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広島、ドラフト指名は2つの表により決められる

2019年01月12日

1/11、日刊ゲンダイ27面「川端順の常勝軍団のつくり方」より
ドラフト前のカープ・松田元オーナーとのやりとりは、いつも緊張する。

「ソフトバンクはどこが足りないんや? いいチームは足りないところから取っていくから注意しなきゃいけない」(オーナー)

「この選手を取ってくると思います」(スカウト)

「じゃあ、こっちを先に取っておかないといけないな」(オーナー)

 「ロッテに行った〇〇はどうなっとる? ワシはあの選手が好きやったけど、育ってなかったらファーストを取るんやないか?」(オーナー)

「育ってきています。近いうちに出てきますから、ファーストは取らないと思います」(スカウト)

「分かった。それなら〇〇は3位でいこうか」(オーナー)

スカウト会議で勉強熱心なオーナーに何を聞かれても答えられるよう、スカウトや編成グループの職員は、必死に情報をかき集める。

カープには「年表」と「ドラフト表」の2つがある。詳細は明かせないが、「年表」は現在在籍している選手のポジション、年齢などを一覧表にし、12球団のものがある「ドラフト表」はアマチュア候補選手100~130人を1位から育成までポジションごとに見やすく並べたもの。

オーナーが考案し、私も作成に携わった。試行錯誤して完成したもので、ドラフト会場にも持参する。これに照らし合わせながら、指名選手は決まっていく。


投手を見るポイントは、投球フォームに「間」があるか、「体重移動」ができているか、全工程で「ボールを隠せているか」。「間」とは「1、2、3」ではなく、「1、2の3」であるか。重要なのは「の」の部分。投球の際、「体重移動」が長ければ、打者は前に出される。これは「球持ち」ともいわれる。アマチュア投手に限らず、外国人をチェックする際も同じである。 

逆に故障が起きやすい「アーム型はやめよう」との暗黙の了解がある。体重移動せずに反動で投げる投手もダメ。あの野茂英雄も、後ろで回転(トルネード)しながら前へ体重移動。そこから回転(リリース)と基本はできていた。変則やフォームが暴れている投手でも、この見極めが肝心。とはいえ、オーソドックスなフォームの方が、チェックポイントをクリアしやすいのは確かである。

フォーム以外でスカウトが重視するのは、投手の「態度」だ。例えば、試合中に野手がエラーした時にふてくされる。安打された時にサインのせいだと言わんばかりに捕手を見る。私は特にこの2点を注視した。こんなワンマンタイプは、プロで大成しない。

母親の運動歴、体格、性格などを調べるケースもある。男の子は父より母に似ることが多い。PL学園時代、他球団にソッポを向かれていた「マエケン」の単独1位指名も、この法則にのっとったものだった。(つづく)



上の記事は広島の前編成部長、川端順氏(1983広島ドラフト1位)が書いたものです。

下は1983ドラフトで広島が指名した選手です。川端順氏は1位指名入団。プロでの成績はこちら


広島の1983ドラフト指名選手
1位川端 順東芝投手
2位小早川 毅彦法政大外野手
3位紀藤 真琴中京高投手
4位伊藤 寿文東芝捕手
5位石本 龍臣倉吉北高投手
6位阿部 慶二ヤマハ発動機内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:02│ │広島 
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