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西田直斗(阪神戦力外)、野球とは別業界で挑戦も

2018年12月01日

12/1、スポーツニッポン4面「ユニホームを脱いだ男たち」より

2011阪神ドラフト3位 西田直斗
大阪桐蔭高・内野手

引退試合と心に決めていた。11月13日、タマスタ筑後で行われた12球団合同トライアウト。阪神から戦力外通告を受けた阪神・西田直斗内野手(2011阪神3位)は、歩んできた道のりを思い返し、打席にゆっくり歩を進めた。

「両親、知り合い、友達・・・今まで支えてくれた人を呼びました。みんなに最後にユニホーム姿を見せたかったので」。現役続行への望みをつなぐというよりも、プロ7年間の感謝を示す場にするつもりだった。

1打席目。直球を振り抜いた右中間への打球は、フェンス直撃の二塁打に。持ち味のバットコントロールを生かしての快音。「最後に1本出て、恩返しはできた気がします」と、納得できた。もっと多く、こんな光景を見せたかった。

スタンドには父・正哉さんの姿があった。13年12月、突然、病に倒れてしばらくは車椅子での生活を余儀なくされた。「本当に死ぬと思って・・・倒れた時は、めっちゃ泣きました」。14年3月21日、1軍に昇格して出場したオリックスとのオープン戦を正哉さんが観戦。息子が打席に立った時、正哉さんは車椅子から立ち上がって声を張った。

「直斗の時だけ立って見てもうたわ」。プレーで父を元気にする・・・。自分が何をすべきか再認識した。

正哉さんはプロ入り時から、2軍戦に駆けつけ客席から打席の様子をビデオで撮影。野球を始めた頃から続く父の日課は、姉・侑香さんが引き継いだ。いつも家族が力を合わせて、サポートしてくれた。トライアウト後、ユニホームを着たまま、球場の外で待っていた家族の元へ向かった。

正哉さんの目を見て「今までありがとう」と伝えた。「家では僕は静かで、しゃべらないんですけど、久しぶりにお父さんの顔を見てありがとうと言えた。お母さん(芽生さん)も、お父さんの世話で最近はほとんど球場に来られなかったので、久々に僕が打った姿を見たんじゃないですかね」

1軍ではわずか2打席で無安打も「1軍もほとんど経験してないので、まだプロで・・・とかはなかった。すっきりした気持ち」と悔いはない。「ずっと2軍でしたけど、育成選手も、トライアウトも経験できた。いろんな人と出会えた。この経験を生かしたい」。

今後は、野球とは別業界での挑戦も考えている。プロ野球人生で手にした財産は少なくない。 



下は2011ドラフトで阪神が指名した選手です。3位指名・西田直斗のプロ入り後の成績はこちら

阪神の2011ドラフト指名選手
1位伊藤 隼太慶応大外野手
2位歳内 宏明聖光学院高投手
3位西田 直斗大阪桐蔭高内野手
4位伊藤 和雄東京国際大投手
5位松田 遼馬波佐見高投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 10:36│ │戦力外通告 
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