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スカウトの逆襲、上位指名した高校生の野球ノート

2018年12月02日

12/2、日刊ゲンダイ39面「スカウトの逆襲」より
1年前のこと。その年のドラフト上位で指名した高校生投手の「野球ノート」をたまたま見る機会があった。その高校の野球部監督は、部員に毎日、ノートを書くことを義務付けていた。

その日の練習の課題や反省、授業で最も印象に残ったこと、通学の途中で見聞きしたもの・・・「野球ノート」とは名ばかりで内容は自由。要するに日記みたいなものさ。くだんの高校生投手、潜在能力はケタ違いだった。フォームもコントロールもいい。球速はトレーニング次第でまだまだアップするだろう。甲子園でも活躍したし、能力を示す数値も抜けていた。

ただ、性格や人間性が疑問視されてた。チャランポランで、女の子と遊びに行ったきり寮に帰ってこないなんてウワサもあった。「問題児」のレッテルがはられていることもあって他球団は敬遠したものの、部長の強い推薦で指名することになった。

「彼とは練習を見に行ったときに、こっそり話をしたが、問題児どころか、かなり期待できる。受け答えもしっかりしているし、なにより自分はプロでメシを食っていくんだという気概がある」。部長は会議でこう言って、その投手の獲得を猛烈にプッシュした。会議が終わって、部長にどこがどう「気概がある」のか聞いたんだ。

すると「こんなことを書くヤツのどこが問題児なんだ。たまたま高校の野球部のチームカラーと合わなかったからそう見えただけだろ」と言って見せてくれたのがスマホで撮影した彼の「野球ノート」だった。

見てたまげたね。そこには、自分は親の反対を押し切ってプロに行こうと決めたこと、ドラフトで指名されてもまだスタートラインに立ったに過ぎないこと、1月の自主トレを目指していま以上に体を鍛えること、そのために毎日やっているトレーニングの中身などが具体的に、しかも、しっかりした字で記されていた。

「プロに入ることを目標にしてる選手は意外と多い。例えば何年か前の入団発表で選手に付いてきた母親は、着物を3着も持ってきて、イベントのたびに着替えてた。息子をプロに入れるのが何よりの目標で、終着点なんだ。そういう親の子供はまず期待できないね。そこへいくとヤツは、両親まで入団発表が入り口だってことを自覚してたからな」

入団発表でひな壇に立つルーキーたちの姿を見ながら、部長のこんな話を思い出した。



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