長野移籍の衝撃、高校球児の巨人離れが加速か?
2019年01月09日
1/9、日刊ゲンダイ終面より
(前半略)
内海に続く長野(2009巨人1位)退団の衝撃は、チーム内はもちろん、アマ球界にも広がっている。横浜高校の元野球部部長で、これまでにあまたの教え子をプロ野球に送った小倉清一郎氏が「ルール上、仕方のないことだとは思うが・・・」と前置きし、こう続けるのだ。
「高校野球の現場ではすでに巨人離れの動きが出ています。正直なところ私も、横浜高で指導している頃は、巨人に教え子を預けるのは躊躇した。昨年、ようやく(高卒4年目の)岡本が出てきたとはいえ、他球団と比べて高卒の選手がほとんど出てきません。補強が多いこともあるし、若い選手を育てたり、起用する姿勢が見えませんからね。『取るのはいいけど、ちゃんと面倒見てくれるの?』と言いたくもなりますよ」
巨人は14年オフにFAで相川亮二をヤクルトから獲得した際、その人的補償に高卒入団で1年目を終えたばかりの奥村展征(2013巨人4位)を指名された過去がある。
当時、高校野球の強豪校の関係者から「ドラフト4位で指名した高卒ルーキーをプロテクトから外すなんて考えられない。選手を育てる気がないと表明したのも同然。そんなチームに大事な選手を預けられない」と非難の声が続出したことがあるが、前出の小倉氏は「今回、生え抜きの功労者が立て続けに流出したことで、ますますアマ球界で巨人離れが加速する可能性があります」と言う。
長野と内海はアマチュア時代、ともに他球団のドラフト指名を蹴って浪人してまで、巨人入りを熱望した選手だ。原監督の言う「ジャイアンツ愛」の象徴的な存在だった。そんな2人でも、最後は補強の犠牲になってはじき出される。これがチームづくりの根幹であるドラフトをも直撃するとすれば、その代償は小さくない。
下は2009ドラフトで巨人が指名した選手です。長野久義は1位指名入団。プロでの成績はこちら
2009巨人ドラフト1位 長野久義 ホンダ・外野手 |
(前半略)
内海に続く長野(2009巨人1位)退団の衝撃は、チーム内はもちろん、アマ球界にも広がっている。横浜高校の元野球部部長で、これまでにあまたの教え子をプロ野球に送った小倉清一郎氏が「ルール上、仕方のないことだとは思うが・・・」と前置きし、こう続けるのだ。
「高校野球の現場ではすでに巨人離れの動きが出ています。正直なところ私も、横浜高で指導している頃は、巨人に教え子を預けるのは躊躇した。昨年、ようやく(高卒4年目の)岡本が出てきたとはいえ、他球団と比べて高卒の選手がほとんど出てきません。補強が多いこともあるし、若い選手を育てたり、起用する姿勢が見えませんからね。『取るのはいいけど、ちゃんと面倒見てくれるの?』と言いたくもなりますよ」
巨人は14年オフにFAで相川亮二をヤクルトから獲得した際、その人的補償に高卒入団で1年目を終えたばかりの奥村展征(2013巨人4位)を指名された過去がある。
当時、高校野球の強豪校の関係者から「ドラフト4位で指名した高卒ルーキーをプロテクトから外すなんて考えられない。選手を育てる気がないと表明したのも同然。そんなチームに大事な選手を預けられない」と非難の声が続出したことがあるが、前出の小倉氏は「今回、生え抜きの功労者が立て続けに流出したことで、ますますアマ球界で巨人離れが加速する可能性があります」と言う。
長野と内海はアマチュア時代、ともに他球団のドラフト指名を蹴って浪人してまで、巨人入りを熱望した選手だ。原監督の言う「ジャイアンツ愛」の象徴的な存在だった。そんな2人でも、最後は補強の犠牲になってはじき出される。これがチームづくりの根幹であるドラフトをも直撃するとすれば、その代償は小さくない。
下は2009ドラフトで巨人が指名した選手です。長野久義は1位指名入団。プロでの成績はこちら
巨人の2009ドラフト指名選手 | |||
1位 | 長野 久義 | ホンダ | 外野手 |
2位 | 鬼屋敷 正人 | 近大高専 | 捕手 |
3位 | 土本 恭平 | JR東海 | 投手 |
4位 | 市川 友也 | 鷺宮製作所 | 捕手 |
5位 | 小野 淳平 | 日本文理大 | 投手 |
★プロ入り後の成績★ |