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根元俊一(ロッテ引退)、第2の人生は1軍コーチ

2018年12月04日

12/4、スポーツニッポン4面「ユニホームを脱いだ男たち」より

2005ロッテ(大社)ドラフト3巡目 根元俊一
東北福祉大・内野手

現役を引退し、1軍内野守備走塁コーチをやる。ロッテ・根元(2005ドラフト3巡目)は、ほんの2カ月前まではそんな自分の姿など想像さえしていなかった。球団から来季の構想外だと伝えられたのは9月。ポストも用意すると言われた。親しい関係者に「来季はロッテのユニホームは着られなくなった」と報告して回った。だが、選手をやめる決断だけはできなかった。

10日が過ぎた頃だ。それは何げない会話だった。高校時代の恩師である花咲徳栄・岩井隆監督に電話する。「戦力外か?」。最近の時候のあいさつが、ついに現実になった。ひと通り、話し終えると岩井監督はぽつり言う。「もう、いいんじゃないか?」。なぜだか分からないが、目の前の霧が晴れた。すぐに「やめます」の言葉が出た。自分でも不思議だったが、ほとんど無意識だった。

当時、野球部寮で岩井監督と1年の秋から卒業まで同部屋だった。「とんでもないところに来た」と野球のレベルの差は絶望的に思えたが「感謝は忘れるな」と言われ、必死で食らいついた。努力が実り、主将を任された01年夏に母校を初の甲子園へ導く。

「自分にとっての原点。今でも背筋が伸びる」。教わったのは野球だけではない。一番の財産は人間としてのあるべき姿だった。だから背中を押してくれた恩師に素直になれた。

今度は教える側に立つ。モットーを聞かれると「技術の前に人として成長してほしい。野球を終えてからの人生の方が長い。そういう人間になれれば、野球の技術も向上する」。考え方の原点はやはり、高校3年間を過ごした母校にある。体の中には常に「岩井流」の血が流れている。

千葉県鴨川市で行われた秋季キャンプでは、最後までグラウンドに居残った。ユニホームは現役の背番号2のままだが、立場は変わった。繰り返し、誰もいない内野へ白球を打った。新たな職場に一日も早く慣れるべく、寸暇を惜しんだ。

「分からないことだらけなのは当然だと思う。勉強させてもらいながら、自分の色を出していければいい」。全力でぶつかる。その先にきっと道は開けることを、この男は経験から知っている。



下は2005大学・社会人ドラフトでロッテが指名した選手です。根元俊一は3巡目指名入団。プロでの成績はこちら

ロッテの2005大・社ドラフト指名選手
希望枠行使せず
1巡目指名権なし
2巡目指名権なし
3巡目根元 俊一東北福祉大内野手
4巡目川崎 雄介ホンダ熊本投手
5巡目古谷 拓哉日本通運投手
6巡目相原 勝幸富士大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 11:14│ │戦力外通告 
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