振率12.05、与四死球率0.76と抜群の安定感を誇る。

視察した中日・中田スカウトディレクターは「カウント球と勝負球のメリハリが利いている。三振を狙ってるわけじゃないんだろうけど、コントロールがいいから簡単に追い込むことができて、結果として三振が増えている」と分析。

高松商の長尾健司監督も「まさにプロ向きな子。横綱と平幕、いや幕下という感じでした」と脱帽した。5番打者としても3安打4打点と二刀流の活躍を見せた奥川は「タイトルを取って、(来春の)センバツに乗り込みたい」と目を輝かせた。松井氏が主将を務めた91年以来27年ぶりの神宮制覇まで、あと1勝だ。

(11月12日 明治神宮大会準決勝 星稜 7-4 高松商)



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draftkaigi at 07:43│ │中日 
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